山日記003番(剣山11955m登山口から登山口4時間 歩行時間3時間35分)
 2002年11月3日(日) 風、晴れ後雪、頂上は1℃
 自宅出発(7:10)→貞光(8:20)→見の越し着(10:00)
 見の越し発(15:00))→貞光(16:28)→自宅着(20:00)
 
コースタイム
登山口発(10:25)→西島駅(11:30)、西島駅発(11:40)→頂上着(12:40)
頂上発(12:50)→西島駅着(13:55)、西島駅発 (14:00)→登山口着(14:25)
登り2時間15分
下り1時間35分
同行者:一人

1. 出発
 天気予報は強風、晴れ後曇りで雨の確率は30%であった。化繊のアンダーウェア、フリース、白いセーターの上に昔から持っているフード着きのジャッケトを着た。下は化繊のズボン下に昔着ていたゴルフ用の厚手のズボンをはいた。靴下は青い毛のもの。朝食も食べずに車で出発し途中のコンビニでコーヒーとホットドッグを買い車中で食べた。
 長尾街道から多和を通り清水峠に行き、国道193号から国道192号に出、貞光で国道438号に入り、後は曲がりくねって走った。

2. 国道438号
 曲がりくねった道で所々2車線になっていて貞光町を抜け一宇村に入った。剣山スキー場の上で道が凍っていたのでチェーンをつけた。チェーンを持ってない車が2-3台諦めてそこから帰っていった。しかし南面に出ると雪は溶けて、チェーンが邪魔で走りにくかった。この国道で見ノ越(標高1400m)まで上がっていく。この国道は見ノ越から木屋平、神山町に向かう。

3. 見ノ越、西島駅、頂上まで
 見ノ越の駐車場は大きく、チェーンを着けていたので、楽に上がれ二階の駐車場においた。公衆トイレで大量排便。観光バスも来て、リフトで登っている人が多かったが僕たちは歩いていくことにした。見ノ越から西島駅まで1500m。左手の登山口を過ぎるとまず石段があり、石段の上の剣神社を通った。リフトの下のトンネルを抜け、坂はわりにゆるやかであった。上の方は道が氷結して滑りやすかったが危険ではなかった。運動靴で登山している人もいたが、滑って登りにくそうであった。
 
 西島駅は標高1750mでさすがに寒く天気が悪くなりつつあり、雪が降ってきた。頂上までは大剣道(1200m、1時間)、尾根道(900m、40分)、遊歩道(2000m、1時間30分)があり、みんなが行っている大剣道を選んだ。雪がつんでおり、ここから上は登山靴だけでは登りにくかった。たまにアイゼンをつけている人がいて、彼らは楽に歩いていた。簡易アイゼンでも有効であった。前歯のあるアイゼンをつけている人は一人だけ見た。途中に大剣神社があり、みんなお参りしていた。頂上近くになると、アイゼンがないと危険である、が、谷底に転落するような危険ではなくせいぜい転ぶ程度で、石鎚山に比べるとずいぶん気分が楽だ。しかし帰りにJAFの人から聞いたところによると、1週間前に70歳代の人が転んで下に落ち骨折してヘリコプターで救助されたそうだ。霧氷が白く輝いてきれいだった。カロリーメイト二本。

4. 頂上
 頂上には雪は積んでいなくて気温はヒュッテの外の寒暖計で1℃で風が強く、雲が出て陽が当たらないため寒かった。頂上は広く笹が密生しており、登山者の歩く場所は木道で自然保護のために規定されていた。一等三角点があった。磁石と地図でみると次郎笈(じろうぎゅう)が南に見え、そこへ至る道もはっきり見え、今は行かないがいずれ行きたい。地図で見ると2kmの距離だった。その向こうに丸石があるはずだが同定できなかった。西には塔の丸らしい山が見える。360度視界が開けて見晴らしは良いが、曇っているのが残念だ。頂上に小さい食堂があり、人で溢れていた。外の椅子にすわり僕だけでむすびを一つ食べた。

5. 下り
 頂上から西島駅までは雪が氷結し、登山靴だけで歩くのは苦労の連続であった。列をなして下山していたが他の人もよく転んでいた。アイゼンが必要。僕はスッテンとはいかなかったが、何回もすべった。靴のエッジを使い足場を確保できた。
 西島駅から相棒はリフトで下り僕は歩いておりた。途中写真を撮ったがシャッターが不具合になった。登りの途中、膝でカメラを蹴り上げそれが顎に思い切りあたったのでその影響で故障したのだろうと思ったが、翌日にはチャンと作動した。キタムラカメラへ持っていくと、低温のため油が硬くなったのだろうとのことであった。
 
 25分で見ノ越に着いた。駐車場でチェーンを見ると、少し偏心していたので直すことにして、いったん取り外したが、タイヤに鎖がはさまってどうにもならなくなったので、ジャッキで上げて直した。手は汚れるし、疲れるし大変だった。その間相棒は霧の峰でオデンとダンゴを食べていたそうだ。

6. 帰途
 チェーンを着けて走り出したが、雪はもう融けたようで、塔の丸登山口でチェーンをはずした。これがまた、鋼線が真下にきて、どうにもならなくなったので、ジャッキで上げて取り外した。手は冷たいし、シャツは汚れるし大変だった。以後順調に走り、吉野川横のウドン店でウドンを食べ、元気がでた。

7. 車の故障
 国道193号で高松へ向かっている途中、脇町の曽江駐在所横で5時50分頃突然エンジンが止まりJAFに来てもらった。荷台に引き上げ、高松の工場に着いたのは夜7時であった。日曜でもまだ仕事をしており助かった。JAFの費用は34500円なり。スキーの季節になると毎土日にJAFは剣山に呼ばれるのだそうだ。

8. 考察
 雪、雨の日には手袋はゴルフ用のは水分をすうと冷たくてよくない。頂上で右の小指がみように冷たく、感覚がなくなった。凍傷になりかかっていると思い、厚い手袋を借りた。今小指は背側が赤くなり、押さえると痛い。これは凍傷だ。こういうことが足のゆびにおこると大変だ。毛、化繊の靴下が良い。冬には昼の食事には温い飲み物が必要だ。冷たいのは多く食べられない。相棒はGore-Texの上下を着て寒くなかった。このくらい雪が凍っているとアイゼンが必要。
 チェーンの難儀、カメラの故障があり、三つ目の悪事として交通事故は避けようとはなしていたが、思わぬところで車が故障した。一宇村の山中でなくてよかった。