■ 医学用語解説−血栓と塞栓− ■


血管がつまると、その血管が栄養している組織が死んでしまいます(これを壊死といいます)。それが梗塞(こうそく)です。
心臓の血管(冠動脈)がつまれば心筋梗塞。脳の血管なら脳梗塞。肺の血管なら肺梗塞。ってワケです。

梗塞がおこる原因には二つあります。一つは血栓(けっせん)。もう一つは塞栓(そくせん)です。血栓は血管の中にできた塊によってその部位の血管がつまる病気。塞栓は、心臓の中や静脈の中にできた血栓がはがれて血流に乗ってずっと離れた動脈の血管をつめてしまう病気。

血栓は症状が徐々に出てくるのが特徴です。それに対して塞栓は突然発症します。時々TIAと呼ばれる前兆がみられることがありますから、その時はすぐに病院に行きましょう。とにかくどちらも動脈硬化が原因ですから、普段からコレステロールの管理には気をつけましょうね。