テオの誕生日 あっさり短めのベッドシーン。
「心の準備か……そんなものはいらない」
付き人は黙ってテオの目をみつめた。心はいらないといわれたようで、ショックだった。ショックのあまり付き人の思考はさまよい始めた。
食前にはお祈りをする。死に際にもお祈りをする。この場合お祈りはしなくていいのだろうか。
「ゆっくり息を吐いて」
脚を広げた自分のおかしな格好に、思わず付き人は感想をもらした。
「まな板の上の、食用がえるみたいですね」
「頼むから笑わせないでくれ……笑うと萎えるんだ」
テオは、付き人の体の下に枕をねじ込むと、さきほど言ったことを実行に移した。
「ちょっと痛いだろうが、裂けたりしないから」
「痛いというより……うんちが出そうです、テオ様」
「そう感じるだけだ」
「そういう、もんですか……」
「そのうちによくなる」
「そうなんですか?……」
「……そのはずなんだ。後ろのほうが好きな女もいるくらいだからな。おれには経験がないからわからんが」
だんだんいい気持ちになってきた付き人は、つい口走った。
「じゃ、今度私が同じことをしてあげます!!」
テオは爆笑した。そのため体が動き、奉公人は本能的にテオの胸を押し戻そうとして、生傷のうえに手をつっぱってしまった。
テオは痛そうに顔をゆがめ、付き人は動転して叫んだ。
「すみません、テオ様!」
テオは静かに答えた。
「痛いのも生きている証拠だな」
そして、グレミオを息が止まるほど強く抱きしめた。
END
途中で放り出した感あり。
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