あれはいつの事でしたか、最後にあなたと話したのは…

あなたや友達たちと過ごした思い出ははっきり覚えているのに、

それからもうどれだけたったのか分からなくなってきました…

それでも、ボクはようやくあなたのもとにたどり着きました。

あなたは姿が変わってしまいましたが、ボクには分かります。

このこぶになっている所なんか、膝枕してくれた時と同じ位ごつごつしています。

ボクの事覚えてますか? 話し方うまくなったでしょう。

それとも、昔ノ話し方じゃないト分かりませンか?

あなたと別れてからボクは色んな所に行って、色んな人に会えました。

例えば雪の積もっている町とか、地面の下にある町とか…

そうそう昔の事ですがラズリさんが行方不明になってラピスさんが探し回るなんて事もありました。

それから…



(これまでの旅での出来事を話し続ける)



…なんて事もあったんです。

…ねえ、あなたはなんで泣いてるんですか? ボクはあなたに笑っていてほしいです。

でもボクにはあなたを笑わせるどころか泣き止ませる事もできません…

ボクはあなたにいっぱいお世話になって、迷惑をかけた事もあったのに、

ボクはまだあなたになにも恩返しできていないのに…



そうだ、ボクはあなたにずっと伝えたい事があったんです。

昔のボクにはこの言葉の意味も理解できなかったでしょうが、今なら分かります。

でもボクの声はあなたに届かないみたいですね…

もし届いたとしてもこの言葉はあなたを困らせてしまうでしょう。

それでも言わせてください。

トゥライハさん、ボクはあなたを愛しています。



あとがき

千景さんの所の沈まぬ太陽、枯れぬ花を基にして書きました。

トゥライハさん(千景さん)お借りしました。


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