当山は真言宗大覚寺派の寺院です。京都嵯峨野の大覚寺といえば、嵯峨天皇が紺紙金泥経写経を納められたことでも有名です。当山でも事あるたびに、檀信徒の方々に写経をお勧めしてまいりました。しかし、みなさん写経に興味をもたれながらも、時間がとれない、一気に書き上げるだけの根がつまないなどの理由で二の足を踏まれる方もおいでました。そこで、初心者向けといっては失礼かもしれませんが、「写経って意外と簡単。」と感じていただくために、10分でできる心経写経体験を開いています。
ここではその概要を紹介しています。
10分という時間では、いかに達筆の方でも278文字を写経することはできません。当山では般若心経の中心になる部分のみを取り出した写経用紙を用意しました。わずか22文字です。これなら10分もあれば写経ができます。
写経を初めて体験される方にとっては、敷居が低いのではないかと思います。
短いといっても般若心経の肝要の部分ですから、心を込めて一文字一文字丁寧に写経をしていただければ、心がおだやかになり、写経の有難さが感じられることでしょう。
写経体験は藤まつり期間中に随時行っています。また、期間外でも事前にご連絡をいただき、他行事と重ならない時は体験いただけます。