第33回 荒川タートルマラソン大会
ペンギンズ東京支部長兼ブタペンギン1号から、2004年10月17日に開催された第33回荒川タートルマラソンの報告記が届きましたので紹介します。
当日の気候は、最低気温18℃の快晴、微風で絶好のコンデションでしたが、今回の体調は風邪気味で市販の風邪薬を気休めに飲んでの出場となりました。また一昨日に草加市祭りで長い間、子供を肩車したり、ダッコしていたため走る前から、太ももが怠かったという言い訳も・・・ありです。毎度のことながら体調が悪い時は、今回だけはやめようと思いつつ、参加賞だけもらうつもりで会場まで行き、その場の雰囲気で参加賞だけもらって帰るのはどうも忍びなくなり、とうとう成り行きで参加してしまいます。要するに決断力がないのです。
また前々日の金曜日に会社内で荒川マラソンに出場するとしゃべってしまった手前、気の弱い私としてはそれらしい口実もなく棄権したなんて話になると「なんとも情けないヤツ!」との風評を畏れて無理矢理、参加したというのが実態です。
(幹事長)「まだまだ先の事やから、と思って気楽に申し込んでしまうが、レースが近づくと出たくなくなる。
しかし、そこでサボると何を言われるか分からないから、結局、出場してしまう。
という、自分で自分を追い込む作戦によって、なんとか継続的にレースを続けており、ひいては、
レースに出るために嫌々ながらも少しは練習をする、という究極のトレーニング方法をとるペンギンズにあって、
東京支部長は王道を歩いておるな」
(石材店)「F川さんなんか、もう何を言われても平気っていう境地に達しているから、サボりっぱなしですよねえ」
(F川)「何を言うか。いつでも、ちゃんと言い訳を探してるじゃないの」
今回のコースは北千住虹の広場をスタートし、荒川の河川敷のサイクリングコースを西方面へ10キロ走り、折り返す単純明快、超フラットコースでした。塩江マラソンに比べれば超ド楽勝のコースでした。しかもハーフでなく、きっちりと20キロなので気分的にとても楽なコース設定でした。20キロの部には約2200人が参加でしたが、会場運営のスタッフの手際がよく、とても機能的で妙なところで「さすが東京の大会!」と感心させられました。
また途中棄権者がほとんどいなかったことにも都会のランナーのモラルの高さのようなものを感じました。さらにボランティアと思わしきドクターチームの人員も充実しており、しっかりしたサポート体制でした。
(幹事長)「ほほう。モラルが高いと途中棄権しないらしいぞ」
(F川)「けっ、好きな事を言って。どうせ、おいらはモラルなんて無いですよーっだ」
(新居浜支部長)「けけっ、どうせ、私もモラルなんて無いですよーっだ」
(中山選手)「けけけっ、どうせ、僕もモラルなんて無いですよーっだ」
(幹事長)「ううむ。やっぱりペンギンズにはモラルは、無いかも・・・」
さて練習せなアカンなぁと思いつつも、この秋は台風や雨天の日が多く?気が付けばもう1週間前になっていました。ということで申し訳程度に1週間前に4キロを2回走っただけで本番です。私の考えではたとえ僅かだけでも本番前に走っておくと結果はともかく、レース翌日からの筋肉痛がかなり緩和されると信じていますが、この状況は、まさに高校時代にロクすっぽ勉強せずに大嫌いな古文の試験を受けるような気分でした。
一応の目安としては20キロを2時間以内、キロ6分ペースで行こうと考えておりました。キロ6分となると走りと歩きの中間くらいのレベルですが、完走するためには他に採るべき方策はありません。スタート後、5キロまでに、ちょうど30分で早速、貯金なし状態となり、2時間以内も覚束ない展開になりました。その後は多少のことには一切、動じない悟りの境地に至り、抜かれるがまま、誰の背中も目標とせず、淡々と我が道を行って、距離と時間を経過により自動的にゴールを目指す展開となりました。
川の堤防沿いということで近隣住民からの応援は僅かでしたが、地元の和太鼓による応援があり力づけてもらえました。荒川河川敷は、金八先生のロケがここであったのだろうなぁ。なんてボヤ〜と考えつつも、景色を楽しむ余裕もなく路面ばかり見つめながら走り、途中の給水はしっかり立ち止まって飲みながら、トボトボ、ゆっくり、やれやれとゴールしました。
手元タイムで2時間4分55秒、順位はおそらく後ろ1/5以下だと思います。
「無理をせずに!」というありがたいお言葉を盛んに運営本部からアナウンスされておりましたので素直に受け止め、タートルマラソンの趣旨通り、全く気張らずに完走いたしました。
参加賞の賞品は、なんとタートル協会公認のゴールドメダルでした。よくあるTシャツではなく少し新鮮な気分です。家に帰って自分の首にぶら下げてみて、子供の運動会の参加賞メダルとイイ勝負でしたが、たとえ参加賞であってもなんとなくゴールドメダルって嬉しいです。なんかすごいことをやったような錯覚を与えてくれます。
また給水地点では「荒川のミネラルウォーター」がありました。荒川の水って、走った後で気が付きましたが、どこの自治体も手っ取り早く水を売り物にするんだなぁと妙に感心してしまいました。しかしどのくらい売れているのかは大いに疑問です。
(幹事長)「僕は学生時代に荒川のすぐ近くに住んでいたけど、荒川の水なんて、飲む気はしないなあ。よう、そななもん売るなあ」
さらに今回は、幹事長が昔、下宿していた北千住の街並み、サンロード商店街、昔ながらの銭湯「梅の湯」も発見いたしました。「梅の湯」は地下水から沸かしたお湯で体にやさしいと宣伝しておりました。本大会にも協賛していて営業時間を早めてお風呂に入れるように準備してくれていましたが、芋の子を洗う状態を恐れてパスしました。この梅の湯は、小規模ながら趣のあるという銭湯という評判で新聞にも載っていたのでまた今度、行ってみたいと思っています。富士山のタイル絵なんかあると最高ですね。北千住は東京の街にしては、ちょっと昔っぽくて田舎者の自分としては下町っぽい落ち着きがあり別の意味で東京らしく良かったですね。
(幹事長)「この梅の湯に限らず、僕が住んでいた北千住は銭湯が多かった。昔からの宿場町で、ごみごみした下町なので、どこの家も風呂なんて無く、銭湯が発達した町なんです。歩いて行ける距離に数件ありました。
銭湯のほかにも、昔懐かしいような店が色々とありました。物価も安いし、住みやすい町でした。都心にも非常に近く、通勤や通学にも極めて便利です。なのに、イメージが悪いために、裕福な人は住みたがらず、遠方の世田谷辺りに住みたがるので、北千住は家賃水準も安くて、貧乏学生にとっては、本当に良い町でした。ただし、ガラが悪いのは間違いない事実であり、訳もなくヤクザに殴られた記憶もあります。また行きたいなあ」
〜おしまい〜
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