ラピスとリズクが戻って来ると、ラズリとラーシルは元気よく出迎えた。
「ラズリ、どうだった?」
「あ、お兄ちゃん、これ見て! お金がいっぱいだよ!!」
ラズリはそう言ってラピスたちにつぼを見せた、その中には金貨がぎっしり入っていた…
「こ…こんなに?」
「ラズリさん凄いですね」
「そうだろ、凄く光ってるだろ!」
「そんな事よりもこれどうするの?」
「勿論、皆で山分けだよ!」
「「ええ!!」」
「山分けってなんだ?」
「…?」
ラズリの宣言にラピスとリズクは驚いたがラーシルとシャイールはそうでもなかった…
そしてつぼをひっくり返して入っていたお金を分けると一人当たり金貨十数枚と銀貨一枚になったった…
「あの…こんなに貰っていいんですか…?」
「いいの、リズくんが頑張ってくれたんだからこんなに稼げたんだし」
リズクはまさかこんなに貰えると思っていなかったらしく動揺していた…
「かたい…」
「こんなまずいの食べれないだろ」
「……えーと…それは食べ物じゃないから……」
ラーシルとシャイールはそれ以前のもんだいだった…
「ねえラズリ…やっぱりもらい過ぎじゃないの? やっぱりこの金貨は叔母さんに返した方が…」
「叔母さんが自分で払ったんだからいいんじゃないの?
 それに…お兄ちゃんはあの叔母さんに『これは…あなたたちに…払った…お金…だから…いらない…』とか言われて言い返せる?」
「そ…それは…」
ラピスは肩を落として返す事を諦めた…そして五人はそれぞれ帰っていったが…
帰った先で何でこんなにお金を持っている事について追及されたとかされなかったとか…




あとがき
ラズリが張り切って仕事する話です。
リズクさんとマルヤムさん(一磋さん)、シャイールさん(千景さん)、ラーシルさん(せんさん)お借りしました。


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