吉備路マラソン大会
弘山晴美選手と一緒に走るなど、ペンギンズ阿南支部の活動を支えていた増田選手ですが、3月の異動で東京に行ってしまいました。タイガーも、同じ徳島県内とはいえ異動になってしまい、阿南支部は竹葉選手一人になってしまいました。きびしーっ!
さて、その増田選手ですが、異動直前の2月末に初めてのフルマラソンに挑戦しました。その記録が届きましたので掲載しますね。
四電ペンギンズ 平ペンギンの増田です。
この3月より参勤交代制度により勤務地が東京に変わりました。
現在、同じく江戸流しとなったS谷選手とともに関東のローカル大会にペンギンズの名を広めようと画策しております。
実は、先日も5月に行われる東京シティロードレースに参加申し込みをしたしましたが、さすがに首都圏の人気大会とあって既に参加者多数のためエントリー不可となりました。四国の大会では参加人数の制限などあって無きが如しのような大会がほとんどなので随分と趣の違いを実感いたしております。
(幹事長)「ほんまかいなーっ!人数制限が発動されただなんて聞いたことないよなーっ!」
(増田)「単に、申込者を焦らせて早めに申し込ませるための小細工かと思ってましたよねえ」
さて今を遡ること数ヶ月前、鉄人竹葉選手より「フルマラソンを初めて走るのなら吉備路マラソンがいいぞ。コースが平坦で完走しやすいよ」という有難いアドバイスを頂きました。早速、ペンギンズメンバーに参加の打診をしましたが、なかなか皆様、乗り気になってもらえませんでした。2月末の大会ということで忙しい方が多かったようで結局、言い出しっぺの私と竹葉選手のみのエントリーとなりました。
そもそも知人や友達に「たまに走っているんだ」と自慢することが度々ありますが、いつも「じゃあマラソンとか出てるの?」と聞かれます。その都度「その半分のハーフマラソンを走ってます」と説明せざるを得ないのが悔しいと感じておりました。そこで「いつかフルマラソンを完走しよう」というのが長年の目標でした。
(幹事長)「これは言えますな。僕も滅多にフルマラソンは走ってないけど、他人には、2回に1回はフルマラソンを走っているような言い方してます」
毎年、正月に「今年こそフルマラソンに参加するぞ」という公約をするのですが、丸亀ハーフマラソンを走ると「やっぱりフルは無理だ」と感じ、なかなかフルマラソンに出る勇気が萎えておりました。
しかし今年は、年末から練習をはじめコンスタントに出来たおかげで、フルマラソン初心者にしては大胆ながら完走の自信を胸に秘めて平成15年2月23日(日)の大会当日に臨むことができました。
「当日の受付は8:50までに」ということでしたが、実家のある高松市から岡山県総社市までJRを乗り継いで行けば、ちょうど良い時間になると前日までは考えておりました。
ところが時刻表でチェックしていたダイヤは土日祝日運休ダイヤばっかりで受付時間を15分も超過してエントリーさせてもらいました。同じように時刻表を見誤った方も大勢いたようでJR総社駅は、朝からジャージを身にまとった老若男女が大会会場までかなり焦った様子で歩いておりました。
なんとか受付を済ませると出発時刻の9時半が目前に迫っており、コースチェックや準備運動などする暇は全くなく、なんとかスタート地点にたどり着きました。
さて、全然、緊張感もないままスタート。
気温、風も申し分のない曇り空でのスタートでコンデション的には最高でした。とりあえずは半分=ハーフの距離が終わるまでは制限時間に引っかからないように貯金をつくりながら8割のペースをキープしようと考えておりました。
スタート直後は、サイクリングコースを流用したコースのため、団子状態となり走りにくい感じでしたが、外人お姉ちゃんランナーが二人、髪を振り乱しながら走っており、英語でごちゃごちゃ話しながら走っていたので、物珍しさも手伝ってその後方を拝むこととしました。あんまり早そうではなかった素人っぽい外人の二人組でしたが、悲しいかなコンパスの差で段々と着いていけなくなりました。
次に現れたのは背中にゼッケンの他、お手製のPR張り紙をしている爺様ランナー。なんと「マラソン完走915回達成!」とありました。「なんというおっちゃんや!」と思い眺めているとベテランを感じさせる独特の省エネ走法だなぁと感心させられましたが、いったいこの人、年間何回出場しているのだろうと思わざるを得ませんでした。
(幹事長)「時々おりますなあ、こういうじぃさん。時間も金も余裕がありまくりで、毎週末に必ずどこかのレースに出ている。
1年52週で50回くらい出ているから、20年すれば1000回達成になるぞ」
コースが頭に入っていなかったおかげで吉備路の有名な五重塔を一周できた頃には、もうそろそろハーフが終わりそうなのかと楽観視していたら、全くの誤解でなかなか半分までたどり着けませんでした。
やっと中間点にたどり着くと「やれやれまだ半分も残っているのか」というのが正直な気持ちでマラソンを楽しむというよりも単純作業を黙々とやっている気分になってきました。
地元小学校の校庭の柵にはランナーを激励する幟がクラス単位で飾ってあり、大いに力になりました。また地元のボランティアの皆様の給水、炊き出しは本当に有難く、おむすびまでいただきました。ただ今回は給水ポイントで立ち止まってしまうと、二度と走り出せなくなる可能性が大きかったことと、制限時間とのかね合いからあまり愛嬌を振りまく余裕がありませんでした。
ゴール手前、数キロの地点までたどり着くと、心臓は問題ないけど、足がつりそうな気配をヒシヒシと感じつつだましだましに走りました。
やっとゴールが見えてきて制限時間はクリアできそうだと一安心。あとは早く楽になりたい一心で気持ちは足よりかなり前を走りつつ、4時間29分1秒でゴールを果たしました。(1,155位/1,357中)
吉備路のコースは、竹葉選手の推薦のとおり完走しやすいコースで初めての方にはお薦めです。
その晩、ハーフの部に出場した岡山在住の高校時代からの友人と久しぶりに飲むことができ満足のいく一日でした。
(幹事長)「ちょっと前に知人に聞いたところでは、吉備路マラソンはコースは平坦だけど、風が強くて、結構きついとのことだったが、楽なコースなのか。
たまに走る小豆島タートルマラソンのフルマラソンは、行きも帰りも7回ずつ坂がある厳しいコースなんで、もう走る気がしないから、
僕も来年は吉備路マラソンに出ようかなあ」
〜おしまい〜
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