20点×1chレベルメーター、RS232Cにて動作点をプログラム可能

●概要
 昔よく目にしたLEDを使ったレベルメータをPICで再現しました。20点1chの表示が可能です。 最大の特徴は、LEDが点灯するレベルを変更可能としました。パソコンとRS232Cで接続し、ハイパーターミナルなどのソフトを使って動作点を変更することができます。
これによって、例えば、0〜3Vのうち、2〜3Vの範囲の電圧変化を敏感に知りたいような場合(電池残量表示)や、デシベル単位での表示等に変更することができます。
別に2ch表示可能なものを作成しておりましたが,そちらはダイナミック点灯方式のため,配線がやや複雑なので,簡素となるこのセットを作成しました。
 ダイナミック点灯方式ではないため、ある電圧に達したらリレーを動かす等の警報設定器的な使い方にも応用できると思います。

●お送りする部品リスト
部品名 型式等 数量
PIC 16F886 1個
タクトSW(色は不定) - 2個
D-sub9ピンコネクタ メス 1個
LED(RS232C通信確認用) 赤色など 1個
抵抗 数kΩ×1本、数10kΩ×1本 一式
 ※PICをテスト回路に差し、テストした後に出荷致します。
  ※レベル表示用のLED、抵抗等は付属しておりません。

●仕様
 ・通常のバー表示、1点のみの表示、ピークホールド2種類の合計4種類の表示を切り替えられます。
 ・上記の表示方法、設定したレベルは、EEPROMに保存するため、電源を切っても保持されます。
 ・EEPROMなので、何度も書き換えすることができます。
 ・PICへの電源をA/Dコンバータのリファレンスに使用していますので、安定化が必要です。
 ・電源電圧は5Vまたはその付近で使用してください。
 ・PIC内部のA/Dコンバータは10bitです。
 ・アナログ信号は、+Vdd〜GNDの範囲です。それを超える入力があると破損する可能性があるので、抵抗で分圧するか、クリッパ用ダイオードを入れてください。
 ・PCとの接続は、RS232Cにて接続します。ストレートケーブル、9600bps、パリティーなし、ストップビット1。
 ・出荷時の動作点設定値は保証外です。組み立て後にご希望の設定を行ってください。
 ・測定用信号のインピーダンスが高い場合、ふらつくことがあります。この場合は、入力とGNDの間に0.01μF程度のコンデンサを入れてください。
 ・オーディオ信号を直接入力することはできません。整流、ホールド回路が必要となります。

●PCとのやりとり
 PCと接続し、通信ソフトを起動し、通信状態とします。
 回路上の「通信SW」を押します。
 PCの画面上に、通信開始を意味する「START」、「(0 - 1023, ?)」、「L 0? 」が表示されます(表示されない場合は、COMポートの設定などが間違えています)。
 入力するのは、「0」〜「1023」までの数値または、「?」です。
 「?」を入力すると、現在設定されている数値が表示されます。
 数値を設定するには、数値を入力して「Enter」を押してください。次々と20点の数値を設定します。
 20点の入力が終われば「SAVED」と表示されます。
 数値以外の入力や、1023を超える数値が入力があった場合、「ERR」と表示されます。
 途中で「通信SW」が押された場合は、それまでの入力をキャンセルします。
 設定完了、エラー、キャンセル等があると、通信モードを終了します。必要に応じて、再度「通信SW」を押してください。

●レベルの設定について
 設定する数値は10ビットのA/Dコンバータの出力と同じスケールです。A/DコンバータはVdd〜GNDの範囲を0〜1023の数値で返します。
 例えば、電源電圧が5Vの場合、511を設定すると約2.5Vの入力で反応することとなります。
 同様に設定値と動作電圧の一例を挙げます(リニアスケールの例、計算上の値です)。

 表記:設定値:動作電圧[mV]
 L 0 :  50: 244[mV]
 L 1 :  100: 489[mV]
 L 2 :  150: 733[mV]
 L 3 :  200: 978[mV]
 L 4 :  250: 1222[mV]
 L 5 :  300: 1466[mV]
 L 6 :  350: 1711[mV]
 L 7 :  400: 1955[mV]
 L 8 :  450: 2199[mV]
 L 9 :  500: 2444[mV]
 L10 :  550: 2688[mV]
 L11 :  600: 2933[mV]
 L12 :  650: 3177[mV]
 L13 :  700: 3421[mV]
 L14 :  750: 3666[mV]
 L15 :  800: 3910[mV]
 L16 :  850: 4154[mV]
 L17 :  900: 4399[mV]
 L18 :  950: 4643[mV]
 L19 : 1000: 4888[mV]
 ※電源電圧5Vの場合
 ※上段の数値より下段の数値が小さく設定することはできますが、そのような設定での正常動作は保証できません。

★仕様変更対応の範囲
 ・無し

★その他
 簡単に設定値の読み込み、書き込みができるEXCELマクロを作成しました。
 level.xls
 ただし、すべての環境で動作保証はできませんし、サポートもできませんので、あらかじめご了承ください。

★関連部品の追加お取り引き
ココに一覧表があります。必要な部品がございましたらご連絡ください。


表面
テスト回路
回路図
テスト回路の回路図


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