合気道ワンポイントアドバイス 第2部 「どうぞ」と導く ○Aikido-Yawatahama 小清水孝

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2023/07/17
◆ 合気道ワンポイントアドバイス 導即剣 Vol.5


 佐柳孝一師範から初めてご指導頂いたのは、1993年の春でした。丁度30年となる。
また、逝去されて24年となる。大きな節目の年である。自信をもって指導する飛躍の
年としたい。
「導きがあるのは、合気道だけです。」「合気道を勉強して下さい。」---
佐柳孝一師範の導きに感謝です。
 ご指導頂いた、手解き頂いた合気道は、無我の技「導きの合気道」でありました。
多く
の若者に合気道を「自己の境地を拓くアイテム」として稽古に励んで頂きたいと思います。

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2023/01/17
◆ 合気道ワンポイントアドバイス 導即剣 Vol.4

どんな合気道を指導するのか。
どんな合気道を普及するのか。
稽古して楽しい合気道。
魂の力となる合気道。
魂の修行としての合気道。
魂の学びとしての合気道。
魂の技としての合気道。
禊ぎの技。
純然たる武道。


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2022/07/17
◆ 合気道ワンポイントアドバイス 導即剣 Vol.3

佐柳孝一師範と同じ技は出来ないかもしれない。しかし、「一を以って萬に当たる道」の
修行から産み出す技は、佐柳孝一師範から手解きして頂いた合気道である。私の役目は、合気
道という自己完成のためのアイテムを伝える事。合気道の稽古によりお互いに求道を進めて下
さい。より良い人生航路を修する事を祈念する。合気道は自己完成のためのアイテムです。お
母さん、お父さんも自己完成のためのアイテムをとして合気道を稽古して下さい。ただ、技を
上手く掛るだけの稽古ではありません。一緒に稽古しましょう。

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2011/10/05
◆ 合気道ワンポイントアドバイス 導即剣 Vol.2  実力を養う

実力を養う稽古をしましょう。稽古は実力を養うものです。神を養うと言われた方もいます。
稽古は練習とは違います。意義ある稽古をしましょう。意義ある稽古を重ねて実力を養いまし
ょう。稽古とは--- より良い稽古とは--- 自ら攻究するんです。

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2011/10/02
◆ 合気道ワンポイントアドバイス 導即剣 Vol. 1  胴体の充実 手の平の充実

どの武道もスポーツもみな胴体をいかに上手く使うかがポイントです。動きは少ないですけど
胴体の充実こそ大切なんです。胴体の充実によって気力が漲ります。充実した胴体から気力が
産まれます。胴回り一杯に天地の気を吸収しましょう。そして静かに呼気しましょう。合気道
においては、手の平の充実が大切です。元気がでますよ。胴体の充実 手の平の充実があって
こそ健康な心身を得ることが出来ると思います。さーやってみましょう。
○Aikido-Yawatahama 小清水孝


合気道八幡浜一当流道場 Aikido-Yawatahama (財)合気会 小清水孝

2004/04/17
◆ 合気道ワンポイントアドバイス Vol.1『無我の技』

質問です ayuさん (投稿日: 4月10日(木)10時55分16秒)
○佐柳孝一師範が合気道で伝えたかったことって何ですか?
一つは、『修行の大切さ、無欲の大切さ』だと思います。
「合気道」そのものを修行し、伝える事を目的に武道人生を歩まれたと思います。
○それを技としてどのように表現してましたか?
私の好きな教えは、「清らかな気を与えてやる」です。
「無欲の姿勢と『無我の技』への求道」の産物であろうと思います。佐柳孝一師範の
技は、「真綿に包まれて投げられる感覚で、ちっとも腹が立たないんです。」「すぱ
っと投げられますが、気持ちが良いんです。」
「倒されても痛くないんです。スカッとするんです。」
「悪人をも善人に変える合気道」そんな素晴らしい『無我の技』であったと思います。

質問は大歓迎です。どうぞメールでお問い合わせ下さい。
ご意見ご質問をお気軽に、info@aikido-yawatahama.jp までお寄せ下さい。
ご感想をお待ちしています。

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2004/08/17
◆ 合気道ワンポイントアドバイスVol.2「受け」

・ 受けは前受身が基本
・ 頭を畳につけない(中心線・急所を守る) 
・ 自然に転がる形をとり、ことさらに手で拍子を取らず。
・ しかし、畳を叩くことが出来る事。肘はクッションとする。
・ 腹 丹田を練る受けである事(粘り腰) 
・ 受け三段取り初段の心意気
・ 柔道は背中が畳につくと負けですが、合気道の受けは技をはずすものなり
・ 二刃を受けない様に先んじて受けを取るものなり
・ 受身は技の延長である。
・ 「受身の上達は技法の上達」 
・ 「受身三年」あせるべからず 
・ 体を柔らかくする事、こけても怪我をしない。硬いと怪我をします。


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2004/09/17
◆ 合気道ワンポイントアドバイスVol.3「受け」その2

・ 頭の後ろを見せない。
・ リラックスは受けにも応用の事。
・ 落ちるべき所に落ちる見事な受け。
・ 有段者らしい受けで有る事。
・ 相手を制する持ち方、持たれ方。(相手は、もう片方の手が飛んで来ない・蹴りも
  出せない) 
・ 相手の腹を制する持ち方(結果として丹田を練るのに有効) 
・ 有段者とたくさん稽古しましょう。
・ 大きい人、力の強い人を想定して稽古の事
・ 相手が短刀を持っていると想定して稽古し、受けを取る事


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2004/10/17
◆ 合気道ワンポイントアドバイスVol.4「体捌き」

・何処から押されても倒れない姿勢で立つ、座す。
・大きく呼吸出来る姿勢を保つ。
・目線の安定を図る。頭を振らない。
・線上を綱渡り出来る足捌きを体得の事(両手にお盆を持ち水を一杯入れたコップを
  載せる。このコップの水をこぼさない様に線上を歩く) 
・怪我を負わすは未熟なり。
・隙あらば逆転の気構えが大事。必ず「返し技」あり。
・第六感を大いに働かせましょう。
・相手の熟練度に少し負荷を与えた技を施す。
・10人の敵と戦う気構えで効率良い体捌き、技の発動を心掛ける。
・胴着の着方 歩き方 座り方 船こぎ運動を見れば段位が分かる。

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2004/11/17
◆ 合気道ワンポイントアドバイスVol.5「胴着は美しく着用の事」

◎帯の結び方
・後ろは背骨を守り、前は丹田を練る起点となる結び方がベスト。
・前はへそ下5.6センチ下で結ぶ。
・帯が下丹田に当っている事で丹田を練る基点となる。
◎袴の効用
・すり足を強要する。
◎胴着は美しく着用の事
・気を引き締め怪我の無い様に努める。
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2005/01/17
◆ 合気道ワンポイントアドバイスVol.6『呼吸力』

 質問です I.k様(投稿日:2004/10/15) 
『呼吸力』は、単に角度などの「技術的な力」なのでしょうか?
それとも、「心の力」なのでしょうか?

「呼吸力の件」武道であるから武術的な基本はあると思います。
(1)どっしり座る。しっかり立つ。何処から押されても倒れない姿勢を保つ。
(2)気を下に落として、体の力を抜く。(合気自然体)
(3)気力 気の流れ 魂力
(4)心構え(大きく相手を包んでやるくらい)
(5)合気道精神
(6)佐柳孝一師範伝「三つの教え」の武技
 http://www.dokidoki.ne.jp/home2/kosimizu/
(7)天地とともに呼吸する(呼吸法の養成)
(8)念彼観音力
呼吸力とは合気力と開祖大先生語録にあります。
私も 修業です。参考にして下さったら幸いです。

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2005/06/17
◆ 合気道ワンポイントアドバイスVol.7「丹田を練る」

◎丹田を練る 
・武道は体当たりが基本です。「前進法を教える、気で体当たりせよ、斬られる処に
斬られぬ処がある」(山口清吾師範の遺稿より)
・武道は丹田を練る修行の段階を踏まえます。
・「前進法」を腹で「受け」ましょう。
・「受け」こそ丹田を練る大切な稽古です。「受け」を沢山取りましょう。
・粘り腰は、丹田を練る稽古の積重ねにより培われます。
・柔道での投げ、足技も丹田を練った成果として偉力を発揮します。

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2005/07/17
◆ 合気道ワンポイントアドバイスVol.8「気を出す」

◎気を出す
・「五指を開く」「五指を柔らかく張る。四指(人差し指、中指、薬指、小指)を
束ねて開き、親指を立てる」
・「滔滔と流れる川の如し」「体全体から柔らかい気を出します」
・「気が指先から松山まで出ているつもりでやって下さい」「大宇宙になったつも
りで腹から入りましょう」(佐柳孝一師範語録)
・両手を活かす(剣・槍・杖を両手で持つ感覚で)
・指先を活かす(気力 気の流れ 魂力)
◎稽古と伝播
・“力を入れる”(マッスルの力)と“力を出す”(気の力)のとは違う。
“力を出す”(気の力)のは訓練と伝播が必要だと思います。
・「合気道は気を出します、気の御業です」

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2005/08/17
◆ 合気道ワンポイントアドバイスVol.9「姿勢癖その1」

◎「一本足の理」
・重心の移動で常に1本の足に体重を乗せます。
・1本の足に体重が乗っていますから前後左右にスッと動けます。
・足は2本ありますが、体重が1本足にかかった状態で武技を発します。
・体重、腕の重さ、重力を大いに活かします。
◎「右手右足 左手左足の理」
・なんばが基本です。(剣術の足捌き)
・槍を突ける足捌きで立つ。(直線上に両足がある)

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2005/09/17
◆ 合気道ワンポイントアドバイスVol.10「姿勢癖その2」

◎「足の親指と人指し指の付け根で体重を支えます。移動します」
・下駄、雪駄を履いた感覚
◎「背筋を伸ばします」「腹から歩きます」
・素晴らしい、気持ちの良い気が一杯入って来ます。
・心を正す事が出来ます。「正しさゆえの強さ」をは発揮出来ます。
◎臀部の筋肉を使う
・名ピッチャーはお尻がでかい。各スポーツ界でも名選手はお尻がでかい。お尻
の筋肉を使っているからだと思います。

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2005/10/17
◆合気道ワンポイントアドバイス Vol.11

質問です  S.S様
全日本合気道演武大会での佐柳師範の演武を覚えております。何処か他の方達と違
って特徴があるように見受けられました。司会の佐々木将人師範が土佐の高知の佐
柳師範は---と言う紹介で印象に残っております。
大学時代の稽古で心掛けた事はありますか。現在の稽古はどうですか。
◎学生時代の稽古は、
(1)「自己の心を祓い、心の立て直し」に大きな成果を得る事が出来ました。
(2)「前進法」を腹で「受け」る。(丹田を練る受け)を心掛けました。
“丹田で丹田を攻める体術の域”であったと思いますが、丹田を練る修行の段階を
踏まえました。
◎現在の稽古は、
(1)佐柳孝一師範伝「三つの教え」
(2)
「信条」(伝佐柳孝一師範)の実行です。
「押さば廻れ」「引けば廻りつつ入れ」の捌き、導きの業を心掛けています。

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2005/11/17
◆ 合気道ワンポイントアドバイスVol.12「姿勢癖その3」

◎ 合気道は全部、△法で進みます。前進法です。
「勝つんじゃない、負けないんだ」の姿勢をもって「△法で進む」
◎「勝つんじゃない、負けないんだ」の“不敗の体勢” を整える鍛錬が重要です。
「中心に磐石の重みある姿勢」「何処から押されても倒れない姿勢」つまり「ぴた
っと歩く、どっしりと座る」事が大切です。
私(小清水)は、これを「立ち力 座り力 胴体力」と表現しています。
「立ち力」の養成---ぴたっと歩く 
「座り力」の養成---どっしりと座る
「胴体力」の養成---幹である胴体を使う
◎「体全部を使う、手投げじゃビクともしない」(佐柳孝一師範語録) 
◎合気自然体の錬成(山口清吾師範語録)
http://www.dokidoki.ne.jp/home2/kosimizu/newpage11.htm

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2005/12/17
◆ 合気道ワンポイントアドバイスVol.13「手癖足癖・姿勢癖・呼吸癖」

◎手癖足癖---剣術の足捌きが身につくと良いですね。
・「体当たりが出来る様に」「槍が突ける様に」進む
・「円を描く」---円があるから流れに沿うて相手の心がついて来る。流れをつけ
る。(佐柳孝一師範語録)
◎姿勢癖---大きく呼吸出来る姿勢を保つ(堂々とした姿勢)
・「△法で進む」・「どうぞ」と導く
・「自分の身体を柔らかく使う」(佐柳孝一師範語録) 
◎呼吸癖---「ハア−と息を出す時+の気を出す スウと息をする時−の気を出す」
(佐柳孝一師範語録)
・「呼吸法の養成」(佐柳孝一師範語録)
http://www.dokidoki.ne.jp/home2/kosimizu/newpage24.htm
・「合気呼吸鍛錬」(山口清吾師範の遺稿より)
http://www.aikido-yawatahama.jp/newpage27.htm

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2006/01/17
◆ 合気道ワンポイントアドバイスVol.14「リラックス」

○ “テニスの上達”---「緊張の中でもいかにリラックス出来るか」
ソフトテニス指導者の友人が居ます。メンタルな部分が大きく左右するスポーツで
ある。強さのポイントは、「緊張の中でもいかにリラックス出来るか」だと話して
くれます。水泳しかり陸上競技しかり武道しかりと同感です。「緊張の中でもいか
にリラックス出来るか」---稽古の数だけリラックス出来るのかなと思います。---
「力の抜けたリラックスした姿勢から繰り出すボールには予想以上の伸びと威力が
ありますよね」

○“クロールで遠泳がしたい”---「自然な無駄のない動き」
少しでも力味があったり、リラックス出来ていないと遠泳が出来ません。エネルギ
ーの消耗が大きいからです。水に親しみ、歩く如く自然な無駄のない動きが大切で
す。(1)浮力の利用(2)水の抵抗を少なくする(3)推進力の伝達がポイントですよね。

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2006/02/17
◆ 合気道ワンポイントアドバイスVol.15「稽古のルール」

・稽古をしましょう。“受け”の次ぎは“取り”、右左右左と4本づつで交代しま
しょう。
・稽古をしているんです。試合をしているのでありません。1回1回試合をしている
人は、上達しません。腹を練る稽古をしましょう。
・“受け”は攻め続ける事がルールです。攻め続けるんですから足は止まらないは
ずです。足が止まる時は、自分を守っています。攻めて下さい。
・自分を守る者を倒しに掛かると、その瞬間に“取り”は柔術となります。合気道
の稽古でなくなります。攻め続ける事が合気道の“受け”のルールです。
・相手に稽古をさせて上げましょう。途中で受けと取りが逆になっては稽古が進み
ません。
・取りが腕力で倒しに掛かると“返し技”となる隙が出来ます。上級者は、隙があ
る事を諭し、位に応じて臨機応変に受けを取って上げる事も必要です。

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2007/01/17
◆ 合気道ワンポイントアドバイスVol.16 “入り身”

私が今一番執心している技は“入り身”です。すべての技はまず、“入り身”
から。入り身の重要性を感じています。『半歩前に、腹から入る』---△法です。
剣道にも入り身あり。
“入り身”一つで、相手の心が後方にころがってしまう様な「心を体で倒す」「心
で導く」そんな“魂の技”を目指します。 2007/01/17 
合気道八幡浜一当流道場 ○Aikido-Yawatahama 小清水孝

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2007/07/17
◆ 合気道ワンポイントアドバイスVol.17 「柔らかく強くありたい」

「柔道の有段者は、ゴムマリの様である」と聞きます。「柔の道」とは“体を柔らかく
使う”に通じていると思います。人間の体は、骨格も合わせてやはり“柔らかい”もの
です。鉱石や金属に比べれば全然柔らかい。「自分の体を柔らかいもの」であることを
自覚することが肝要です。より柔らかく、より円く。
「体を柔らかく使う」ところに達人の業があるように思います。書しかり演奏しかり水
泳しかり武道しかり---「体△に心は○く」「柔らかく強くありたい」
合気道八幡浜一当流道場○Aikido-Yawatahama  小清水孝

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2008/01/17
◆ 合気道ワンポイントアドバイスVol.18 「手を離すなよ」---

「いつも安全な破れざる位置にあって相手を制す。この覚悟が斯道の稽古に最も必要である。」
(開祖大先生語録)「相手の持っている手が離れてはいけない。」(佐柳孝一師範語録)

武道ですから、常に互いに鍔迫り合いの体勢にある。「手を離すなよ」--- 私はいつも安全な破
れざる位置にある。だから相手は、手を離す事が出来ないのである。攻撃しているはずなのに致
命傷を負わない様に持ち続けざる負えないのである。こうあらねばならぬ“受け”がある。危険な
位置にある事が分かる“受け”上手となりたいものです。
合気道八幡浜一当流道場 ○Aikido-Yawatahama 小清水孝

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2008/07/17
◆ 合気道ワンポイントアドバイスVol.19 受けの上達=取りの上達

受けを摂れば摂るほど、上手くなる受けを摂りましょう。受けを摂れば摂るほど、腹を
練ることが出来る受けを摂りましょう。ただ相手の稽古の為だけに受けをとるのではな
く、互いに腹を練る事が出来る受けを摂りましょう。手を握れば、相手はもう片方の
手、または、足で攻撃できない様に制する。腹で腹を制するんです。座ればしっかり座
り、打てばしっかり気を出しましょう。受けの上達=取りの上達 なんですね。上達す
る人は受けも上手い。上達する人は受けにも取りの技法を応用しています。いっぱい気
が出ています。こうあらねばならぬ受けがある。
合気道八幡浜一当流道場 ○Aikido-Yawatahama 小清水孝

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2008/08/13
◆ 合気道ワンポイントアドバイスVol.20 「基本に始まり、基本に終わる」

基本の稽古は大切です。基本の稽古に技の深みがあり、基本の稽古に応用が産まれる。
演武や昇段級審査では、この基本力を示すのである。応用を研究しても蓄積するものはなく、
応用の応用に力なし。臨機にあって基本をいかにきっちり出来るかが実力なのである。基本
力を蓄積する稽古をしたいものです。
合気道八幡浜一当流道場 ○Aikido-Yawatahama 小清水孝

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2008/09/06
◆合気道ワンポイントアドバイスVol.21 △(しっかり立つ)

何事もしっかり立つ事が大切です。しっかり立つことで踏ん張れる。踏ん張るからジャンプ出来る。
踏ん張るから力が出る。踏ん張るから敗れざる体勢を整えることが出来る。心も精神も体もしっかり
立つ。しっかり立つ事は大切です。スタートに立つ。ジャンプしよう。ダッシュしよう。再スタートです。
合気道八幡浜一当流道場 ○Aikido-Yawatahama 小清水孝

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2008/10/24
◆ 合気道ワンポイントアドバイスVol.22 「中心軸」の確立

「中心軸」の確立は大切です。腕力も絶対ではありません。太い幹である胴体を充分に使う。
手は使わない。「立ち力」「座り力」「胴体力」の充実が「中心軸」を産みます。電信柱は真っ直ぐ立って
いるから用となす。背骨と頭の線は、真っ直ぐ立てる。この姿勢から「中心軸」が産まれる。中心軸を拠
り所として力を伝達するんです。全てのスポーツ・武道に共通しています。達人は確かに「中心軸」を活
かしています。水泳・ゴルフ・野球・ハンマー投げ・アスリート達。
合気道八幡浜一当流道場 ○Aikido-Yawatahama 小清水孝

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2008/12/27
◆ 合気道ワンポイントアドバイスVol.23  風船の理論(漲る力)

「呼吸力」を手に伝える。気力が均等に全身に漲っています。だから両手は5対5 足も頭も均等に力が
漲っています。均等に気力が漲る様に稽古します。均等に漲る力で対処します。私は、この様に「呼吸力」
を風船の理論(漲る力)で表現します。「呼吸力」(漲る力)即全身力と思います。
「呼吸力」=風船の理論(漲る力)=「全身力」  

合気道八幡浜一当流道場
○Aikido-Yawatahama 小清水孝

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2009/01/31
◆ 合気道ワンポイントアドバイスVol.25 浮き≠フ動きの如く

浮き≠ェ水面を滑る様に 浮き≠ェ沈む様に 動きましょう。取り=受け なんですね。
取りも受けも浮き≠ェ水面を滑る様に 浮き≠ェ沈む様に 動きましょう。
隙がない動きですね。相手が良く見えるでしょう。最善手の受けをとりましょう。
致命傷を貰わないように受けを取ってかわしましょう。阿吽の呼吸の稽古をしましょう。
合気道八幡浜一当流道場 ○Aikido-Yawatahama 小清水孝

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2009/03/08
◆ 合気道ワンポイントアドバイスVol.24 「真剣勝負」


合気道は、常に真剣勝負です。(引土道雄師範語録)  
合気道は、純然たる武道です。(佐柳孝一師範語録)
正しさゆえの強さを示せ。邪悪を蹴散らせ。魔を太刀斬れ。

真剣勝負なんですから---。持たれた瞬間に隙がある相手に、わざわざ技で制する必要はない。
隙のない相手に対して、技を以て制するのである。其処のところを間違えてはならない。
取り---「しっかり攻撃して下さい --- こちらから攻撃しますよ」「しっかり持って下さいよ --- 持た
れている手を切り放して攻撃しますよ」「手を離してごらんなさい --- 私の手刀が先に貴方の首元
に飛びますよ」
受け---持っている手をいつ離してもいいんですけど、離す事が出来ないんです。
合気道は、常に真剣勝負です。技を以て制する。結びの技≠以て倒れる様に導く。
結びの技≠ヘ△○□  
合気道八幡浜一当流道場 ○Aikido-Yawatahama 小清水孝

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2009/03/24
◆ 合気道ワンポイントアドバイスVol.26 気を出す稽古

「座り技の稽古は立ち技の3倍の効果がある」と言われています。相手も自分も動きに制限されますので、
その分稽古の効果が大きくなるんです。座り技の稽古において、しっかり座る稽古、しっかり気を出す稽古
を十分にしたいものです。正面打ちを打つ時は、大きく振りかぶってしっかり気を出しましょう。正面打ち1〜
4教の稽古は、気持ちがスカッとするくらいの稽古をしたいものです。

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2009/04/11
◆ 合気道ワンポイントアドバイスVol.27 しっかり座る稽古

座り技の稽古において、しっかり座る稽古、しっかり気を出す稽古を十分にしたいものです。全身に気を漲ら
せて下さい。じわっと汗が滲みます。しっかり打つ為には、しっかり座ることを要求します。しっかり座る為に
は、全身に気を漲らせることを要求します。しっかり座ること=しっかり気を出す稽古となっています。しっかり
座って稽古しましょう。

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2009/05/02
◆ 合気道ワンポイントアドバイスVol.28 胴体力

「自分の胴体より太い腕の人はいない」私は良く、このように例えて指導します。「手は使わない。体の幹で
ある胴体を使う」「胴体がふにゃふにゃでは力は出ません」「胴体をしっかり保持しましょう。しかし、手足はリ
ラックス」胴体力で相手を受け止めます。胴体力を使えば、女性でも子供でも自分より大きな相手を倒すこと
が可能です。陸上、球技、水泳、スポーツ、武道に共通しています。胴体力を有効に使いましょう。

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2009/05/30
◆ 合気道ワンポイントアドバイスVol.29 切り結び

剣法に切り結び≠ネる技術がある。パシッと剣を切り結ぶんです。取りも受けも切り結ぶんです。強弱あれ
ども隙なく結ぶ。結んで隙なし。この状態を維持するんです。結んで結んで進むんです。結んでいるから技を
外すことが出来るんです。結んでいるから技が続くんです。結んで進みましょう。

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2009/06/10
◆ 合気道ワンポイントアドバイスVol.30 稽古をしましょう

合気の稽古はその主となるものは、気形の稽古と鍛錬法である。(開祖大先生語録) 
稽古し合っている者同志で一つの技をつくり上げ、ともに正しさを求め合い、正しさゆえの強さを修得するように
心掛けることが合気道の稽古における要諦であります。(伝佐柳孝一師範)
稽古をしましょう。稽古とは、ただ反復練習するのではありません。稽古だから互いに鍛え合うことが出来ます。
稽古だから互いに高め合うことが出来るんです。真友と共に気持ちの良い稽古をしましょう。

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2009/06/21
◆ 合気道ワンポイントアドバイスVol.31 稽古をしましょう その2

私は、稽古の仕方を指導しています。より良く稽古する為の方法を指導しています。技を教えているのではあり
ません。技は実技で示すものだと思っています。「この技を通してこの様な稽古をしましょう。例えば一教という
技を通してこの様に稽古しましょう。」と指導しているんです。「この様に気形の稽古をするんです。このように鍛
錬すんです。」と指導しているんです。決して技を教えている訳ではありません。現時点での私の技は、実技で
示しています。
合気道八幡浜一当流道場 ○Aikido-Yawatahama 小清水孝

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2009/08/28
◆ 合気道ワンポイントアドバイスVol.32 稽古をしましょう その3

まず、武道的常識が前提です。残念なことに、武道的常識の無い者に合気道精神に基づく技を施しても意味が
分からない。合気道の稽古もやはり武道的常識が必要です。武道、武術ですから。合気道は、純然たる武道で
す。そこのところを間違えてはいけません。
手を握っては、相手を制する。---相手が自由に動ける様じゃダメです。頭突きや蹴りやもう片方の手が飛んでく
る様じゃダメです。受けとは、最善手の受けをとるんです。致命傷を負わない様に、二つ目三つ目の攻撃にあわ
ないように先んじて受けをとるんです。これらは、武道的常識です。常に安全な位置にあって技を施すんです。常
に安全な位置にあって稽古するんです。

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2009/08/14
◆ 合気道ワンポイントアドバイスVol.33 武道的常識 その1 ---「最善手の受け」

「受け」の良い方は、「取り」の技量も優れています。「受け」の良い方は、先んじて「取り」の方の気を読み、心を
読み、体を読んでいます。そして「最善手の受け」を取っています。「取り」の方の気・心・体を一所懸命感じていま
す。そして稽古としています。兄弟子、師の気心体に触れてより一層の高みへと進みます。「受け」の良い方はき
っと将来、「取り」の方と負けない程の技量を身につける事でしょう。

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2009/11/21
◆ 合気道ワンポイントアドバイスVol.34 武道的常識 その2 --- 「半歩の利」

踏み込み過ぎて、顔を突き出している方がいます。まるで殴って欲しいと顔を出しているみたいです。何事も
過ぎる≠ヘダメです。隙が生じます。「半歩の利」を体感すべし。体重が乗っています。攻撃に良し、防御
に良し。優れた体制です。「半歩前に」腹から入る。--- 武道的常識です。

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2009/09/20
◆ 合気道ワンポイントアドバイスVol.35 武道的常識 その3 --- 「頭を動かすな」「目線を変えるな」

頭を動かすな(目線を変えるな)--- 頭を動かさない事。頭は重いんです、頭を振るとエネルギーを消耗します。
疲労が大きくなります。また、頭を動かすと目線が変わります。目線を変えては、瞬時の変化に対応が出来ません。
「目線を変えない」--- 武道的常識です。

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2009/10/17
◆ 合気道ワンポイントアドバイスVol.36  武道的常識 その4 --- 「線上を歩く」

線上を歩く。「正眼の構え」で進むんです。剣・槍を突ける体勢で進みます。線上に力を集める事が肝要です。無駄
な動きのないのが自然体です。日常の動作(合気自然体)で対処します。自分の歩幅で充分です。ことさら歩幅を
広げぬ事。

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2009/11/01
◆ 合気道ワンポイントアドバイスVol.37 武道的常識 その5 「武道は、体当たりが基本です」

「武道は、体当たりが基本です」--- 決してショルダーアタックではありません。小兵でもまず体当たりです。まずは、
受け留める。受け留めるから技が産まれる。何よりも胴体の充実が大切です。ぶつからずして技なし。体当たりあっ
てこそ、技の充実がある。「武道は、体当たりが基本です」

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2010/03/10
◆ 合気道ワンポイントアドバイスVol.38 
合気道八幡浜一当流道場 Aikido-Yawatahama 「気形の稽古」と「鍛錬法」
(1) 気の自由を知る / 呼吸法の養成(伝佐柳孝一師範) / 六感の養成
(2)
「どうぞ」と導くこの心を作って行く(伝佐柳孝一師範) / 魂の気の養成

(3) 「立ち力」「座り力」「胴体力」(全身力の養成) / 呼吸力の養成
気・心・体の充実(三つの鍛錬)により、和して技を産み出す稽古をしよう。