秋田陵辱(土田使用、土×秋) 

2007/01/07


秋田は、涙目でおれを見上げていた。口からはみ出したハンカチが細かく震え、分厚いメガネがずれ落ちそうになっていた。
「殺しはしない、少し我慢してくれたらいいんだ」
学生服の上着をまくりあげ、ベルトを引き抜いた。父親のお下がりとおぼしき、摺れた皮のベルトだ。
粗末なズボンに手をかけると、秋田の顔に本物の恐怖が走った。
だが、抵抗はまったくない。今までに犯した相手では、一番静かだった。姉を人質に取られているのは大きいらしい。

問題は、お互いに全くその気にならない、ということだった。
白い越中褌の上から触れても、秋田は嫌そうに体を硬くするばかりだ。一物も極限まで縮こまっていた。

秋田は、ある種の草食動物のような脚を持っていた。中学時代に陸上選手だったというだけあって、痩せぎすではあっても、膝上の筋肉がかなり発達していた。
だが、色気はない。
やつの硬い尻や、痩せた脚に下半身を擦り付け、しっかりした首筋を舐めてみたりするが、骨と筋肉の存在を感じるだけで、それ以上のものは何も感じない。

その様子を見ていた要が焦れて、「土田さん、竹刀でも持ってきましょうか?」と言った。竹刀でもいいから適当に突っ込んで犯せというのだ。
「いや、時間がない。ぐずぐずしていると薬が切れるだろう」
いまひとつ、酷い心になれなかったせいもある。
秋田には欲情もしないかわり、恨みや憎しみもなかった。
おれは秋田の脚を抱え上げて、大またを広げさせた。萎えた一物をよく見えるように陰毛を持ち上げてやりもした。尻の穴まで晒して、裸の男の膝に乗せられた図は、それだけで十分にスキャンダルといえるはずだ。

「先生、これで十分だろう? もう撮影をしてやれ、これ以上は無駄だ」
「……そうですか。仕方がありませんね」
月村教授はそういうと、気を失った秋田の姉の横に立った。そして体を屈めて、赤い別珍の足袋に手をかけたのだ。
「んんっ!!」
秋田は喉の奥で何か叫び、脚をばたばたさせた。布を噛ませているので声にはならなかったが。おれも流石にそれはまずいと思った。
だが教授は、ふっと笑うばかりだ。
「何もしませんよ。あなたたちはそこで見ていらっしゃい」
教授は、細い指で足袋のコハゼを外し、するりと抜き取った。そして姉の銘仙の裾を指で摘み、僅かに開いて見せたのだ。ふくらはぎがちらりと見える程度まで。
秋田がまた何か叫び、おれの膝の上で暴れたが、腕力で抱え込んだ。
「大人しくしてくれ、秋田」
おれはそう言ってなだめようとして、異変に気づいた。
手の中に掴んだやつの一物が、かすかに反応をしていた。秋田の顔を覗き込むと、そのメガネの奥の細い目が、姉の脚に釘付けになっていた。そして、自分の立ち上がったモノを、それからまた姉を見た。それからまた自分の下半身を見た。恐怖で一杯の目をして。

姉の裾は、いまや膝の上まで捲り上げられて、赤い腰巻がどうしようもなく扇情的に開いていた。男とは違う、青いほどに白い肌に、血管が透けている。
「おい、それ以上捲くったら、中身が全部見えるぞ」
古風な様子のこの娘は、腰巻の下に下穿きもつけていないかもしれない。
「何もしないにしても、まずいだろう」
「だから秋田さんに見せるだけです。効果はあるようですよ?」
そしたら、また秋田の一物が反応してしまったのだ。今度ははっきりと、充血していた。秋田はもう、姉のほうを見ようとはしない。深呼吸をして、懸命に抑えようとしているのだが、おれがしごくので、一物はますますいきり立つばかりだ。
だがおれの手の動きにあわせて、微妙に腰を揺らすのだ。

ちょうど、初めて要に抱かれたときのおれのような状況だ。胸が痛む。いや、もっと状況が悪いかもしれない。なんとも哀れだ。
秋田の、まっすぐで骨ばった首に唇をつけ、短い襟足に息を吹きかけた。
無粋なメガネも外して、ソファの下へ滑らせた。

要は、じっとおれたちを見ていた。汚いものを見る視線だった。
(要)
さげすむ視線の要は美しい。
もっと見てくれ、要。要にそういう軽蔑の目で見られるとおれは、体の芯が痺れてくる。

おれは秋田の口に指を突っ込み、ハンカチを引っ張り出した。自由にしゃべれるようになったというのに、やつは叫びも罵りもしなかった。
ただ押さえた鼻息を漏らすばかりだ。
肉の薄い胸板と、乳首を掴んでやったら、秋田は「あっ」と喘いだ。
いい声だった。
今度こそはっきり立ち上がった一物を、無理矢理に秋田の尻に押し込んだ。ぐずぐずしていると萎えそうだったからだ。

膝の上で秋田を犯し、突き上げた。秋田はヒイヒイ泣いた。
要がおれを見ている。さげすんだ目で。ああ、たまらない。だがきっと、要の恥ずかしいところはしっかり立ち上がっているはずだ。

だが次第に、おれには秋田しか感じられなくなった。萎えるだろうという心配は杞憂に終わった。
最後は互いに向かい合って、秋田の腰を抱えてガンガン突き上げた。秋田は苦痛に顔をゆがめて、早く逃れようとしてか、協力的だった。おれにしがみ付いてくる。
悪くない。
いやむしろ、いい。今までに犯った中では、もっとも筋肉質の尻だ。
「いい写真が取れましたよ、もういいですよ、土田君」
教授が興ざめた声でそう言ったが、おれは最早聞いては居なかった。

END
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