「合気道五カ条」
一、 合気道は宇宙万世一系の大いなる道なり。総てを包合しつつ統合しゆく理念なり。
一、 合気道は天地の授けし真理にして、根の国の活用大切なり。
一、 合気道は天地人和合の道と理なり。
一、 合気道は各自が適宜その道に従いつつ行じ、大宇宙と一体となりて完成す。
一、 合気道は宇宙弥栄を無限大に完成に導く大愛の道なり
合気道開祖植芝盛平伝より
id | 道歌 |
1 | 美しきこの天地の御姿は主のつくりし一家なりけり |
2 | 誠をば更に誠に練り上げて顕幽一如の真諦を知れ |
3 | 合気とは万和合の力なりたゆまずみがけ道の人々 |
4 | 合気にてよろづの力を働かし美しき世と安く和すべし |
5 | 合気とは愛の力の本にして愛は益々栄えゆくべし |
6 | 招きよせかぜをおこしてなぎはらい錬り直しゆく神の愛気に |
7 | 道のためまがれる敵をよびさまし言むけすすめ愛の剣に |
8 | 大宇宙合気の道はもろ人の光となりて世をば開かん |
9 | 現し世と神や仏の道守る合気の技は草薙ののり |
10 | 合気とは解けばむつかし道なれどありのままなる天のめぐりよ |
11 | よろずすじ限り知られぬ合気道世を開くべく人の身魂に |
12 | 天地人和合の守り合気道大海原は祝ぎの音 |
13 | 天かけり光の神は降り立ちぬかがやきわたる海の底にも |
14 | 鬼おろち吾に向いておそひこば後ろに立ちて愛にみちびけリ |
15 | 己が身にひそめる敵をエイと斬りヤアと物皆イエイと導け |
16 | 右手をば陽にあらわし左手は陰にかえして相手みちびけ |
17 | 文は又表に起てる其時は身魂は剣万ず導く |
18 | 常々の技の稽古にこころせよ一を以て万に当たるぞ修行者の道 |
19 | 呼びさます一人の相手も心せよ一を以て万に当る武夫の道 |
20 | 日々のわざの稽古に心せよ一を以って万に当るぞ武夫の道 |
21 | スの御親七十五を生み出して森羅万象を造りたもう |
22 | 日の御親七十五を生み出して合気の道を教えたまえり |
23 | 大御親七十五声生みなして世の経綸をさずけ給えり |
24 | 緒結びの七十五つの御姿は合気となりて世をば清めつ |
25 | 正勝吾勝御親心に合気してすくい活かすはおのが身魂ぞ |
26 | 合気とは神の御姿御心ぞいづとみづとの御親とほとし |
27 | 主の御親至愛の心大みそら世の営みの元となりぬる |
28 | 一霊の元の御親の御姿は響き光りてぞ生りし言霊 |
29 | 世の初め降し給いし璽鏡剣国を建ます神の御心 |
30 | 武産は御親の火水に合気してその営みは岐美の神業 |
31 | 松竹梅錬り清めゆく気の仕組いずこに生るや身変わるの火水 |
32 | 気の仕組み 魂の学びや禊技 合気の道は小戸の神業 |
33 | 気の御わざ 赤白魂やますみ玉 合気の道は小戸の神業 |
34 | 気の御わざ魂の鎮めやみそぎ技導き給え天地の神 |
35 | 気の御わざおろちの霊出や蜂の霊出たまの霊出ふる武産の道 |
36 | 声もなく心も見えず惟神神に問はれて何物もなし |
37 | 惟神合気のわざを極むれば如何なる敵も襲うすべなし |
38 | 惟神練り上りたるみつるぎはすめよ光れよ神の恵みに |
39 | 惟神身魂は合気即つるぎ研ぎ光れよ現世の内 |
40 | 武とはいえ声もすがたも影もなし神に聞かれて答うすべなし |
41 | 声も見ず心も聞かじ剣業世を初めたる神に習ひて |
42 | 無明とは誰やの人か夕月のいづるも入るも知る人ぞなし |
43 | 山水にあたりて立たぬ岩声こそ清くことふる人もなければ |
44 | ふとまにと神習いゆくみそぎ業神の立てたる合気なりけり |
45 | 根元の気はみちみちて乾坤や造化もここにはじめけるかな |
46 | 世の初め降ろし給いし武の使命国の守りと君の御声に |
47 | あかき血のたぎる言霊姿こそ妙なる道はさむはらのほこ |
48 | いきをうけいきをばたてるもののふは愛をいのちと神のさむはら |
49 | 千早ぶる神の仕組の合(愛)気十八大力の神のさむはら |
50 | くわしほこちたるの国の生魂やうけひに結ぶ神のさむはら |
51 | のり上げる祈りの中に我すみて国のみたてと神のさむはら |
52 | むらくもの我鍛えんと浮橋にむすぶ真空神のめぐみに |
53 | 世を思い嘆きいさいつまた奮いむら雲の光は我に勝速日して |
54 | 神習う道のしくみは惟神合気の道や伊都能売の神 |
55 | 伊都の男のこり霊はらう伊都魂いかりの中にたける雄武び |
56 | ありがたや伊都とみずとの合気十おおしく進め瑞の御声に |
57 | 又しても行詰るたびに思うかな厳と瑞との有難き道 |
58 | 天地人合気になりしいづの道守らせ給え天地の神 |
59 | 日々に鍛えて磨きまたにごり雄叫びせんと八大力王 |
60 | 天照らすみいず輝くこの中に八大力王の雄叫びやせん |
61 | いきいのち廻り栄ゆる世の仕組たまの合気は天の浮橋 |
62 | みちたりし玉の栄えの大宇宙二度の岩戸は天之浮橋 |
63 | 天地の精魂凝りて十字道世界和楽のむすぶ浮橋 |
64 | 天地人和楽の道の合気道大海原に生けるやまびこ |
65 | おのころに気結びなして中に立つ心をみがけ山彦の道 |
66 | 天地に気結びなして中に立ち心構えは山彦の道 |
67 | おのころに常立なして中に生く愛の構えは山彦の道 |
68 | 火と水の合気にくみし橋の上大海原にいける山彦 |
69 | 日地月合気になりし橋の上大海原は山彦の道 |
70 | ことたまの宇内にたぎるさむはらの大海原は山彦の道 |
71 | 真空と空のむすびのなかりせば合気の道は知るよしもなし |
72 | 天と地と神と人とをむつまじく結び合わせてみ代を守らん |
73 | 教には打ち突く拍子さとく聞け極意のけいこ表なりけり |
74 | 物見をばやといふ声を拍子つつ敵の拍子にうつりかわるな |
75 | 三千年の御親の仕組成り終えぬよさしのままに吾はしとめん |
76 | 三千世界一度に開く梅の花二度の岩戸は開かれにけり |
77 | すみきりし鋭く光る御心は悪魔の巣くふすきとてもなし |
78 | 道人のするどく光る御剣(御心)は身魂の中にひそむ悪魔に |
79 | まよいなば悪しき道にも入りぬべし心の駒に手綱ゆるすな |
80 | つるぎわざ筆や口にはつくされず言ぶれせずに悟り行え |
81 | 真の武は筆や口にはすべからずことぶれなせば神は許さず |
82 | 合気とは筆や口にはつくされず言ぶれせずに悟り行へ |
83 | 古より文武の道は両輪と稽古の徳に身魂悟りぬ |
84 | 魂のあか破れ衣をとりのぞき天の運化に開き光れよ |
85 | 神ながら天地のいきにまかせつつ神へのこころをつくせますらを |
86 | 武魂を養い磨け世の中に道を照せよ神のまにまに |
87 | 大宇宙剣の中に武夫の光となりて世にぞ開かん |
88 | 朝日さす心もさえて窓により天かけゆく天照るの吾れ |
89 | 世の中を眺めて泣きふがいなさ神の怒りに我は勇みつ |
90 | 奇びなる剣の道の御経綸熱も光のおのが心に |
91 | 須佐之男の玉のつるぎは世に出でて東の空に光り放てり |
92 | 時は今天火水地や玉の緒の筋を正して立つぞ案内に |
93 | 武夫の敵に向いし其時は万法すべて文となりとぐ |
94 | 呼びさます一人の敵も心せよ多勢の敵は前後左右に |
95 | 生死とは目の前なるぞ心得て吾ひくとても敵は許さじ |
96 | 敵多勢我をかこみて攻むるとも一人の敵と思いたたかえ |
97 | 向上は秘事も稽古もあらばこそ極意のぞむな前ぞ見えたり |
98 | 取りまきし槍の林に入るときは小楯は己が心とぞしれ |
99 | 前後とは穂先いしづき敵ぞかし槍を小楯に斬り込み勝つべし |
100 | たちむかう剣の林を導くに小楯は敵の心とぞ知れ |
101 | 敵人の走り来たりて打つときは一足よけてすぐに斬るべし |
102 | ふりまわす太刀に目付けて何かせん拳は人の斬るところたれ |
103 | まが敵に斬りつけさせて吾が姿後に立ちて敵を斬るべし |
104 | あるとあれ太刀習って何かせん唯一筋に思い斬るべし |
105 | せん太刀を天に構えて早くつめ打ち逃しなば横に斬るべし |
106 | 敵の太刀弱くなさむと思いなばまず踏み込みて敵を斬るべし |
107 | すきもなくたたきつめたる敵の太刀みな打ちすてて踏み込みて斬れ |
108 | ゆるぎなく大宇に生えし御剣は文武両刃とかみのしくみぞ |
109 | 左右をば切るも払ふも打すてて人の心はすぐに馳せ行け |
110 | 人は皆何とあるとも覚悟して粗忽に太刀を出すべからず |
111 | 太刀ふるい前にあるかと襲い来る敵の後ろに吾は立ちけり |
112 | 下段をば陽の心を陰に見て打ち突く剣を清眼と知れ |
113 | 中段は敵の心をその中にうつり調子を同じ拳に |
114 | 上段は敵の心を踏み定め陰の心を陽にこそ見れ |
115 | 六合の内限りなくぞかきめぐりきよめの道は○ともちろに |