山日記008番(伊予富士1756m登山口から登山口:5時間50分、歩行5時間15分)
2002年12月15日(日) 快晴、無風―微風、頂上11℃、北斜面6℃
我家出発(7:00)→高松西インター(7:25)→伊予西条インター(8:22)→登山口着(9:20)
登山口出発(15:47)→(17:05)豊浜SA(17:30)→高松西インター(18:00)→我家(18:35)
コースタイム
登山口発(9:40)→(10:50)桑瀬峠(11:00)→尾根越え(11:45)→伊予富士頂上着(12:45))
伊予富士頂上発(13:10))→桑瀬峠(14:50)→登山口(15:30)
同行者:一人
1. 出発、道順
サンクスで握り、お茶を買い7時00分に出発した。西条インターで高速を下り、国道11号線で少し松山よりに走り、加茂川沿いの国道194号に入った。右へ曲がると石鎚山登山口への標識を見て、ここは直進して、寒風山トンネルを通った。5400mもありこのトンネルで標高を稼いでいる。トンネルを出るともう高知県であった。すぐ左へ鋭角に曲がり、旧の国道194号に入った。
高度が上がるにつれて日の当たらない北面の道では雪が凍っていたが、どうにかチェーンを付けずに走れた。ゆっくり20分位走り旧の寒風山トンネルの南口にでた。広い駐車場にはもう20数台車が止まっていた。トイレでいちおう排便。瓶が森林道は入り口で閉鎖されていた。登山口は駐車場のすぐ横にあり、ここからもう雪が踏み固められていたのでアイゼン、スッパツを着用。アイゼン装着は家で練習していたので簡単だった。
2.登山口、桑瀬峠
快晴で微風、温暖。化繊のズボン下、シャツ、フリース、ジャッケト、ゴルフ用の手袋着用。これはカメラ操作に具合がいい。9時40分登山道へ。登山口からもう急攀である。暑くなり汗だくで、すぐジャッケトは脱いだ。桑瀬峠までは上りのみでかなりきつく休み休み登っていった。広葉樹林帯だが、登山道は以前来たときのように落ち葉で覆われてなかった。上のほうの南面の道の雪は溶けて道はぬかるんでいた。我らが座って休んでいると、若い単独登山の女性がサッサと追い越していった。歩き方装備の様子がベテランであった。
桑瀬峠で記念写真。前回にはなかった新しい白赤のぴかぴかの道標があった。我らをすいすい追い抜いていったおじさんが前歯のあるアイゼンを着けていた。おじさんといっても細身で長身、白髪まじりのダンディーである。ここからは寒風山はみえず、手前の嶺がみえるが、登山道を登っている人たちが順光にてらされ、くっきり見える。空には全く雲もなく快晴。伊予富士はここからは見えず、手前に山がある。ほとんどの人は寒風山へ向かったが、我らとそのおじさんはほぼ同時に伊予富士へ向かった。
3.桑瀬峠から頂上
雪は北面の日の当たらないところでは20cm積もっていたが、登山道はすでに踏み固められており、歩くのに不自由はない。アイゼンは必携。霧氷は一部の木に見られたのみ。南斜面を行くトラバース道は誰も行かない。笹が茂って歩きにくそうだ。寒風山を振り返ると、頂上に人がいるのが肉眼で小さく見える。チョコレートを食べながら登った。
45分かかって峠を越え尾根に出て、伊予富士が視界に入った。伊予富士の手前にあるこの山の名を例のオジサンがなんとか言っていた(鷹の巣山)。峠というのはこの山を越える所で、踏んでない所では20cm位の積雪があった。瓶が森林道には雪が積み笹原の中で白い太線になり、南斜面を東黒山方向へ伸びているのが見える。ここから少し下りまた上がる。ここらで10人くらいの登山者が下山してきた。われらより2時間くらい早い。
最後の急登攀が約20分。四国三急登攀の一つだそうだ。例のおじさんが「360度見えますよ」と言って、下ってきた。この急登攀は雪が固く踏まれていたが、日の当たる所は部分的に融けてぬかるんでいた。相棒は筋力を要する所ではガクンと速度が落ちる。桑瀬峠、頂上間1時間45分。分県ガイドの1時間は速すぎる。
4.山頂
絶景かな絶景かな。無風から微風。快晴。頂上は気温11℃(寒暖計は家から持っていった)。わりに狭い。三角点あり、一等ではないはずだ。我ら二人のみ。雲は瀬戸内海の上のほうに少しだけ見え、東方には剣山系の冠雪がきれいに見える。そこから南に視野を移すと室戸岬らしい山々も見える。すぐ手前に寒風山、笹が嶺、ちち山、冠山、平家平あり。北では中国地方の山々の冠雪が見える。一番高いのが北の方角にありそれは大山かもしれない。西方には石鎚山、二の森、瓶が森、西黒森、東黒森あり。
全ての山に雲はない。瓶が森林道は稜線近くまで上昇している所も見える。その登山口から瓶が森、東黒森へは簡単に行けそうだ。石鎚山系の縦走路がはっきり見える。南では水平線を作っている雲の下に太平洋がみえたはずだがよくわからない。
誰かくるかと思って待っていたがだれも来ず、寒風山に比べると登山者は少ない。お茶、ムスビ、パン食。
5.下山
急勾配を下るのには相棒は筋力が足りないようだ。どうしてもしゃがみ込んで下りようとする。我輩は急勾配の雪道では尻餅はつかなかったが6本爪アイゼンで何回か滑った。最低部で若い5-6人のパーティにあった。相棒を待つために止まっていると、アイゼンはいりますかと聞いてきた。われらより遅く登っているのはこの人達だけだった。
途中で一嶺を越えなければいけないが、この嶺の南面をトラバース道が通っている。桑瀬峠まで1時間40分。桑瀬峠で年配の何人かのパーティに会った。お茶を沸かして飲んでいた。「凍ってましたか」、「どのくらいで下りられましたか」など聞かれた。寒風山から下りてきたようだ。桑瀬峠から下はかなりぬかるんでいた。
6.帰途
旧194号の雪はほとんど溶けて、ごく一部のみ凍っている所があった。突然ABSが作動してびっくりした。寒風山トンネルは80kmで走ったが、黄色いテントによると、ここでは覆面パトカーが取り締まりをしているらしい、後で思い出した。チロルの森でオレンジジュースを買い、また少し下でアクエリアスを買い水分補給。
川之江付近で覆面パトカーが、僕の車を追い越していった白いクラウンを捕まえた。その直前に赤色灯を出していたのにとんまなクラウン。豊浜SAでウドン、ソバ食。今日は我輩は元気一杯。
登山中、摂取物は水分350ml、チョコレート5ookcal分、ムスビ一個。260km走。体重57.8kg。