雑多な知識いろいろ。
いろいろ誤解もあるかもしれません。。
阿檀 あだん タコノキ科の植物で、雌雄があり、防潮のため浜辺に植えられる。高さ2メートルくらい。葉は敷物や草履、籠などに作った。実はパイナップルに似ていて甘い(でもあまり食べられていない。)ほとんどヤシガニのえさになっている? 八重山では雄株のアダンの若芽を食べたらしい。
蘇鉄(そてつ) すーてぃーち 蘇鉄(そてつ)。ヤシに似た、背の高い木。幹は太くまっすぐである。種子は猛毒があるが、水に晒せば食べられるので、飢饉に備えて植えていた(蘇鉄方、という役所もあった)。島でも計画的に植えさせたらしい。
フクギ ふくじ オトギリソウ科の常緑高木。葉が肉厚で防風・防火に優れているため、沖縄・奄美では屋敷林として古くから植えられている。王朝時代は士族以上の家に限られた?(未確認。)
コバテイシ くわでぃーさー 南国には珍しい落葉高木。木陰をつくる木として広場、墓などに植えられている。細かい、地味な白い花をつける。実は食べられる。(ナッツみたいな味がするらしい。)
御冠船 うくゎんしん 琉球の国王が亡くなると、「唐」(中国)から使者が来て、新国王に王冠を授けた。その使者の船を御冠船と呼び、使者一行を歓待する宴で演じられた歌舞を 御冠船踊り(ウクヮンシンウドゥイ)という。
楽童子 がくどうじ 御冠船踊りのときに、冊封使や琉球王の前で踊り、楽器演奏を 披露する若者。また、江戸上りにも随行し、将軍の前でも演奏した。役職名は「御書院御小姓」。知性教養、ルックス、家柄を兼ね揃えた、将来のエリート官僚候補だった。
在番借屋 ざいばんかいや 薩摩の出先機関である、「在番奉行」の置かれた建物。御仮屋(うかいや)、大仮屋(うふかいや)とも。在番奉行や附役(つけやく)など20人が駐在していた。那覇の西村にあった。中国人が来ている時は、田舎に身を隠していた。
里前 さとぅめ ダーリン、あなた。(女から見た恋人、愛しい男)
針突き はじち 成人女性のしるしとして、手の甲に施した刺青のこと。平民は線の太い大胆な図柄。士族、貴族と身分が上がるに連れて繊細なものとなる。基本は青だが、赤や緑も使った。明治以降は法律で禁止された。
屏風(垣) ヒンプン 正門と母屋の間に、目隠しとして立っている塀。魔よけの意味もある。
くり舟 くいふに 丸木舟。一本の木をくりぬいて作った舟。
目差 みざし 与人(村長さん)の補佐役、今で言うと助役さん。
与人 ゆんちゅ (特に宮古・八重山の)島の上級役人。村長さん。
耕作筆者 与人、目差の部下として、島の耕作の指導をする役人。
賄い女 うやんま 島に赴任した役人の現地妻。人頭税を免除されるので村人からは羨まれる。役人の任期が終わると島に置き去りにされ、再婚も出来ない。しかし生まれた息子は、士族として扱われた。
生邪魔 いちじゃま 生霊。また、この生霊を他の人間に取り憑かせる呪法、呪者。殺人にも使われた。生邪魔を払うには、呪われた人をけなすと 解けると信じられていた。
まぶい 生きた人間の魂。驚くと落っことしてしまい、そのままにしていると良くないので、魂込めの儀式をして体に戻してもらわなければならない。
つかさ 琉球王国の祭祀を司った、女性の祭司。沖縄本島では「ノロ」、そして八重山では「ツカサ」と呼ばれた。村や国、王家を祈りの力で守るのが仕事。その頂点は「聞得大君」(きこえおおきみ)で、国王の妻、妹など、王族が任命された。
物知り ムヌスリ、ムンスイ 沖縄・奄美のシャーマン、霊能力者。神と人を取り次ぐ存在。女性はユタ、男性はトキ。一般の人々の困りごとの相談に乗ったり、病気治癒のお祓いをしたりした。17世紀以降、王府によって厳しく禁止された。ユタ、トキ道を行うと死罪。
蔵元 クラムトゥ 蔵元: 八重山、久米島、宮古に置かれた行政庁
地船 島、村の公用船(地元の船)
加子 公儀の船に乗る水夫
ザン ジュゴンのこと。新城島(あらぐすく、パナリ)でのみ捕獲を許されていた。肉は島民が食べ、皮を干して税として王府に献上した。吸い物の材料として珍重された
南蛮流 オランダ流の外科術。伝統的な日本の医術では、傷口は焼きつけるものであり、傷を縫うこと自体、新しかった。有名な華岡青洲はこの医学を京都で学んだ。
オトーリ (お通り) 宮古島独特のお酒の飲み方。貴重な酒(焼酎)を分け合って飲むために、回しのみをした。お酒を回す際には、何か気がきいたことを言わなければならないので、自然と演説が上手になるそうだ。
唐旅 からたび 中国(清国)への船旅。福建省には「琉球館」があって、琉球王国の士族で有望なものは派遣され、外国の事情を学ぶなどして見聞を広め、英語を習得するものすら居た。※ 日本(多くは薩摩、たまに江戸)への旅は大和旅といった。
神司 ツカサ、カミンチュ 八重山の神女。琉球国の 国家宗教の末端組織。八重山では石垣島にいる神女の長(大阿母)に任命されて、神事を行い、村の祭りを行う。世襲。でも宮古ではくじ引き? 琉球本島では「祝女(ノロ)」という。昔は領地をもっていた。
迫害された「ユタ、トキ」とは違って日の当たる存在。