風邪と抗生物質（No.15）に書いた３つの条件にあてはまらない風邪、つまり咳と鼻水と熱だけの風邪の時には、いわゆる「風邪薬」を飲む必要はありません。咳や鼻水はウイルスを体の外に出すための生態防御反応ですし、熱も体温を上げてウイルスを殺す免疫力を高めてくれるからです。。。
そこで、素朴な疑問。。。

じゃあ、なぜ病院に行ったら鼻水、咳、熱を止める風邪薬を出してくれるのでしょう？

その理由の一つは、鼻水や咳を止めないと勉強や仕事にさしつかえるから・・・でも、もっと大きな理由があります。
それは、あの病院に行っても風邪薬を出してくれない、とか、あの病院でもらった薬を飲んでも鼻水や咳は全然止まらない。。。といった良くない評判が立ってしまうからなんですね。

それをなくすためには、患者サイドで風邪薬についての正しい知識を身に付けるしかないのですが、そこで提案！！

風邪を引いて病院に行って薬を出してくれるようになったらまずこう質問しましょう。
『先生、この薬を飲んだら、飲まないより風邪は早く治りますか？』 そして、答えが『イエス』ならちゃんと飲みましょう。もし、答えが『ノー』なら咳や鼻水が止まらないと困るかどうかによって飲むか止めるか自分で決めましょう。。。。The End