■ 減量の錯覚 ■



これは飲むだけでやせることができるお茶です!
このリングを腕につけているだけでやせることができます!

魅力的ですよね〜、こういう広告・・・でも本当でしょうか?身近にそれでやせれた人がいるのはどういうことでしょうか?
実は、これには、ある錯覚が働いているのです。

ボクはこの時期になるとジョギングを始めます。走るのは5kmで、時間にして30分足らず。このジョギングの消費カロリーはおよそ100 kcalです。しかし、その後、入浴後にビールを飲みます。夏なら1000 mlは軽いですね。そのビールのカロリーは400 kcalもあります。あなたはそれでボクが減量できると思います?できないと思うでしょう。

それがなんと!ジョギングを始めると徐々に体重が減ってくるのです。これはどういうことでしょう?
その理由は、食事量と間食が減るからなのです。毎晩、汗を流して苦しいジョギングをしているのに、ここでご飯のお代わりをしたら元も子もない、とか、缶コーヒーはカロリーが多いから止めておこう、ということになるわけです。ジョギングを始めるということが、生活すべてで、意識的、無意識的に減量の方向に向かうわけです。

つまり、高いお金を払って「やせるお茶」を飲み始めることや、やせるブレスレットを買ったということで、「ここでこのお菓子を食べたらあのお金が無駄になる」という気持ちになり、今まで手が伸びてたお菓子をつままなくなるわけなんですね。とにかく、減量は「食べるカロリーを減らす」しかないのであります。