第6回 海部川風流マラソン大会
2014年2月16日(日)、徳島県海陽町において第6回海部川風流マラソン大会が開催された。徳島県南部のマラソン大会であるからにして、去年に引き続き阿南支部長のピッグが参加した。
(幹事長)「なんと今年はサブフォーを狙うって!?」
(ピッグ)「去年、4時間10分ちょっとだったんで、可能性ありかな、なんて思って」
フルマラソンでサブフォーを狙うなんて、ペンギンズ創設メンバーとしては、あるまじき行動だが、その可能性があるって事だけでも、ちょっと信じられない。何が彼を変えてしまったのか?
(幹事長)「こないだの丸亀ハーフマラソンなんか、僕とほとんど同じタイムだったよなあ。
なんでフルマラソンになると差が出るのかなあ。練習量だって似たようなもんだし」
(ピッグ)「やっぱり年齢差ですかね」
年齢差が理由でないことだけは確かなので、もしピッグがサブフォーを達成できれば、もしかして私たちも達成できるかもしれないという微かではかない夢が出てくるぞ。
で、ピッグからの参戦記が届いたので、掲載します。
第6回 海部川風流マラソン大会
昨年に引き続き、海部川風流マラソンに参加しましたので、報告いたします。
この大会は、地元海南町では、幼稚園から小・中・高校、さらには自治会、老人会も含めた全町民参加の「お・も・て・な・し」が実行されるビッグイベントであります。ちなみに翌月曜日には学校はお休みとなり、立派な学校行事にもなっているそうです。
さて大会当日朝、昨年は寝坊してしまい、田舎道とは言え、かなり焦りながら会場に到着していたため、今年は少しだけ反省して、受付終了時間8:00のギリギリ5分前に会場にて受付することができました。
受付終了後、大会事務局では風雨よけにビニール袋を首、肩の通し穴を加工済の状態で無料配布しております。なんとも気の利いたサービスです。風もあり気温も低めだったので、遠慮なく頂戴して着込むことにしました。
体育館内で着替え、貴重品預けなどしているうちに、あっという間に時間が過ぎ、スタート10分前になりました。当然のことながら、準備運動は適当に屈伸などでお茶を濁し、そそくさとスタートの蛇王運動公園の野球場外苑のスタート地点に並びました。やはり参加人数が2,001名なので、直前の便所ラッシュもなく、気持ちよく万全のスタート準備ができました。
実は、昨年の大会では、4時間のペースランナー君を追走したおかげで、自己新記録を打ち立てることができたので、今回も二匹目のドジョウということでペースランナー君を見つけました。少しだけ昨年の話をしてみると、ペースランナー君は「今年は風が強いので、ぜひ、僕を風よけに使ってください」とボランティア精神にあふれる発言に『なんて、いいヤツなんだろう』と感涙ものでした。
さて、今回は参加2回目なのでコースを覚えているし、自己新記録を出した縁起の良いコースということで随分と精神的な余裕がありました。
スタートは、30秒遅れでスタートラインを踏み、始めから4時間のペースランナー君の背中をマークする作戦を実行しました。おかげで背中以外の景色をほとんど楽しむ余裕はなくなりました。ただ、老若男女の地元民からの町を挙げての声援を耳にして思わず笑顔になってしまいました。見ず知らずの人からすごく歓迎されていると思うと本当に嬉しくなってきます。大都市開催の大会もいいですが、この大会は、本当にいい味を出しています。
序盤は、4時間集団の中でいたため、寒さを感じなることもなく、第一折り返し点15.8kmまでは、ペースランナー君の背中を利用して強風を避けつつ、余裕の追走ができました。今回、本当にサブフォー達成できるかと内心、ワクワクしておりました。キロ5分40秒ペースも遅いくらいに感じており、もう少し貯金もできるかと邪心が出ましたが、スタート前にペースランナー氏に「謙虚に付いていきます」と挨拶していた手前、自重しました。
さらに進んで第二折り返し点24.3kmが思った以上に遠く感じ、行けども行けども折り返せないなぁ・・・と感じつつも、まだまだペースランナー君の追走を続けておりました。ゆったりと蛇行する川沿いのコースのおかげで、次の坂道はどの程度なのか事前に遠目で知ることができるのもこのコースのいい点です。
やっとのことで第二折り返し点を終えると、次の目標は30km手前のトンネル(折り返しの枝分かれの結節点)です。気持ちが萎えつつある中で、2人いた4時間ペースランナーのもう一人の方が、「30kmを越えれば、あとは下りばっかりですよぉ〜」と励ましてくれました。しかし、30kmを越えて次なる目標を32km、37kmと考えていた矢先、まさかの上り坂の登場で唖然としてしまいました。後からよく見ると、正確には30kmを越えたところに最後の上りがあるようにコース高低図に明記されておりました。
なんとか気を取り直して最後の上りを終えると、序々に両腕にしびれを感じはじめ、血行が悪くなっている様子を感じました。ここをひと踏ん張りし、なんとか最後まで4時間のペースを守りたかったのですが、途中で倒れこんでいる方を見かけて弱気になり、とうとう37km表示を見かけた途端、ひとまず休憩を決断してしまいました。
ここは一旦、栄養補給にバナナを食べて、もう一度頑張れるかと思ったところ、立ち止まってしまったのが運の尽きで、もはや5分40秒のペースを続けることは適わなくなり、スピードが急降下、いつものパターンいうか、毎度のことながら失速してしまいました。
残りの道のりは早足、歩き、ジョグを交えて、サブフォーは、もはや無理でも、なんとか自己記録の更新を目指し手元時計との戦いとなりました。残り2km付近で地元中学生からの激励があり、さらに残り1.3kmでは勤務先の先輩から声をかけられて、歩いている場合ではないと目覚めました。残り1kmを再び走り、ゴール前の坂道を途中から歩き、TVカメラが待ち受けている最後の直線だけ、いかにもずーと走ってきたようにTV映えするように最後をポーズで決めて?走り終えました。
結果は、4時間7分と自己記録を更新し、3分縮めることができました。
今回は、自己記録を更新できたものの、やはり本当の意味での完走ができず、自分の中の基準ではオリンピックで言えば入賞したもののメダルに届かずという感想でした。ロングの距離走を全くやっていないという欠点が如実に炙り出されました。
また、ペースランナー君に付いていくのは、自分でレース管理をしなくても良く、まさにイーブンペースを作ってくれる点で、とてもタイムを出しやすく楽な反面、最後まで付いていけるだけの実力がないと、やはり、最後までもたずに沈んでいってしまうということを今回も実感しました。
やはりサブフォーを目指すには、練習量、これに尽きますね。
ちなみに地元のテレビトクシマでは延々と4時間も独占中継をしており、自分の姿を録画した画像で発見するのがこれから楽しみです。
また、ゴール後には伊勢海老汁や温かいうどんの接待があり、参加賞は、ありふれたTシャツではなく、郷土色豊かな「阿波尾鶏レトルトカレー」や「阿佐海岸鉄道PRのお菓子」のほか、「出場したゼッケンNoをデザインした個別のオリジナル携帯ストラップ」と心憎いものでした。レース終了後には、温泉券で地元の広々とした温泉にも入ることができ、本当に良い大会です。とても和み系の温かい大会でイチオシですね。
(ピッグ)「サブフォーは達成できませんでしたけど、去年よりタイムを縮めたし、一応、満足はしてます」
(幹事長)「4時間7分だなんて、凄すぎる!去年だけならフロックかもしれないけど、これは、もう実力だよなあ」
確か、去年も丸亀マラソンは普通の出来だったのに、2週間後のこの大会で好タイムを出したし、今年も同じパターンだ。ハーフマラソンの2週間後にフルマラソンを走るってのが良いんだろうか。それとも意外に走りやすい良いコースなんだろうか?
(ピッグ)「また一緒に行きましょうよ」
(幹事長)「そうやなあ。一回、行ってみようかなあ」
なーんて言ってたら、なんとピッグちゃん、異動で高松に戻ってくることになり、来年も出られるかどうか、不透明な情勢になってしまった。高松から行くには、だいぶ早起きしないと行けないから、難しいかも。
〜おしまい〜
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