愛のお守り2

シュウは太い指に、塗り薬を指に盛り上げて、私の尻にねじこんでくる。
私はやつの肩をつかんだ。

やつはもう、解説しようとはしなかった。左右に軽く動かしては、薬を塗り足しながら、すこしずつ指をふやしているのだろうが、私はあえて見なかった。

ぴりっと痛みが走り、私が体を固くすると、やつはまたあのハンカチを、私の口に押し当てた。
すると痛みはなくなって、そのかわりとろけそうな感覚が襲ってきた。



体が熱くてたまらない。
汗をかくほうではないのに、妙な薬をかがされたせいかびっくりするほど汗が噴出してくる。
やっぱり痛いが、それはうずくような痛みだった。シュウの手はやはり大きくて、私はもう限界にまで広げられているのを感じる。

シュウもいつもより慎重だった。

きっと、もっと乱暴にあつかってもらったら、疼きは快感にかわるにちがいない。
はやく、なんとかしてほしいのだが。

「五本、入ったんだけど、痛いか?」
「大丈夫……大丈夫だから……はやくしてください」
シュウは私の顔をじっと見て、「いい顔だ」と言った。
それから、少しずつ、しかし止めようのない勢いで、深く手を入れてきた。その手が小刻みに、震えるように動く。
手はやっぱり固かったし、ざらざらしていて痛い。

それでももっと強く押しつけて欲しいし、もっと動いて欲しい。焦らされるのはとてもつらい。
しかし何となくしゃくだから、今日はおねだりはしないつもりだった。

息を吐くとき、声も出てしまって、シュウが耳ざとくそれを聞きつけて、底意地悪く「なんか言ったか?」と言う。
なにも、といったつもりだったが、そのときシュウがすごい勢いで動かしたので、張り裂けるかと思った。
あわててシュウが私の口を塞いだが、それでも私の中でうごめくものは止まらない。
シュウが動いているからだと思っていたが、そうではなくて……私の内部もうごめいていた。

私だけが取り乱して、声を上げて、シュウは平気でそれを見ているんだろう。

激しく息をつきながら、私はシュウをにらんだ。すると、平然としているどころか、すっかり紅潮したシュウの顔が見えた。

やつは、私の中に突っ込んだ手をゆっくり抜いて、いきなり激しく口を吸った。
それから舌で口をこじ開けて、飢えたように私の舌を吸い、唇を噛んで、そのまま咽喉元に吸いついてきた。
さらには、すっかりとろけてしまったような私の尻に、こらえ性なく、自分のを突っ込んできた。

そのまま腰をすりつけて激しく動きながら、やつが何度も声を上げるのを、私は聞いた。
私がイクのを、意地悪く観察するはずじゃなかったのか。
自分がこんなに興奮したら、だめじゃないか。

なんだかやつが可愛く思えてきた…………。


シュウがやっと帰ったときは、夜中の1時を過ぎていた。

私はもう風呂に入る気力もなく、ベッドに横になっていた。

可愛そうに、トウタはどうしただろう……
チャコ君のところで寝かせてもらっていればいいが。

苦い思いがこみ上げてくる。
トウタが私に欲情するなんて、信じられないことだが、とにかく私といてはいけないのだ。

これ以上前途ある若者に、害毒を吹きこんではならない。
リュウカン先生にトウタを弟子にしてもらうよう、頼んでみるしかない。

その前に、トウタの意思を確認しなければ…………。

トウタを手放す、その成長を見届けられなくなる。そう考えただけで、私は寂しくて、涙があふれて止まらなくなった。
シュウに女のように扱われて、気持ちまで女々しくなっているのかもしれない。

鼻をかもうとして、ちり紙に手を伸ばした時に例の箱が落ちた。

転げ出してきたものは、激リアルだった。

どうみても最大膨張時の、シュウのナニの複製だった。何度も拝まされたからわかるのだ。
おそるおそる触ってみると、ずしりと重い。
ゴムのような、弾力のある素材で作ってあるらしい。

だから、こんなものを私にどうしろと……。

小さなカードが入っていて、「あなたのために作らせた。寂しいときはこれを使ってくれたらうれしい。ミューズに帰ったら、先生のも作らせてほしい。あなたの、シュウより。追伸。お風呂でも使えます。」

………………。


シュウの、バカ!

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