明石海峡大橋開通記念駅伝大会

〜 動物さんチーム初登場 〜


ついに待ちに待った明石海峡大橋開通記念マラソン3連発が始まりました。
まず最初に開催されたのが
1998年3月22日(日)の駅伝爆笑たすきリレーです。
我が四電ペンギンズは、検討に検討を重ねて厳選された4人の精鋭メンバーによりアジア地区予選を勝ち抜き、晴れて参加259組の一つに選ばれたのでした。
(なお、人気者のF川選手は、危険な男なので、こういう男女混合ものには出場させておりません)

(↑おサル2号)

メンバー紹介をします。距離の長い第1区がカッパの私で、2区がサルのフラメンコ明子、3区がクマの「このぶー」さん、最終4区がウシのチカちゃんです。
2区は当初の予定では3月末で停年・・・・じゃなかった、結婚退社するミカちゃんが走る予定だったのだけど、大会前々日の金曜日に急に様態が悪化して大手術になってしまい(えーと、病名は「親知らず」です)、顔がこぶとりじいさん状態になってしまったため、急遽フラメンコ明子が代理出場の大役を果たしました。このあたりの選手層の厚さは、さすがはペンギンズです。(二人とも走るのは初めてで、要するにド素人なのだけど、いきなり「サルの格好をして走れ」と言われて走れる女性は、なかなか居ませんよ)

(↑走れなかったおサル1号)

ところで「なんでペンギンズなのにペンギンがおらんのや」という批判は、既に多くの方々から頂いています。去年の暮れにショップへ偵察に行った時は、ちゃんとペンギンもあって安心していたのですが、最近になって調達に出掛けると、なんとバーゲンでおおかたの動物さんが品切れ状態で、やむなくカッパになったのでした。

(橋を埋め尽くすものすごい数のランナー)

駅伝のスタートは8時で、現地集合時間は7時30分。異常に早い。これは後に8万人ウォークなんて言うつまらんイベントが控えているためで、メインイベントの私らが迷惑を被っているのです。あくまでも私らがメインイベントなのよ。
ちゃんと早起き出来るかどうか心配でたまらない良い子のカッパは、緊張の余り夜中に何度も目が覚めて、熟睡できませんでした。クマの動向が不安だったので3時半頃に電話してみると、案の定、まだ寝ている。
(カッパ)「お前は緊張感というものが無いんかあ!」
(ク マ)「すまんすまん、冬やから冬眠しとった」
(カッパ)「お前はクマか!」
(ク マ)「わしはクマやがな」


カッパは自宅から既にカッパで、バイクで高松駅に行く。真夜中にバイクを飛ばすカッパって、少し不気味。少し照れ屋のクマは、まだ人間のフリをしたままでギリギリの到着。4時半の朝一番のマリンライナーと「のぞみ」をかろうじて乗り継ぐ。現地到着がギリギリなので、照れ屋のクマも「のぞみ」の中でクマ本来の姿に戻ったのでした。新神戸に着くと、既に7時近く。それからカッパとクマはダッシュの連続で地下鉄や山陽本線に乗り継ぎ、なんとか7時30分に滑り込みセーフ。

ところで、新幹線の中はまだしも、最後の山陽本線の中くらいは、他にも動物やらバケモノやらが居てもよさそうなのに、普通の人ばっかり。私らは人間どもの白い視線の集中砲火を浴びてしまう。
(カッパ)「なんやなんや!動物は電車に乗ったらいかんのかいっ!」
(ク マ)「おいおい、カッパよ。もしかしたら、ものすごく参加チームが
      少ないんとちゃうか?わしらのゼッケンって何番?」
(カッパ)「・・・2番。」
(ク マ)「それって、まさか2チームということはないやろなあ」
(カッパ)「まさか。せめて10チームくらいはおるんとちゃうか」

でも、現地に着くと、いっぱいお友達が居て安心しました。みんな、もっと早く来て、現地で着替えていたのでした。そらそうやわな。参加チームは259チームでした。

ところで、サルとウシは早起きが嫌だということで、前日から神戸オリエンタルホテルに泊まっていて、余裕をもって僕らを待ってくれているはず。なのに、どこを探しても居ない。時々サルは居るんだけど、別の部族のサルでした。ウシは1匹も居ない。不安になって女子更衣室を覗いていると、後ろから「あ〜ら、お待たせっ!」なんて言いながらノン気なおとぼけサル&ウシ・コンビが到着です。
(カッパ)「お前ら何考えとんのや〜!遅刻やで〜!はよ着替えんかあ!!」

しかもサル&ウシは、着替えた後になって
(サル&ウシ)「トイレに行きたいわ〜」
(カッパ)「動物なんやから、その辺の道ばたでせいっ!」


遅刻寸前だったけど、最後にダッシュしたおかげで、なんとかスタートには間に合いました。スタートに急がなけりゃならないのは、考えたら第一走者のカッパだけで、サル&ウシ&クマは余裕でトコトコ歩いてくるのでした。ほんまに腹立つ。カッパはスタート前から体力をかなり消耗してしまった。まあ、着替えに手間取り、スタートに遅れたチームも続出してたから、まだましか。

しかし驚いたのは、人間チームが多いこと。7〜8割は普通の人間でした。
(カッパ)「こいつら、何か勘違いしとんのとちゃうか」
(ク マ)「まさか、わしらが勘違いしてたんとはちがうよな!」


しかも、こいつら人間チームはムキになって走るの。シャカシャカと。信じられない。もっと景色を楽しみながらゆっくり走りたかったのに、周りのペースにつられて、かなり早いペースになってしまい、とってもしんどいカッパでした。
(カッパ)「こいつら、絶対に趣旨をはき違えとるでえ〜、ゼイゼイ」
おまけに、かなり無理して飛ばしているつもりのカッパの横を、スーツ姿で頭に大きなウンコを乗せたチームとか、バレリーナの格好をしたチーム(もちろん男)とか、看護婦さんチーム(これも男)とか、明石の大だことか、マーブルチョコの箱だとか、信じられないのが追い抜いていくのです。どう見ても走りにくそうなのに。そんなんを見ただけで体の力が抜けてしまい、ますます落ちこぼれていくカッパでした。さすがに巨大な電車に抜かれた時は、あまりに情けなかったのでムキになって抜き返してしまいました。
他にも、最初から勝負は捨て切っているお侍さんチームや土人チームや点滴打ちながらの病人チームやアポロチョコの箱チームなど、色々いて楽しかったよ。動物さんチームなんて、可愛いもんだった(と自分では思うのですが)。

ところで、第二走者のサルの帰還を待っている時、にわかに周辺が騒がしくなる。「なんやなんや」と見に行くと、なーんと有森裕子が来ているでないの。思わずミーハーして写真を撮ったカッパでした。他のチームもいっせいに群がり、次の走者が居なくなるチームが続出し、帰ってきた前の走者が探し回るという醜態をさらしていました。
しかし、有森はせっかくなのに走ろうとはせず、スターターなんて役を引き受けてました。そなな軟弱な事をやってるから、ホモの結婚詐欺男に騙されるんやがな。

レースの方は、心配した全くの素人トリオが予想を覆す頑張りを見せて、180位くらいでゴールしたのでした。数多くの人間チームを抑えての結果なので、とっても満足。サルはともかく、絶対にあきらめていたウシとクマのがんばりにはカッパも感激したのでした。

その後、せっかくだから神戸の街をブラブラする。羞恥心が乏しくなってきたカッパは、ずっとカッパのまま。大人は嫌な顔して横目でチラチラと見るけど、子供が素直に喜んでくれるのが気持ちいい。しかし人間の姿に仮装した3匹は、気が付くと他人のフリをして離れようとする。
(カッパ)「こら、待たんかあ〜」
本人が平気なのに、何を恥ずかしがっているのじゃ。まだまだ修行が足りんのう。

昼食は中華街で食べる。カッパは中華定食を食べたらもうお腹いっぱいなのに、後の3匹の食欲のすごさにはまいった。お昼を食べて外へ出た瞬間にサルは餃子を買い食いするし、ウシはゴマ団子を買っているし、クマは肉まんを食べているし、もう信じられない。しかも少しブラブラしたと思ったら、すぐに喫茶店に入って、カッパがお茶をすすっている間に、サルもウシもクマもバシバシとケーキを食べまくるのでした。

その後、「中華街でひなたぼっこをするカッパの図」とか「初めて電車に乗って戸惑うカッパの図」とか、恥ずかしい写真を撮りながら、須磨の水族館へ繰り出す。カッパもちゃんと入れてくれました。イルカのショーも楽しかったけど、イルカはカッパに見られていることが不機嫌な様子でした。

帰りはみんな揃って新幹線で帰ってきたんだけど、睡眠不足と疲れでみんなフラフラ。しかもマリンライナーは満員で、お皿がひからびたカッパは床に座って帰ってきたのでした。本当に疲れ切った一日でした。

(失礼しました)




いっぱい写真を撮って、それができるのを楽しみにしてたんだけど、なんとなんと、なーんと、クマさんが持ってきてたカメラの調子が悪かったらしくて、いっぱい撮った写真が1枚も写ってなかったのでした。がーん!(写ってなくても「しょうちゃんの写真屋」はきっちり現像料を取るのでした。ますます悔しい!腹が立つ!)
と言うことで、今回は打ち上げ時に再度撮り直した写真で誤魔化しています。ごめんね。


〜おしまい〜




戦績のメニューへ