第18回 瀬戸内海タートルマラソン大会

〜 亀ちゃんが走る 〜


全国4000万人の四電ペンギンズ・サポーターの皆様、遅くなってごめんなさい。
去る
1997年11月30日(日)恒例の第18回瀬戸内海タートルマラソン全国大会が小豆島で開催されました。(相変わらず“全国大会”ってのが気になるなあ)

本来なら翌日の月曜日に早速この報告を掲示しないといけないのだけど、走り終えたその足で京都まで出張に行ってしまった関係で(走って行ったんじゃないよ)掲示が遅れました。
前回の塩江マラソン大会の時も、走ったその日に新潟へ行ったし、最近、マラソン大会の後の出張というのがパターン化しつつあります。
(ちなみに京都へは地球温暖化防止京都会議COP3に行ってたのであって、紅葉を見たついでに南禅寺辺りで湯豆腐を食べたりなんて絶対にしてませんからねっ!)

10月の塩江マラソンの時と同じく、週末にかけて天気も回復基調だったのに、前夜にいきなり雨が降り出し、すごく心配したけど、当日は良い天気になり、走っていると暑いほどのマラソン日和。この大会は11月末だというのに、3年連続で暖かい日になりました。これも、ひとえに私のひたむきな情熱のなせる技でしょう。

この瀬戸内海タートルマラソン大会は、坂もかなりあるけど、塩江マラソンのような山岳マラソンとは違って、小豆島の海岸線を走る気持ちの良いコース。しかもフルマラソンで制限時間5時間、ハーフマラソンで3時間と、とっても体に優しいマラソン大会です。
だから、四電ペンギンズのみんなにもたくさん参加して欲しいんだけど、年齢制限があって、男子は35歳以上でないと出場できない。そのため、私の心のライバルであるF川選手のような青二才は出場できないのでした。う〜む、残念。このため、今回の報告記はあんまり面白くないのです。やっぱりF川が居ないと大会も盛り上がらなくて、つまんない。

ペンギンズのメンバーで出場した人は、事前把握の段階では、隅田大先生と、山岳マラソンの鬼である鈴木先生くらい。なんか寂しいな。
私事だけど、最近ひどい風邪を煩って40度近い熱を出してしばらく寝込んでしまい、トレーニング不足で足腰が弱り、しかもその日のうちに京都まで行かなきゃならないということで、参加をあきらめかけていました。ところが、1週間前に久しぶりにトレーニングしてたら隅田大先生に会ってしまい、いまさらサボることができなくなってしまったのでした。隅田大先生にはレース前になるとたまに出会うんだけど、普段はトレーニングしてないのかなあ。それにしても早いんだけど。
そうそう、それから福家さんのお父上が参加してました。さすが四電ペンギンズ社外取締役相談役名誉顧問だけのことはあります。75歳だというのに、ちゃんと完走されておりました。それにしても、息子である福家さんが参加してないのはどういう訳なの?

春の小豆島オリーブマラソンの時も、行きの船の中で大きなおにぎりを6つも食べる隅田大先生に出会ってびっくりしたけど、今回も行きの船の中で鈴木先生に出会い、やっぱりおにぎりを持ってきて食べていました。早い人はみんな船の中でおにぎりを食べる、というのが鉄則のようでした。
(幹事長)「レース直前にそんなに食べて、お腹が痛くなりませんか?」
(鈴木)「痛うなるよ。そやけど、そんなん我慢しとったら治るがな」

腹痛なんかものともしない頼もしい鈴木先生でしたが、島に上陸するやいなや、お腹をかかえてトイレに駆け込んでいました。なんぼ鉄人でもレースの始まる前から腹痛をおこしたらいかんですよ。

塩江マラソンで話題になった"
乳ずれ"に関しては、レース前に注意して見てると、確かに予防のため乳首にバンドエイドを貼っている人が結構いました。
(幹事長)「やっぱり乳首にバンドエイド貼ったりするんですねえ」
(鈴木)「どういう体しとんやろなあ。気持ち悪い。体型が変なんとちゃうか」

などと言いながら、鈴木先生の手がシャツの下へ。密かに乳首にワセリンを塗る鈴木先生でした。それって気持ち良いかも。

毎年、ハーフマラソンに参加しながら、いつも来年こそはフルマラソンに挑戦しようと思いながら、結局、トレーニング不足のため今年もハーフマラソンに出場した私。当然のように隅田大先生や鈴木先生はフルマラソンに出場。えい、悔しい。来年こそはフルマラソンに出たいな。

スタートの前に今日の作戦を立てる。以前は、スタートと同時に早いペースで飛び出し、後半疲れてもなんとか前半の貯金で逃げ込む、という先行逃げ切り方針を取る場合が多かったんだけど、今回は足腰が弱っているので無理はせず、完走だけを目標に最初は様子を伺いながらゆっくり走る作戦を取る。
スタートしても周りを気にせずゆっくり走っていると、どんどん抜かれまくる。しかし今回は気にしない。マイペースマイペース。意外に体が軽い(実は単に遅いだけ)。
ところが最初の距離表示の5km地点でのタイムを見てびっくり。信じられないペース。あまりに遅い。ものすごく遅い。いくらなんでも遅すぎる。こりゃまずい、ってあせりが一気に出てきて、ペースを上げる。ペースを上げてもあんまりしんどくない。それまでがよっぽど遅かったんだ。

(余裕のポーズでトップを独走する筆者)

しばらくすると後ろから声を掛けて追いつく奴がいる。なんと亀山選手であった(以下、亀ちゃんと呼ぼう)。そう言えば亀ちゃんも出場するんだった。自分から誘っておきながら、すっかり忘れとったわい。すまんすまん。
(亀)おう、走っとるのぉ。
(松)おっ、なんや、お前も出とったんか。この大会、初めてか?
(亀)うん、初めてや。
(松)そうか。ほな、ええ事教えたるわ。
(亀)なんや。
(松)わしら、めちゃめちゃ遅いで。
(亀)えっ、ほんまか?
(松)このペースでは絶対に2時間では帰れんな。ま、わしはええけどな。
(亀)そらいかん。わし、最低目標が2時間やきん。

と言いつつ、亀ちゃんはペースを上げて走り去っていったのでした。亀のくせに意外と早い男でありました。
そう言えばこのレースはタートルマラソン。ふ〜む、亀が亀マラソンを走るとな。こらおもしろい、と喜びながら相変わらずマイペースで走る私でした。

後半になっても割と元気が残っていて、足腰が弱ってた割には最後までなんとか頑張って走れました。しかし、さすがに前半のスローペースがたたり、結局ジャスト2時間くらいでゴール。その後、姿を見なかった亀ちゃんは目標の2時間を切ったことでしょう。

ゴールすると、ミスオリーブのおねいちゃん3人組が優しい声を掛けながらタオルを掛けてくれる。これが「どうせマルキン醤油に決まっとるわ」と噂されてた完走賞だったのか。最初からそう言ってくれてたら励みになって、脱落者も少なかったのにね(ちなみに完走できなかった人が368人もいました)。

それから最も重要なイベントであるそうめんタダ食い。一口食べてびっくり。ものすごく美味しい。こんな美味しいそうめんは食べたことがない。毎年食べてるけど、こんなの初めて。細い麺なのに、すごくコシがある。小学校の頃、小豆島に住んでいた事もあるほどの小豆島通の私でもびっくり。しかし量が少ない。3口すすったら無くなってしまった。これではいけない、と思ってもう1杯もらう。今度はいっぱい入ってる。やったー。ところがなんと、今度の麺は普通の味。おかしいなあ。結局、食べ過ぎでムカムカしてしまった。

と言うことで、気持ちの良い日のレースで、そうめんもおいしかったし、醤油やタオルももらったし、忙しいのに温泉にも入ったし、やっぱりサボらずに参加して良かったな。みんなも走ろうね。


〜おしまい〜




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