カシミヤとは?

山羊の一種で、カシミヤ山羊のことを指します。
カシミヤ山羊は、中国・モンゴル・イラン・イラク・オーストリア等に棲息し、中でも中国が最もその数が多く、続いてモンゴルとなっています。
それらは高山に棲息し、その殆どは野生のままに農民によって放牧されています。
冬には零下40度にまで下がるというモンゴル地方。この地で育つ山羊たちは、寒さから身を守る為に繊細な産毛を育成させます。
そして、羊の場合はバリカンのようのもので“刈り取り”ますが、カシミヤ山羊は熊手のようなもので“透く”ようにして、春頃から夏にかけて採取していきます。しかしながら、1頭から採取される量は僅か250g程度なのです。
採取した直後の原毛には、多くの混入物が混ざっており、これを手作業で選別します。その後”洗い“作業を行い、整毛機(産毛とヘアーに分離する機械)にかけられ、さらに極細の毛だけを選り分けます。この段階で量は1頭あたりたった130〜150gほどにまで減ってしまい、この厳選された本当の産毛だけがセーターに使用されるのです。
この希少性こそがカシミヤを繊維のダイヤモンドと言わしめる所以なのでしょう。
こうして得られた最高級の産毛は、21番双糸という弊社独自の特殊番手の糸に加工されます。
一般的に用いられているのは24番双糸ですが、弊社では原料を贅沢に使って他に類を見ないボリュームのある21番双糸を開発致しました。これにより、カシミヤであっても密度が高く、型崩れしにくいニットを完成させることが出来たのです。
厳選された原料をふんだんに使い丁寧に編み上げた弊社のカシミヤニット製品は、
従来の単に軽さだけを強調した製品とは異なり、末永く愛用していただけるものと信じております。