■ レジオネラ肺炎にご注意 ■


この頃レジオネラ肺炎の集団発生が話題になってますね。
温泉で集団発生したり、家庭用24時間風呂や病院の患者浴場なんかで広がるんだけど、命にかかわる重症肺炎になっちゃうことが多いとっても怖い肺炎です.
そもそも、1976年にアメリカのフィラデルフィアで開かれた在郷軍人会で200名以上が集団発病して、その中の30人が死亡するという事件があって有名になったんですね。そこで、レジオネラ肺炎は別名在郷軍人病とも言われます。

レジオネラ肺炎は「Legionella pneumophilia」という細菌を吸い込んで発病するんだけど、温泉みたいな温度と湿度が大好きでどんどん繁殖していきます。肺炎になると早く適切な治療をしないと大変なことになります。普通の細菌検査ではみつけられないため、専門的な知識をもった医者じゃないとなかなか診断ができません。また、普通の肺炎に使う抗生物質は全然効かなくて、マクロライドというちょっと特殊な抗生物質じゃないと助かりません。

気をつけなきゃならないのは循環式浴槽。目には見えないレジオネラ菌が1デシリットルの中に何百万個もいる場合があるそうですよ。特に、打たせ湯やシャワーだと、菌が飛び散って肺に吸い込まれやすいから十分注意しましょうね。