第6回 谷川真理ハーフマラソン大会
今年も一年のスタートを飾る初レースとして満濃公園の動物リレーを週末に控え、気合いを入れていたら、いきなり東京支部長から支部の初レースとして谷川真理ハーフマラソン大会なるレースの報告記が届きました。いかん、先を越されてしもた。
日 時 1/9(日)10:00 ハーフスタート
参加者 10,103人(ハーフ 8,379人) プラス 当日飛び入り多数
コース 新荒川大橋(赤羽)〜幸魂大橋(和光市)間の荒川河川敷を往復
ペンギンズ東京支部では、1月9日に崇高なる趣旨にて行われる本大会に出場しましたので報告します。
今回は、われわれの職業上、ご指導・ご鞭撻を頂いている某行政官庁との対抗戦という上(カミ)をも恐れぬ、いつもと違う真剣な大会となりました。そもそも日々、出入りしている傍官庁のご担当より本大会参加の情報を聞きつけてきた同僚2名が、なんとお気楽にも「じゃあ一緒に走りましょうか」という話をまとめてきました。
しかしその同僚2名は、大胆にも生まれて初めてハーフの距離を走るらしく完走もおぼつかないという、覚悟があるのかないのかわからない状態でした。そこで同僚2名に奮起を促すためにも歴史と伝統を誇る「四電ペンギンズ」名での申し込みを強引に勧め、ここに新たに2名の雛ペンギンが孵化しました。しかも新ペンギンのうちの1名は、某電力お勤めの奥様をわざわざ四国高松から呼び寄せ、5キロの部を走ることになりました。というわけで都合3名(羽)の新ペンギンが誕生しました。ここに新種の東京ペンギンということで発表いたします。
さて当日朝、いつものようにぎりぎり受付時間に間に合うように家を出発。ジャージの上にウインドブレーカーと少々、薄着で出発したのがウンの尽き。出発早々、便意を催しました。まだ大丈夫、会場は混むから最寄駅のJR赤羽駅のトイレなら余裕で大丈夫と高をくくっておりました。
ところがJR赤羽駅に到着してトイレをみれば、なんと男子トイレから行列が・・・!トイレからはみ出て駅構内まで少なくとも10名待ち以上。信じられない光景!列の進み具合は明らかに小ではなく大の様子。「ダメだ。絶対にもたない」
すばやく決断してJR赤羽駅東口から最寄のマクドナルドへ直行。2Fにあるトイレへ行ってさらに唖然。こちらもマラソンランナーと思しき人たちが5人待ちの状態、しかも全員「大」に間違いない。観念してしばらく列に並びましたが、その間も冷や汗タラタラ、意味もなく足踏みしたりして怒涛のような波動が襲ってくるのをなんとか食い止めようと懸命に耐える!耐える!人の気も知らないでトイレから出てきたおっちゃんは、スポーツ新聞なんぞ持ってかなりのんびりと出てくる。「男ならもっと速く出てこい」なんて心の中で叫ぶ。その間も大腸のぜん動が容赦なく襲ってくる。やばい大ピンチ!ここは"ウルトラC"で空いている隣の女子便所(おそらく1名しか利用できない様子)を何気なしに使うか?それとも・・・。そうだ!従業員用を無理やり借りるか!そこでマックのお姉さんに必死の形相で「どうしてもガマンで従業員用のトイレを貸してぇ〜!!」と叫びました。が、お姉さん「従業員用のトイレはありません」と冷静な返答。(=これも業務マニュアルどおりの回答か!なんて思う余裕もありません。)
マックはダメだぁ。本当にやばい。最悪の事態も想定され、幸いパンツは着替え用がある。しかしポケットティッシュは運悪くこんな日に限って持っていない。やばい!やばすぎる。もはやマラソン大会どころではない。
マックの2Fから駆け下り、交差点の信号を無視して近くのファミリーマートへ飛び込む。店の奥から男性が一人出てくる。ラッキー!トイレが空いてる。脇目も振らず走り込む。するとおばちゃんの声が!「あのぉ、私並んでいたんですけど・・・。」(バカ野郎!緊急事態なんだ。そっちはまだ余裕ありそうなのに、いまさら何をぬかす!)と思いながらも「ごめんなさい」と叫びやっとの思いで決壊を防げました。
やれやれ、すごい安堵感。超エキサイティング。これで今回は全ての性根を使い果たしたようなものだったけど、ある意味でものすごくリラックスできました。もう大事業の9割方終わったような錯覚です。
さて肝心のマラソン大会は、コンディションは無風、適度な気温、ベストの条件です。
スタート前にアミノバリューの無料試飲を利用しました。顆粒のアミノバリューを飲み、ちょっとしたドーピング気分で変な自信がつきました。
さらに会場ではナイキブースでシューズの試し履きの受付がありました。履き慣れない靴でハーフを走るなんて・・・と思いましたが、後々、よく考えれば、もしかしたら試し履きしてアンケートに答えれば、その靴、プレゼントしてもらえるようなシステムではなかったのかなぁ。と後悔しております。
ハーフは女子を10分前に男子と別々にスタートさせてスタートの混雑を緩和するという工夫がありました。今回は、12月に入ってから私としては練習した方なので余裕で2時間きれるかなぁなんて思っていましたが、目標はとりあえず2時間以内。もう某官庁との対抗戦のことは全く忘れております。
スタート後、心配していた河川敷の北風もほとんどなく快適に走れました。さらに舗装されたコースの隣に芝生・雑草混じり地帯があり、そっちを走れば膝への負担も軽く、別にそちらを走ってもお咎めなしの様子だったのでスタート後の5キロくらい芝生道を走りました。なんだか得した気分です。
8キロ過ぎでコース前方にモクモクと煙が舞っていたので何かと思えば、未舗装の地点でランナーが走った後に砂埃がたっており、ちょっと息苦しい感じ。ここが今回のハーフマラソンの一番の難所といえば難所でした。しかしこの程度のことは塩江や小豆島に比べれば屁のようなものです。
超平坦なコースでキロ表示もしっかり1キロずつあり、ペース配分もすこぶる楽チン。前半折り返しまでに目標2時間へ貯金2、3分。折り返し前に、女子のトップ千葉真子選手、谷川真理選手、長谷川理恵選手(=この方は翌日の芸能ニュースで知るところ、石田純一と別れたばっかりらしい。)に出会う。みなさん小柄で細身。しかもハツラツとしていて美しい。主催代表の谷川さんは、「頑張って!」と声をかけながら走り去っていきます。実は声をかけながら走るのはものすごく大変なはずです。後半もペースが落ちずに給水でゆっくりしなければ久しぶりに2時間はクリアできそう。
折り返し後の後半、スキンヘッドのおっちゃん?(正面から見られなかったので年齢不詳)がきれいなフォームで走っていたので引っ張ってもらえるそうで、ペースメーカーとして追走。おかげでかなりの走者をスイスイ追い抜きいい気持ちでした。最後の給水所でおっちゃんを見失うけど、お蔭様でペースダウンを防げました。感謝!感謝!です。
あっという間に残り3キロ、貯金もまだキープしており、ゴールが見えそうで見えないのがつらいところでしたが、往路でコースの目星が立っており、東北新幹線の鉄橋を通過すれば、だいたいおしまい、勝ったようなもの?ということで新幹線鉄橋を越えるとゴールゲートが見え一気に元気に。結局手元タイム1時間57分でゴール。
同僚2名はそれぞれ仲良く約2時間30分とのこと。ハーフマラソン初挑戦で完走できたことをとても喜んでおりました。
また某官庁の皆様もそれぞれ頑張った様子。おひとりは最終ランナーになりそうで、大会運営者から「もうリタイアしたら!」と言われたそうですが、逃げまくってなんとかゴールされたそうです。その時、すでにゴールゲートは撤去されており、公式タイム、完走者に記録されたかどうかは不明とのことです。
さらに女子の優勝者はどうやら当日、飛び入り参加された方のようで某○京電力さんにお勤めの方らしいです。ゴール後に表彰等の関係から大会運営側は少々、困っていた様子でした。実は、本大会は当日、配られる大会参加者を載せた冊子が作成されておらず、飛び入り参加もOKでした。あの冊子がないことはそれなりに意味がある気がします。自分の所属・名前を見つけるのは、うれしいのですが、翌日には捨てられるものなので運営コスト削減、特に今回のようなチャリティ大会ではとても納得できました。
今回の反省と教訓として、子供にはいつも言っていることですが、いつトイレに行けるかわからないから、早めに用は済ませておくように!身にしみました。
もう一点。今回はある程度、調整済みで体調、コース、気象ともに絶好調でしたが2時間を切るのがやっと。やっぱり体重を落とさない限り、記録を伸ばすことは不可のように思えます。20代の頃より確実に油分のみ8キロは増えているので、よく言われるように8キロの砂袋を持って走っているようなものです。今年は練習で走って体重を落とすべし!
(石材店)「東京支部長も頑張っとるやないですか」
(幹事長)「お腹に弱点があるとこは、お前と同じやなあ。
それにしても、たかがハーフマラソン大会に1万人も参加するなんて、やっぱり東京は人が多いなあ」
(石材店)「人が多いとトイレにも困るってのが良く分かりましたね」
(幹事長)「て言うか、それしか印象に残っとらんぞ」
〜おしまい〜
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