第9回 吉川なまずの里マラソン大会

〜 Qちゃん涙の復活 〜



草加市民ロードレース大会に続き、東京のピッグ増田選手から2004年4月4日(日)に開催された第9回吉川なまずの里マラソン大会の報告記が送られてきました。
草加市は正確な場所は知らなかったとは言え、東京近郊にあるって事くらいは知ってましたが、吉川市なんて名前も聞いたこともなかったし(調べてみると、7年前にできた新しい市らしいです)、おまけに「なまずの里マラソン大会」だなんて、前回の草加市民ロードレース以上に超マイナーなイメージです。

しかーし、今年の大会は、なんと、あの高橋尚子選手がアテネオリンピックの代表選考に落選した後、初めて参加するレースになったのです。高橋選手が「アテネに行けなくなった後、手紙などで励ましていただき、みなさんに直接お礼をしたかった」との趣旨で、「時間の許す限り市民マラソン大会に出場する」という意向を示したの受け、市長が直々にラブコールを送って実現したらしい。高橋選手が出たのは5kmの部だし、軽くジョギングした程度の走りだったらしいけど、会場には参加選手3500人を大きく上回る9000人近いファンが集まったらしい。これは3年前の丸亀マラソンに高橋選手が参加した時と同じ状況なので、よく分かる。走っている僕ですら、自分のことより高橋選手が気になって仕方なかったくらいですから。そのようなレースに出られるピッグ増田が羨ましい限りです。

この後、高橋選手は4月18日に岐阜、25日に岩手、29日に宮崎と、全国各地のレースに出る予定であり、そのままいけば「5月23日の小豆島オリーブマラソンに出てくれるのでは!?」と期待していたんだけど、なんと5月6日に32回目の誕生日を迎えた翌日にボルダー合宿へ出発するとのことで、残念ながら3年振りの一騎打ちはできなかった。くやしい。
尚子、なぜ僕から逃げる!?

て、ことで、ピッグ増田選手の報告記です。

私はいつも大会前日の練習は、本番に疲労が残ることを考え、走らない主義です。
でもこの頃、練習コースにしている草加の松並木ロードの延長上にある桜並木が満開で走っていてとても気持ちがいいので、今回は特別な例外的措置でいつもよりも遠回りして5キロ程度、気持ちよく軽くながしました。
それにしても前夜の天気予報「明日の天気予報:埼玉県南部地方 明け方まで曇り、後一日中雨、降水確率70%」を見て、「明日、土砂降りならやめよう」と揺るぎない決意をしました。それでも少しはやる気が残っており、晩飯のお好み焼きを炭水化物補給のために腹12分目くらいまで平らげ、しかもビールは明日のためにお預けとして11時に就寝しました。

当日、朝、やっぱり小雨。しかしなんと言っても高橋尚子選手アテネオリンピック落選後、初のマラソン参加!ということあり、もう一度対決(前回は、2001年2月4日第5回丸亀ハーフマラソン大会)ではなくて、やっぱり一目見たいと思い、参加賞だけでも貰って帰ろうというという揺るぎない決意で会場に到着いたしました。
会場に着いてみると雲行きは怪しいけど雨はやんでおり会場の皆さんは、やる気満々、とても参加賞だけ貰って棄権なんて雰囲気ではありません。まあ前回の草加市民ロードレースで威力を発揮した最強100円雨合羽も持ってきていることだし、寒いけど昨日のようなカンカン照りよりもなんぼかマシと思い直し、揺るぎまくりの決意の下、出場することにしました。

それにしても要領を得ないまま大会案内を見てみると、ハーフマラソンは、なんと9:00スタート。受付して準備している間に開会式は終わり、Qちゃんの挨拶はどこでやっていたのだろうと思いながら、あっという間にスタート時刻。結局、限りなく危しい曇天のため雨合羽はやめて、いつものように黒のランシャツに白の短パンという葬式カラーで出発しました。
最近、練習は4キロに固く限定しているので、はじめの4キロ目まではスタートの誤差含みでもキロ5分少々のペースを維持しておりました。しばらくすると自分のペース、呼吸に相性が良く、しかも身長が私よりもちょっと高めで風よけ、雨よけのペースメーカーとしては申し分ない"ゼッケン1002番のおっちゃん"を発見し、とりあえず行けるところまで付いていこうとコバンザメ走法を決意しました。ここ数年は順位への執着が全く無くなりマイペースランで集団から外れて一人で走るような悟りのレース展開が多かったのですが、今回のように雨に打たれ、風が吹かれてやる気を無くすようなコンディション下では緊張感の維持のためにも一方的に助けてもらえました。
1002番のおっちゃんと10キロまでは、いい感じで快調に走れました。かえってカンカン照りよりも小雨混じりの曇りの方が体力の消耗が少なく、水も飲まなくても良いのでいいなぁと感じられるほど、途中までは難なく走れました。しかし無難に走れたのも半分までで、折り返しを過ぎると段々、足が上がらなくなり、代わりに腕を振ってスピード維持するごまかし走法を試みたりしておりましたが、みるみるスピードダウン。そして14キロ点を過ぎ、給水所でうがいをした、ちょっとしたタイミングで1002番のおっちゃんの背中が遠くなってしまいました。この時点で一度、背中が遠くなると無理して追いつく意欲も萎え、あっという間におっちゃんの背中が見えなくなり、後はいつものようにマイペースの一人旅。
というわけで後半1/3はガクッとタイムを落とし、結局、1時間53分でゴールいたしました。

公式順位は不明でチェックする気もなく、チェックしたのはホノルルマラソンが抽選で1名に当たる抽選結果だけでした。ゴール後、我先にと食い意地旺盛にお接待のコンソメスープを頂きに並びました。四国の大会では、うどんやそうめんですが、せっかく「なまずの里」と銘打っているなら、なまず汁が飲めるかなと期待していましたが、喉ごしを考えると暖かいコンソメスープで正解でした。残り僅かなになったコンソメスープを最後の10人くらいのところでもう一度並び直し、2杯目も頂いて、少し得をした気分で帰りました。

ところで風邪をひかないようにとそそくさと引き上げてしまったので、結局、肝心のQちゃんは、晩のNHKスポーツニュースでその姿を見ただけでした

なんと、せっかく高橋選手と一緒に走ったのに、その姿を拝むことが出来なかっただなんて、もったいないなあ。


〜おしまい〜




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