2.フレーム機能の活用
フレーム機能は、画面を分割する機能で、Netscapeのバージョン 2.0、Internet Explorerのバージョン3.0以上で サポートされています。
活用法としては、例えば
など、工夫しだいで従来とは違うホームページの表示方法が可能となります。
1つのフレームにメニューを表示し、それをクリックすれば別の フレームに内容を表示する。
1つのフレームに目次あるいは見出しを常に表示し、別のフレーム にその内訳を表示する。
( フレーム機能の活用例 )
各フレームは、それぞれが独立したウインドウのように、背景色を変えたり
することができます
(1)フレーム分割を記述する
フレーム機能を用いるためには、各フレームごとにその内容を記述する HTML文書の他に、各フレームに分割する方法を記述するHTML文書 が必要となります。
( 例1 )上下に分割
・HTML文書(フレーム分割の記述)
<HTML>
<HEAD><TITLE>例2−1</TITLE>
</HEAD>
<FRAMESET ROWS="40%,60%">
<FRAME SRC="2-1-1.html" NAME="frame1">
<FRAME SRC="2-1-2.html" NAME="frame2">
</FRAMESET>
<NOFRAMES>
フレームに未対応のブラウザ用に記述します。
</NOFRAMES>
</HTML>
フレーム分割を記述するタグは<HEAD>部でも<BODY>部でもありません。
(フレーム1の記述) <HTML>
<HEAD>
<TITLE>例2−1(フレーム1)</TITLE>
</HEAD>
<BODY>
<H2>フレーム1</H2>
上側のフレームです。<BR>
(40%)<BR>
フレームからはみ出た場合はスクロールします。
</BODY>
</HTML>
(フレーム2の記述) <HTML>
<HEAD><TITLE>例2−1(フレーム2)</TITLE>
</HEAD>
<BODY>
<H2>フレーム2</H2>
下側のフレームです。<BR>
(60%)
</BODY>
</HTML>
( 例2 )左右に分割
・HTML文書(フレーム分割の記述)
<HTML>
<HEAD><TITLE>例2−2</TITLE>
</HEAD>
<FRAMESET COLS="40%,60%">
<FRAME SRC="2-2-1.html" NAME="frame1">
<FRAME SRC="2-2-2.html" NAME="frame2">
</FRAMESET>
<NOFRAMES>
フレームに未対応のブラウザ用に記述します。
</NOFRAMES>
</HTML>
( 例3 )3分割の場合
・HTML文書(フレーム分割の記述)
<HTML>
<HEAD><TITLE>例2−3</TITLE>
</HEAD>
<FRAMESET ROWS="40%,60%">
<FRAME SRC="2-3-1.html" NAME="frame1">
<FRAMESET COLS="40%,60%">
<FRAME SRC="2-3-2.html" NAME="frame2">
<FRAME SRC="2-3-3.html" NAME="frame3">
</FRAMESET>
</FRAMESET>
<NOFRAMES>
フレームに未対応のブラウザ用に記述します。
</NOFRAMES>
</HTML>
・書き方
( 分割方法 )
<FRAMESET COLS=“フレーム1の大きさ、フレーム2の大きさ”> …… 上下に分割 <FRAMESET ROWS=“フレーム1の大きさ、フレーム2の大きさ”> …… 左右に分割 フレームの大きさ:ピクセル数、または%
( 表示フレームの設定 )
<FRAME SRC=“ファイル名” …… 表示フレームを記述したHTML SCROLLING=“スクロール”…… スクロールバーの表示 スクロール:yes ;表示する no ;表示しない auto;必要に応じて表示 NORESIZE > …… フレーム枠の変更不可の指定
(2)リンクしたファイルをフレームに表示させる
リンクしたファイルをどのフレームに表示させるかを指定するために、 TARGETオプションを用いて記述します。
・HTML文書(フレーム分割の記述)
<FRAMESET COLS="25%,75%">
<FRAME SRC="2-4-1.html" NAME="frame1">
<FRAME SRC="2-4-2.html" NAME="frame2">
</FRAMESET>
<NOFRAMES>
<!--フレームに未対応のブラウザ用に記述します。-->
<BODY>
<H2>目次</H2>
<UL>
<LI><A HREF="2-4-2.html"><H4>第1章</H4></A>
<LI><A HREF="2-4-3.html"><H4>第2章</H4></A>
<LI><A HREF="2-4-4.html"><H4>第3章</H4></A>
</UL>
</BODY>
</NOFRAMES>
( フレーム1 )
<H2>目次</H2>
<UL>
<LI><A HREF="2-4-2.html" TARGET="frame2"><H4>第1章</H4></A>
<LI><A HREF="2-4-3.html" TARGET="frame2"><H4>第2章</H4></A>
<LI><A HREF="2-4-4.html" TARGET="frame2"><H4>第3章</H4></A>
</UL>
( フレーム2 )
<H4>第1章</H4>
<P>
まず始めに・・・・<BR>
:<BR>
</P>
<H4>第2章</H4>
<P>
次に・・・・<BR>
:<BR>
</P>
<H4>第3章</H4>
<P>
最後に・・・・<BR>
:<BR>
</P>
・書き方
( フレーム名の記述 )
<FRAME SRC=“ファイル名”NAME=“フレーム名”> フレーム名:英数字でつける。最初の文字は アンダースコア( _ )以外に限る。
( リンク先のフレーム指定 )
<A HREF= “ファイル名”TARGET=“フレーム名”>
・特殊なフレーム名
・TARGET=“_blank”: 新しいウインドウを別に開き、そこに表示する ・TARGET=“_self” : 今と同じフレームにファイルを表示する ・TARGET=“_parent”: フレームに表示したHTMLファイルがさらに フレーム分割されている時に、もとのフレーム にリンク先を表示する ・TARGET=“_top”: すべてのフレームを破棄し、ウインドウに表示する
(3)フレームを表示できないブラウザへの配慮
フレーム分割を記述したHTML文書には<BODY>部に当る記述がな いため、フレーム機能に未対応のブラウザでは何も表示されなくなります。
このためのHTML文を<NOFRAMES>タグを使って記述します。
なお、フレーム機能対応のブラウザでは<NOFRAMES>タグで囲んだ 部分は無視されます。
・書き方
<NOFRAMES>〜 </NOFRAMES>
( 例 )
・HTML文書
<FRAMESET COLS="25%,75%">
<FRAME SRC="2-4-1.html" NAME="frame1">
<FRAME SRC="2-4-2.html" NAME="frame2">
</FRAMESET>
<NOFRAMES>
<!--フレームに未対応のブラウザ用に記述します。-->
<BODY>
<H2>目次</H2>
<UL>
<LI><A HREF="2-4-2.html"><H4>第1章</H4></A>
<LI><A HREF="2-4-3.html"><H4>第2章</H4></A>
<LI><A HREF="2-4-4.html"><H4>第3章</H4></A>
</UL>
</BODY>
</NOFRAMES>
( Internet Explorer2.0で表示 )
[練習問題2]
次のようなフレーム機能を使ったページを作成して下さい。
・練習問題2の作成例
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