書くこともあまりないので、まずは用語の説明から。



実用例

とあるPCゲームがあるとして、そのゲームはインストールするだけでは起動せず、毎回ディスクを挿入しないと動作しないとする。
それって結構面倒だったりするし、ゲームしながらCD焼いたりしたい(スペックが許せば)ってことはよくあること。
で、こういうときに便利になるのがイメージファイル作成とマウントってことですよ。


また、CDやDVDのコピーをしたくても、ドライブが一つしかない場合はちょっと面倒な・・・っていうアナタ!朗報です。
例えば、オーディオCDをイメージ化→マウントする。その仮想ドライブをコピー元にして、本当のドライブをコピー先に指定すれば
ドライブが一つしかない場合でも簡単にコピーできる。もちろんどんなCD/DVDでもイメージ化→コピーという作業は可能。


最近ではイメージファイルの作成、マウントは一般的になってきているので、機能に対応したソフトも増えてきている。
しかしながら、ソフトやメーカーオリジナルのイメージファイルでは環境が違うPCでマウントする際に互換性がなく困るので、
凡庸性と互換性の高い形式の作成方法と活用方法を紹介する。もちろん仮想ドライブもソフトによってマウントできる形式は異なる。



イメージファイルとは
CD/DVDディスクやメモリの内容をそのままファイル化したもの。そのイメージファイルをPCの中に保存することにより、
例えば、アプリCDやゲームCD、映画DVDといったものを使いたい時に、毎回ディスクを挿入しなくても使用や再生が可能になる。



    仮想ドライブとは

文字通りの意味で、実際には無いCD/DVDドライブを仮想で作成したもの。
仮想ドライブを作成することにより、マイコンピューター上に本当にドライブがあるかのように表示される。
基本的にはイメージファイルと組み合わせて使う。



    マウントとは

ディスクや周辺機器をPCに認識させて、操作可能にすること。
ここでの意味を簡単に言うと・・・
まずはゲームCD/DVDからイメージファイルを作成する。
そして、そのイメージファイルを仮想ファイルの中に挿入する。そうすればまるで本当にドライブの中にディスクを突っ込んだのと
同じ状態になる。これでPCがディスクを認識してくれるので、毎回ディスクを挿入しなくても遊ぶことができる。
このイメージファイルを仮想ドライブに読み込ませ、PCに実際にディスクが入っているように認識させることをマウントという。



利点

メディアを丸ごとイメージファイル化してPC内に保存⇒仮想ドライブにマウントすることでHDD(ハードディスク)から起動できる。
直接HDDのイメージファイルから起動するので、本当のCDから読み込みよりもアクセスが速い。
ノートPCなどで脱着可能なドライブや完全に外付けに頼っているのなら、ドライブの持ち運びやディスク挿入が不要になる。
またメディア読み込みの際の回転は結構バッテリ喰うので、その消費電力もカットできる。


難点

イメージファイルはメディアの内容を完全にコピーして抜き出しているので、少々圧縮されても容量は重くなる。
CDなら数百MB、DVDなら数GB・・・HDDの容量が少ないと厳しい。



イメージファイルを作成


代表的なソフトでは・・・

CLONE CD/DVDAlcohol 120%Super ウルトラISODVD DecrypterEAC 

B's Recorder GOLDNeroCDManipulator
 などのライティングソフトでも作ることができる。


イメージファイルの作り方は他の項目でも説明しているが、一応復習ということで。
※作成できるイメージファイル形式の互換性に注意!


CloneCD 作成対応形式: ccd/img/cue/sub → 作成方法

Alcohol120% 作成対応形式: mds/ccd/cue/iso → 作成方法

B's Recorder GOLD8 作成対応形式: dsi →作成方法

Nero 作成対応形式: nrg →作成方法


その他フリーソフトでの作成。

DVD Decrypter(DVDのみ対応、CDからは作成不可) 作成対応形式: iso/mds →作成方法

CDManipulator(CDのみ対応、DVDからは作成不可) 作成対応形式: cue/img →作成方法

EAC(オーディオディスクのみ対応) 作成対応形式: cue →作成方法



作成・変換

Super ウルトラISO 作成対応形式: 異常に多種 →作成方法

FCDUtil 変換形式: iso→fcd または、iso/bin+cue/ccd+img/ngr/cdi/xa→fcd  →変換方法


※Aイメージファイルをマウントして、Bソフトでそのマウントされた仮想ドライブを読み込み元に指定して
  B形式のイメージファイルを出力することも可能。




イメージファイルを作成


ソフトによって作成できる仮想ドライブの個数は決まっているが、大体4〜8コ作れる。もちろんソフトを併用すれば更に増やせる。
そうすれば煩わしいメディアの入れ替えをせずとも、複数のディスク(イメージファイル)を同時or好きな時に使用できる。




上の図でリアルドライブはFの1つのみで、他のG/J/Kの3つは仮想ドライブ。HDD上では正規のデバイスとして正常に認識している。
※A/V/W/X/YはFDD/SD/SMC/MS/CFのリムーバブルドライブ。

0⇒F.ドライブ: パイオニア DVR-108(リアルドライブ)

1⇒Gドライブ: CloneCD付属ソフト、Virtual CloneDrive マウント対応形式: ccd/img/sub/bin/dvd/iso →マウント方法

2⇒J.ドライブ: Daemon仮想ドライブ マウント対応形式: cue/iso/ccd/bwt/nrg/pdi/mds/cdi/b5tマウント方法

3⇒Kドライブ: B's Recoeder Gold8付属 Virtual FOLiO マウント対応形式: ccd/fcd/cds/sd2/cue/iso/img/dsi →マウント方法

ここに表示されていないドライブ。

Nero ImageDrive マウント対応形式: iso/nrg →マウント方法

Alcohol120%仮想ドライブ マウント対応形式: mds/ccd/cue/iso/bwt/cdi/nrg/pdi →マウント方法



オススメ組み合わせ、無料編:CDManipulator(作成) & Daemon(マウント)

オススメ組み合わせ、有料編1:Alcohol120%Pro(ウルトラISOでイメージ作成、Alcohol120%でマウント)
オススメ組み合わせ、有料編2:Clone CD(作成+マウント)

イメージファイルにしてもマウントにしても、種類や方法は豊富にあるので、イロイロ試してみればいいかと。