山日記005番(寒風山1763m登山口から登山口:4時間25分、歩行3時間40分)
2002年11月17日(日) 快晴、温暖な天気
我家出発(6:50)→高松西インター(7:10)→伊予西条インター(8:10)→登山口着(9:10)
登山口出発(14:00)→チロルの森→伊予西条インター(16:00)→我家(18:15)
コースタイム
登山口発(9:20)→桑瀬峠(10:20)→寒風山頂上着(11:40)
寒風山頂上発(12:25)→桑瀬峠(13:10)→登山口(13:45)
同行者:一人
1. 出発、道順
朝4時に軽い腹痛があり目が覚めた。夕べ食べ過ぎたかなと思っていた。サンクスで握り、お茶、ゆで卵を買い、6時50分に出発した。豊浜SAでトイレ休憩。西条インターで高速を下り、国道11号線で少し松山よりに走り、加茂川沿いの国道194号に入った。右へ曲がると石鎚山登山口への標識を見て、ここは直進して、寒風山トンネルを通った。5432mもありこのトンネルで標高を稼いでいる。トンネルを出るともう高知県であった。すぐ左へ鋭角に曲がり、旧の国道194号に入りつづら折の道を15分位走ると、旧の寒風山トンネルの南口にでた。ここの標高は地図でみると1100mくらいで、広い駐車場がありもう何台も車が止まっていた。トイレもあった。登山口は駐車場のすぐ横にありその横から瓶が森林道が延びており、土小屋へ至る。道は舗装している。
2.登山口、桑瀬峠
快晴で微風、温暖。化繊のズボン下、シャツ、フリース、ジャッケトをきて9時20分登山道へ。相棒は上下のレインコートはザックに入れたまま。手袋は不要。他人の一家4人と男の人2人で、合い前後して出発した。登山口からもう急攀で、暑くなり汗だくで、すぐジャッケトは脱いだ。桑瀬峠までは上りのみでかなりきつく休み休み登っていった。広葉樹林帯ではすべて紅葉していて、登山道にはたくさん落葉が積もっていた。
桑瀬峠は標高1451mの標識が立っていた。一家4人のデジカメ写真も撮ってあげた。快晴順光で写真映りは良いはずだ。背景にした頂上が寒風山だと思っていたが、じつはこれは標高1639mの峰で、その向こうに寒風山があった。桑瀬峠より上は笹が一杯茂っている。登山口から桑瀬峠まで60分で分県ガイド本の40分は我らにとって速すぎる。寒風山と反対方向へ行くと伊予富士だ。昔は嶺を横断して伊予へ向かう道があったと何かの本に書いていたが今は笹が茂って道跡もない。
3.桑瀬峠から頂上
所々に雪が残っており、道はぬかっており、日の当たらない場所では一部氷になっており、靴がすべったが危険ではなかった。6本爪アイゼンを持って行ったが必要なかった。4箇所はしごがあり、岩登りが3箇所くらいあったが、なんの問題もなく通過できた。笹の上に上半身が出て、頂上をめざしている登山者が下からよく見えた。お腹の具合が少し気になってきたので、排便するならどこが良いか、詮索しながら歩いた。たいていは急な坂に笹が茂っており、足場はないのだが、所々に小さい広場があり十分用がたせる。しかしそのうち腹は治った。
歩いているうちに踵の後ろがこすれて痛くなった。こんなことは初めてだった。後で考えると、ここの登山道は坂道で、石鎚山のように階段になっていないため、足関節の背屈が強いのだと分かった。そのために踵の後ろ側がこすれるのだ。
一箇所のみステンレスの桟道があり、他はすべて自然の道である。3箇所ワイヤで左側の断崖絶壁から登山者が転落するのを防止している。愛媛県側は断崖絶壁で高知県側は斜面になっている。桑瀬峠から頂上まで1時間25分要した。分県ガイド本の1時間は速すぎる。一家4人はどんどん上がって行き、すぐ見えなくなった。
4.山頂
絶景かな絶景かな。頂上は微風で温暖。北東に笹ヶ峰、西方に伊予富士、その少し北に瓶が森、その向こうに頂上が雲に隠れて石鎚山があるはずだ。地図を広げて磁石で山を同定していると、若い男が寄って来て、伊予富士や笹ヶ峰に登ったことがあると言っていた。軽量のズームレンズの付いた一眼レフを持っていた。僕のPentaxより軽い。
「4人組みの一家がおらんな」と大きな声で話していると、少し東に下った笹の中で彼らが食事をしていた。僕たちも笹に埋もれて食事をした。風がなく、快晴で笹に埋もれていると温くて気持ちが良い。朝、魔法瓶に入れたお湯は昼もまだ暑くて飲めない位であった。魔法瓶と周囲の断熱袋は有効であった。しかしこれは重かった。
スパッツを付けた女性もいた。標高差660m。
西条から来る国道194号線、高知に向かう国道194号線がよく見える。来るときに渡った、緑色の橋や、東予市の工場地帯や西条市がよく見えた。瓶ヶ森林道もよく見える。
5.下山
4人一家と一緒であった。少し風があったのでジャッケトを着たが、歩いているうちに汗が出てきた。頂上から桑瀬峠まで45分、桑瀬峠から登山口まで35分。2時間20分かかった登りも、下るときは1時間20分であった。一家4人の男の子二人は速く降りたが、両親はぼくたちより少し遅く下りた。最後には左膝が痛くなった。左膝を曲げて、右足から下りるのが癖らしい。石鎚山の成就者ルートの時ほどは痛くない。駐車場でトランクの端に足をかけて登山靴を脱ぐときまた左脚の痙攣がありガクガクした。
6.帰途
来た道をそのまま引き返した。旧の194号線上で寒風山と笹ヶ峰がきれいにみえたので写真に撮ろうとしたが、なぜかシャッターが下りなくなった。家でレンズをはずしシャッターを巻き上げるとちゃんと動いた。
途中チロルの森に寄ったがこの頃から寒くなり、ジャケットを着てもまだ寒く、少し気分が悪くなり、眠くなった。西条で運転を代わり、豊浜SAで相棒がラーメンを食べている間寝ていた。この頃から少し楽になり、ソフトクリームを食べて帰宅した頃には回復していた。