雪かきが終わって隊商宿で休んでたら、アンシェとナフルがスノードームをくれたの。
渡す時に名前を呼ばれなかったのは気になったけど、
そんな事はスノードームを貰った嬉しさに比べたらどうでもいいことだよね。
欲しいけど高くて買えなかったスノードームが…それもこんなに大きいのが四つも手に入るなんて…
やっぱり普段の行いが良いからかな?
「…ねえ、ラズリさっきからずっとスノードーム見ながらにやにやして何やってるの?」
「にやにやなんてしてないよ! ただ、スノードームが貰えたのが嬉しいだけだよ!」
「…ああそう、念のため言っとくけど人のを取ったらだめだからね」(四つのうち三つはラピス、モリオン、ラリマーの物)
「分かってるって♪」
「ほんとかなぁ…」
お兄ちゃんは何かブツブツ言いながらどこかに行っちゃった…
それにしても綺麗だなぁ…
これの中で降ってる雪はこの綿毛みたいなルフが降らせてるんだよね…
「そうだ! せっかくだからあんたたちに名前をつけてあげるね」
わたしがそう言うとルフ達は一斉にこっちを見てきたの、きっとわたしに名前をつけてもらえるのが嬉しいんだね。
うーん…どんな名前が良いかなぁ…
(考え中)
よし、決まった。
「まずはわたしのスノードームの元気がいい子は『ガーデン』
次にお兄ちゃんのスノードームの大人しい子は『ローズ』
それからお母さんのスノードームの隅っこでビクビクしてる子は『ミルキー』
最後にお父さんのスノードームのボーっとしてる子は『レモン』
いい名前でしょ?」
名前をつけてあげたルフ達はとても嬉しそうだった。
(ラズリにそう見えているだけ)
あとがき
スノードームが貰えたので書いてみました。
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