海岸

 

    ランプロファイア岩脈           岩脈近くの砂礫浜    

東かがわ市白鳥町k国指定の天然記念物(1942)。白色の花崗岩中に黒色のランプロファイア( 煌斑岩こうはんがんともいう。 )が岩脈として貫入している。近くの砂礫浜の煌斑岩礫は,扁平率の低い亜角礫〜亜円礫で構成される。

徳島県鳴門市北灘町の海岸 1978.10.22

定規は一辺0.5m。

砂岩を中心とした円礫〜亜円礫。

海岸の西には,礫供給源の砂岩泥岩の露頭が見える。

     馬宿川岩石扇状地            馬宿川河口の砂州

東かがわ市引田町。1979.12.01。岩石扇状地(rock  fan)とは,形態的に扇状地に類似した浸食地形。馬宿川の河口は,沿岸流と馬宿川に運ばれてきた堆積物で小さな河口砂州状になっている。

    和泉層基底礫岩             砂州を利用した安戸池

東かがわ市引田町城山海岸 1979.10.26      東かがわ市引田町安戸 1979.10.26  

    高松市屋島北端の砂浜

屋島の北端は花崗岩が露出しており,石英や長石で構成される砂浜となる。

    高松市屋島東岸の砂礫浜

屋島の東岸は,屋島山頂の讃岐岩質安山岩(古銅輝石安山岩)が崖錐堆積物として海岸に供給された礫と花崗岩質の砂で構成されている。

    高松市女木島      1979

島の南部はメサ状,北部はビュート状の地形をしている。南部は讃岐岩質安山岩で板状節理,北部は讃岐岩質玄武岩で柱状節理がよく発達しており,海岸の礫の形態にもそれがよく現れている。

 高松市女木島のオーテ(防風石垣) 1979

女木島の集落は海風から家屋を守るため屋根の高さまで石垣を積んである。石垣の材料は地元で産する讃岐岩質玄武岩が多い。

 石垣の材質はその地域の岩石をよく利用しているのでその観察だけでもおもしろい。

高松市女木島南部の板状節理の巨礫 ↑ →

女木島南部海岸の讃岐岩質安山岩は,板状摂理の性質が強く,海岸の礫も超扁平率の高い,せんべいの様な薄さの礫である。

高松市女木島北部西岸

柱状節理の讃岐岩質玄武岩の影響で,礫も厚みがある。よく磨かれ,亜円礫が多い。

 オニオン構造 女木島洞窟周囲の遊歩道

 高松市女木島南部の崖錐堆積物

讃岐岩質安山岩の角礫が海岸まで辷り落ちて堆積している。非常に硬くてハンマーで叩いても,礫を取り出すことができない。

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高松市女木島北岸

男木島と向かい合う女木島北岸は花崗岩質の岩石海岸となっており,捕獲岩や岩脈がみられる。

高松市男木島東岸

男木島北東岸には海食洞門がある。岩質は花崗岩で,花崗岩特有の方状節理に沿って浸食され,洞門が形成されたものと推定できる。

             男木島北東岸

礫質は 女木島北部西岸と同じく讃岐岩質玄武岩であるが,やや角張った亜角礫が多い。満潮時に海水面下に沈んでしまい,円摩作用が弱いことが考えられる。

高松市女木島洞窟周辺の柱状節理

讃岐岩質玄武岩の岩塊が女木島北部西岸に転がっている。

      男木島北岸

 灯台の近くは砂礫浜となっている。砂は花崗岩起源の長石,石英,黒雲母など,礫は讃岐岩質玄武岩。見えているのは豊島。