■ 風邪とインフルエンザ予防法 ■


冬になると風邪やインフルエンザが流行しますね。電車や職場で咳きこんでる人がいるとうつされたらヤダな〜、って思いません?思いますよね〜。それじゃ、どうしたら病気の人からウイルスをもらわないかって話をいたしましょう。
そのためには飛沫(ひまつ)感染と空気感染に分けてお話する必要がありますね。

そこでまず
飛沫感染
 例えば、みなさんが「来週、北海道に飛ぶ予定です」と言っても、みなさんが飛ぶのではなくて、実際に飛ぶのは飛行機なんですよね。ウイルスも同じで、咳をしたときに口や鼻から出る飛沫と呼ばれる細かい水滴にくっついて空中に飛び出すわけです。それがソバにいる人の鼻や口に吸い込まれて感染しちゃうわけなんです。でも、この水滴は重さがあってそんなに遠くまでは飛べません。飛沫という名の水滴が飛べる距離はせいぜい1メートル程度なんです。だから、咳している患者さんから1メートル以上離れてれば感染する心配なんてないんです。っつうことで夜寝るときも、風邪ひきさんとは1メートル以上離れて眠りましょうね。

やっかいなのはもう一つの
空気感染
 飛沫の水分は時間がたつと蒸発して、中にある芯のようなもの(飛沫核)が残ります。この飛沫核はとっても軽いので、その飛沫核にくっついたウイルスは空気中にプカプカ浮いて、結構遠くまで飛んでいくことができるのです。その状態でもウイルスは生きてるから、こりゃ、かなりやっかいですよね〜。

マスクのききめ
マスクは飛沫感染にはとっても有効です。咳をしている人がそばにいるなら、ぜひマスクをお勧めします。マスクの網目はウイルスよりも大きいけど、ウイルスの乗り物である水滴(飛沫)よりは小さいんです。でも、残念ながら空気感染は普通のマスクでは防止できません。ちっちゃな飛沫核を吸い込まないようにするにはN95といった特殊なマスクが必要になりま〜す。