第2回 東京マラソン
2008年2月17日、東京マラソン2008が開催されました。
この東京マラソンは去年から開催されたものだけど、去年は競争率3倍で、ペンギンズのメンバーは軒並み落選し、当選したのは強力なコネクションを誇るトラベル恵子&PR真理子の2人だけだった。(それなのに、結局、2人とも参加しなかった。もったいないなあ)
ただ、去年は冷たい雨の中、とても寒そうだったので、今年は申込者も減るかなあなんて期待していたんだけど、なんと、去年を上回る5倍の競争率になってしまい、僕をはじめ、大半のメンバーは再び落選。その中で、なんと、エース石材店だけが当選し、参加することができたのだ。
て訳で、今回は、唯一参加した石材店のレポートです。
東京マラソン2008に出場してきました。昨年の第1回大会では、ペンギンズで大挙して申し込んだものの、約3倍の抽選により全員落選するというありえない確率で敗れ去りましたが、満を持して申し込んだ今大会で、約5倍という昨年以上の倍率を勝ち抜き、念願の出場となりました。残念なことに、一番楽しみにしていた幹事長が落選してしまい、ペンギンズから唯一の出場となりましたので、僭越ながら、大会の様子を報告します。
これまで出場してきた大会では、当日の朝に受付を行うのだが、さすがに出場者が3万人を超えるこの大会では、前日の17時までに受付を済ませておかなければならないので、土曜日から東京入りすることになった。受付場所は、ゴール会場でもある東京ビッグサイト。羽田空港から直接向かい、最寄り駅のりんかい線国際展示場駅に到着すると、駅周辺では、ランナーであふれかえっている。ビッグサイトに入り、早速、受付ブースに行ってみると、なんと受付で、免許証などの身分証明書の提示が求められる。今回、どうしても出場したかった幹事長は、せっかく当選しながら出場を断念した新入女子部員ゾウ2号になりすまして、一般女子の部での出場を画策していたようだが、これではさすがに無理そうだ。
無事、受付を済ませ、うろうろしていると、ビッグサイト内では、「EXPO2008年」というイベントが行われており、いろんな企業などがブースを出展している。フルマラソンのコース映像をスタートからゴールまでずっと流し続けるブースもあり、真剣な顔のランナーが群がっている。でも、コースを映像で見るだけではあまり役に立ちそうにもないので、アミノバリューのブースでアンケートに答え、マラソン用の薄手の手袋をゲットし、満足して会場を後にする。
(幹事長)「えっ?アンケートに答えるだけでマラソン手袋をもらえるの?東京は、ええなあ」
大会当日、この日は、最低気温0度、最高気温8度と、やや気温は低いものの、快晴で風も無く、絶好のコンディションとなった。昨年の冷たい雨が降りしきる状況とは大違いだ。
8時前、スタート会場である新宿の都庁前に到着してみると、ものすごい人でごった返している。最近では、丸亀ハーフマラソンでも参加者が増え、会場は結構な人でにぎわっているけど、比較にならないほどの混雑振りだ。圧倒されながらも何となく人ごみのなかをうろついていると、「8時30分までには荷物を預けて下さい。それ以降は荷物はお預かりできません。」という放送が聞こえてきた。うーん、スタート時刻は9時10分なので、あまり早くに荷物を預けてしまうと、そのあと1時間も寒いなかで走る格好のままで過ごさなくてはならない。ただ、僕の場合、スタート前の最重要事項であるトイレに並ぶ時間を確保しておかないと、安心してスタートできないし。と、いろいろ考えたあげく、やっぱりトイレの時間確保を優先し、早々と荷物を預けることにする。受付時にもらった指定のビニール袋に荷物を入れ、荷物を預かってもらう。さすがに3万人を超えるランナーの荷物を預かるとあって、ゼッケン順に指定された運送会社の大型トラックが何十台と並んでいて、トラックに直接荷物が収容されていく。
荷物を預け終わると、今度は、仮説トイレの列に並ぶ。後でTVを見ると、今年もスタート前のトイレに大行列ができていて、全然改善されていないという批判的なコメントもあったが、どちらかというと、トイレの数は結構多く、10〜30台ほどの仮説トイレがいたるところに準備されていて、行列も他の大会と比べてもそれほど長くはない。また、係の人に言われたわけでもないのに、トイレ5台ごと1列ずつ並んでおり、早く空いたトイレに一番前の人が入るという、極めて公平な並び方となっている。1台に1列ずつ並ぶと、たまたま長く入った人がいた場合、イライラ待つことになるのだが、これは非常に精神的にもいいシステムだ。
無事にトイレを済ませ、スタート位置に並ぶ。スタート位置では、これまたゼッケン順にブロックが分かれていて、Aブロックから、なんとJブロックまで場所が決められている。ゼッケン番号が申込時の申告タイム順となっているため、タイムの早い人から順にスタートできるようにということなのだが、スタート時刻の30分前までに自分のブロックに入っておかないと、それ以降は最後尾に並ばされるとのこと。普段の大会なら、スタート時刻直前にやってきて、割り込んで前のほうに並んだりする人も結構いるんだけど、この大会では、ブロックごとにロープが張られていて、自分のゼッケンを見せないとブロックの中に入れてくれない。最後尾になっても困るので、早めに指定されたブロックに入る。
寒いなか、スタートまで30分以上ほど待つことになったが、周りを見ると、雨天用に支給されたゴミ袋のようなポンチョをウェアの上から着ている人が結構多い。今日は、雨は降らないはずなので、こんなものを着ていると、汗がこもって走りにくいはずだ。ふっふっふっ、まだまだ素人やな、と小馬鹿にしながらスタートを待っていると、そのうち、石原都知事の挨拶やら、国歌斉唱やらがあり、いよいよスタート時刻が近づいてくる。すると、周りで一斉に、ビニールポンチョを脱ぎだし、道路わきに捨て去っているではないか。ガーン、みんな防寒用にスタートまで着ていたのね。ぶるぶる震えながら待っていた僕の方が素人だったみたい。
そして、いよいよ、9時10分にピストルの合図とともにスタート。昨年出場した人に聞いたところ、スタートラインにたどり着くまでに20分ぐらいかかるという話だったが、比較的前の方からのスタートだったので、1〜2分程でスタートラインを通過。スタート直後は多少混みあっていたものの、前のランナーをすり抜けながら走っているうちに、間もなく自分のペースで走れるようになる。ちょうど1km地点では、先にスタートしていた千葉真子選手がゆっくり逆走しており、「私の元気をもらっていってくださーい!」と黄色い声を出しながら、向こうからハイタッチしてくれる。相変わらずのハイテンションだ。
そこからは、新宿駅の北側を抜けて東に向かい、皇居の方へ向かっていく。ペースを確認すると、キロ5分ちょっとのペースだ。もう少しだけペースを上げようかとも思ったが、今大会のコースは、最初10kmが標高差40m程の下りで、あまり最初に飛ばしすぎてしまうと、後で足にきてしまいそうなので、とりあえず最初は様子を見ることにする。約5km地点では、浅井えり子選手を抜いていく。ゲストランナーには、ゼッケンにでかでかと名前が書かれていて、沿道からも「浅井さんがんばってー」と多くの声援がかかっている。
コースはその後、皇居をまわり、日比谷から南下、品川で折り返し、また日比谷まで戻ってくる。この日比谷・品川の往復は単調な直線道路で、それに景色も途中で東京タワーは見えるが、それ以外は同じようなビルばかりだし、今回のコースの中では、だらだらと一番長く感じた。ただ、この間は、ものすごいアフロのカツラをつけ、派手な衣装で走っている人と並走していたので、沿道からの「アフロー!」という声援を横で聞きながら、何とか退屈をしのぎながら走っていた。体感的には、まだまだ余裕がある感じ。
何とか、日比谷まで戻るとようやく中間点を過ぎ、銀座のど真ん中を通り抜けて、今度は北上、浅草へ向かう。25kmを過ぎると、給水ポイントにバナナやレーズン、氷砂糖やアンパンなどが登場するようになった。昨年の大会では、給水や食べ物の準備が異常に少なく、早々となくなってしまい、大不評だったらしいのだが、今年はその反省を踏まえたのか、給水も食べ物も十分に準備されている。また、沿道では、本当にたくさんの方が、応援してくれていて、特にコースの後半では、アメやチョコレート、カステラやおにぎり、梅干、レモンなど、いろんなものも提供してくれる。本当にありがたい限りだ。
その後、28km地点で、ようやく浅草にたどり着く。今回のコースの中では、浅草雷門に向かってまっすぐに走っていき、すぐ前を通過するのが、一番印象深い景色であった。こんな名所の目の前を走れる大会は、なかなか無いだろう。立ち止まって記念撮影しているランナーも多い。
そこから、折り返し、銀座を過ぎると約35km地点で、ゴールはもうすぐだ。それまでは結構余裕のあるペースで走っていたので、実は、35km地点ぐらいからペースアップしようと思っていたのだが、このあたりにくると、足に痙攣がきそうで、怖くてなかなかペースが上げられない。何とかイーブンペースを保つのがやっとで、残り5km、残り3kmという表示を励みに、少しずつゴールに向かう。40kmを過ぎたところで、何とかゴールまで足は大丈夫そうだったので、ペースアップ、ラスト1kmで100人近くのランナーを抜き去り、3時間37分ちょっとで無事ゴールすることができた。
また、今回の大会には、東国原知事をはじめ鈴木宗男、勝俣州和、カンニング竹山、にしおかすみこ、猫ひろしなど、多くの有名人や日本テレビのアナウンサーなんかも出場していたようだ。僕がゴールした10分後には、猫ひろしがゴールしたみたいで、もし後半失速していたなら、ちょうどゴール前あたりで、抜かれるシーンが放映されていたかもしれない。危ない、危ない。フルマラソン3時間6分の自己ベストを持つ東国原知事は、さすがに最近の練習不足と寝不足などから、4時間40分ほどかかったようだが、それでも多忙な中で出場し、最後まで笑顔で手を振りながらの完走はすごい。それから驚いたのは、鈴木宗男が4時間を切って完走を果たしている。体調不良により、家族からは出場を止められていて、「今回はエントリーしません」という誓約書まで書かされておきながら、当日の朝早く、こっそり起きて、勝手に出場したとか。
何はともあれ、今回の大会は、タイム的にも予想を上回る結果で大満足。コースが全般的にフラットで走りやすいし、沿道の観客も多く、また、いろんなイベントもあり、さすが日本最大の大会でしたね。幹事長、来年は是非一緒に参戦しましょう。そろって当選すればの話ですが。
素晴らしいタイムでゴールし、メダルを見せびらかす石材店
(幹事長)「3時間37分ってのは、すごいなあ。すごすぎる。あり得ないよなあ」
(石材店)「坂ばっかりの小豆島タートルマラソンなんかに比べたら、すごく走りやすいコースですから、みんな良い記録が出ますよ」
(幹事長)「抽選を突破できれば、ね。来年は、ますます競争率が高くなるやろなあ。
それにしても、有名人の参加が多いなあ。彼らも競争率5倍を突破したんやろか?」
(石材店)「いや、それはあり得ないでしょう。大会を盛り上げるために特別に参加できるんじゃないですか」
(幹事長)「僕も、だめかしら?」
(石材店)「四国なら通用するかも知れませんけど、東京じゃ無理でしょう」
〜おしまい〜
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