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合気道八幡浜一当流道場のメールマガジン 第26号 2005/3/17

タイトル 合気道 佐柳孝一師範語録 (マガジンID:0000103677)
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第26号目次
◆「佐柳孝一師範語録その6」---『宇宙の法則』に立った動き
◆ 合気の道「戦わずしてすでに勝つ」

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No.27
◆「佐柳孝一師範語録その6」---『宇宙の法則』に立った動き

「武産は御親の火水に合気してその営みは岐美の神業」
「武魂を養い磨け世の中に道を照せよ神のまにまに」
「惟神合気のわざを極むれば如何なる敵も襲うすべなし」(道歌) 

○『自然の流れ』に遵った動き
・「合気道は、自然の流れに遵った動きをします」
・自然の流れは、相手に逆らいません。「手を持ちたい」---「ほら」「どうぞ」と
差し出してやる。「手が欲しい」と捕りに来るんだから握らせてやる。握らせてやる
と、相手は満足しています。
・「手を握らせたら、歩けばこけてしまいます。何にも要りません」
・「合気道はおのずから格好良くも何もない」「あるがまま、自然のままに歩けば良
いんです」「簡単に倒れてしまいます」
・「無理にこかそうとすると必ず相手は頑張ります」
・「こかそうとするから互いにに無理がいくんです」
・「人を愛してやりなさい」「愛しておれば、気で受けて後は普通の姿勢となると同
じ気持ちとなるんです」「力を抜いたら抜かされているんです」「その気持ちとなる
んです」---第三者には見えない、分からない。
・「気で受ける、後はリラックス(肩の力もみんな抜いてしまう)押したら指一本で
こける」「座ったらこけるんです」
・「本当の合気道にかかったら、人は指一本でこける。動けない」不思議に---「こ
れが出来ると色々な技が出来ます」

○『宇宙の法則』に立った動き
・「合気道は、宇宙の法則に立った動きをします」
・例えば、子供の教育も同じです。塾に遣るのにも時期がある。
・エリートにせないかんと思うてゴンゴンやる。子供には一番悪い。
・タダ金を使う。無駄金を使う。ヤル気が出るまで待ちなさい。
・「気を出す事は、自分の気持ちが前に出る事です」「勉強しようとする気持ちを出
すのと同じです」
・ヤル気を出すと本当に勉強するんです。子供に意欲が出て初めて塾に行かしなさい。
・「心が先に行動して、体は後でついて来るんですね」これが「自然の法則」です。
・「稽古は、六感を養成します。人の心を読める様になって来ます」
・「業も同じです、その心を先に読み取ります」「どうぞ、いらっしゃい」「先に入
るんです」「相手の心を導くんです」
・「まずは相手の心を倒す」

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1995年1996年1997年1998年と佐柳孝一師範は、ドイツ人門人の導きにより招かれてド
イツ・カイザースラウテレン市(フランクフルトから車で約3時間)で合気道講習会
が開催されました。私は1996年、第2回目のドイツ講習会に中村市合気会の寺尾省三
氏と共に同行する機会を得ました。沢山のお弟子さんを持たれる中、同行に私を指名
して下さいました。光栄であります。有難く思い胸が詰まります。
この4泊5日の講習会は、昨日の事の様に覚えています。合気道講習会、歓迎のパー
ティー、佐柳孝一師範の部屋で聞いた「直伝の合気道」私にとってとても大切な時間
です。
「佐柳孝一師範は何の気負いも無く、いつも自然体でした」
「合気道講習会の会場でも、何処に行かれても、いつも自然体です」
「佐柳孝一師範の柔和な物腰、立居振舞に親しみを感じました。」
起居を共にさせて頂き、身近に佐柳孝一師範のお人柄に接する時間を持つ事が出来ま
した事は貴重な経験です。
「私は税関に都度足止めされて、細かく質問されます」---尖がっていたのでしょう。
「佐柳孝一師範は悠然と通過されるんです」---『争わざるの理』に徹した人柄を感
じるのでしょう。
帰国後よく佐柳孝一師範から「小清水さんに箔がつきましたよ」と励まされました。
たいへん可愛がって頂きました。懐かしく思います。

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◆ 合気の道「戦わずしてすでに勝つ」Vol.13

合気道においては、こちらから攻めるということは絶対にない。攻めかかるというこ
とは、己れの必勝の自信のいまだ足らざる証拠であり、すなわちその気持ちがすでに
己れの精神の負けを感じていることにほかならぬからである。すなわち、戦わずして
すでに勝つところにこそ、合気道が要諦とするところの正勝、吾勝、勝速日の大いな
る価値があるのである。修業は、神人合一を目標とするものなり。(開祖大先生語録)
必勝の自信とは---「戦わずしてすでに勝つ」「正勝吾勝勝速日」かと思う。

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◆ 編集後記

山岡鉄舟23歳に記す『修身要領』の中の「世事の顛倒、人事の順逆は恰も人生の陰陽
あるが如し。人の生死は昼夜の道なりと心得る可し。然らば則ち何をか好悪し、何を
か憂慮せんや。唯だ道に従って自在あるのみ。深く鑑みざる可からず。」について深
く考えています。なかなか真似ができません。「唯だ道に従って自在あるのみ」の気
持ちを持ちたいものと思います。
16歳で生母磯女病没、17歳で朝右衛門高福脳溢血にて没。弟五人を連れ飛騨を引上げ
江戸に帰着。幼い乳呑児を連れて辛酸の生活を送っています。20歳静山の妹英子と結
婚す。結婚後も第一子が餓死する貧乏生活も舐めています。
源頼朝しかり、徳川家康しかり、西郷隆盛しかり、「人は不遇にある時こそ大切な時
間である様に思います。」
http://www.aikido-yawatahama.jp/newpage31.htm

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第27号目次予告
◆「佐柳孝一師範語録その7」
◆ 合気の道「宇宙の気を整える」Vol.14

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○タイトル 合気道 佐柳孝一師範語録 (マガジンID:0000103677) 
(月1回 毎月17日発行)
○発行責任者:合気道八幡浜一当流道場
○Aikido-Yawatahama 小清水孝
〒796-8007愛媛県八幡浜市八代53-5  TEL.FAX0894-23-2803
○ホームページ http://www.dokidoki.ne.jp/home2/kosimizu/
○発行システム:『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ を利用して発行しています。
解除は http://www.mag2.com/m/0000103677.htmからできます。
○無断転用・複製を禁じます。
○ご意見ご質問はお気軽にinfo@aikido-yawatahama.jpまでお寄せ下さい。