山日記009番(剣山1955m登山口から登山口:4時間20分、歩行3時間40分)
2002年12月23日(月)曇り、温暖、無風から微風、頂上3℃、見の越0℃ 雪30cm 

我家出発(7:30)→見の越(10:20) 
登山口(15:10)→我家(18:30)

コースタイム
登山口(10:50)→(12:00)西島駅(12:20)→(13:10)頂上(13:30)→(14:50)登山口
同行者:一人

1. 出発、道順
 サンクスでカップ麺、熱いお茶を買い、魔法瓶に湯を入れて持っていった。貞光から国道438号に入った。今回438号は雪がく一宇村では気温0.4℃の道路標示が出ていた。スキー場を越えると雪がありチェーンをつけた。すぐ前で軽四がチェーンをつけていたが、我輩はかなり上手になり、後から始めて先に終わった。南面は雪が少なかった。
 見ノ越の駐車場は雪は凍っており、轍をなぞると腹をこするので立体駐車場までいけなかった。トイレはシャッターが下りて、横に簡易トイレが二つ置いていた。ここで排尿。駐車場は雪が融けて、その水が透明にアスファルトの上で凍っており、運動靴でもろに滑りしりもちをついた。登山道で転んだことはないのに、こんな所で転んだ。誰にも会わず民宿、食堂もみんな閉まっていて、秋に比べて寂しい。
2.登山口から頂上
 化繊のズボン下、シャツ、フリース、ジャッケトをきて、スッパツ着用。10時50分登山道へ。相棒が携帯電話を忘れて神社から車まで取りに帰ったので少し時間を食った。神社横からすでに凍結している。僕はここでアイゼン装着。木は霧氷。霧氷の氷が落ちる音がする。小さい氷はパラパラパラ、大きい氷はバサバサバサ、他に音はない。遠くで飛行機の音がすると興ざめだ。登山道の雪に何かの動物の糞がある。
 
 後ろから大きい荷物を背負った人が追いついてきた。しばらく話ながら同行した。頂上ヒュッテの主人で年末年始用の荷物を一日一回運んでいるとのこと。写真を撮ってもらった。
 雪に大きい12爪のアイゼン跡がついていた。西島駅近くのテント場に黄色いウエアを着た男性が一人おり、アイアゼンの主はこの人であった。犬を連れた男女二人が降りてきた。
 1時間10分かかって西島駅到着。口ひげを生やした男性がバーナーで湯を沸かしていた。坂出のひとであった。雲海に浮かんで塔の丸、丸笹山はよく見え、その向こうの黒笠山も見える。剣山の頂上は見えず、三嶺も頂上は雲で見えず、中腹がみえるのみ。200-300mの間だけ空気が澄んでいる。
 
 刀掛けコース入り口からは吉野川方面が見えるはずだが今日は雲海のみ。一宇村も雲の下。ここでイナリを食べ、小のカップ麺を作り食べた。十分美味しい。これはいけた。
  大剣コースをとった。だんだん雪が深くなり足跡も少なくなり、ズボズボと踏み後がある。30cmくらいの深さ。霧氷の氷で枝が重くなり登山道に曲がり掛かっている。これを避けながら登る。頂上ヒュッテ下で下山している男女二人に会った。鉄の階段にも雪が凍りつきアイゼンで簡単に登れる。主人が窓を開けて仕事をしている。会ったのは7人のみ。

3.頂上
 頂上にいるのは我ら二人のみ、貸しきり。雲が少し薄くなり、時々陽が雲を透して見える。頂上は雪は少なく、その下はこおっており、歩くとカリカリいう。南からの風で頂上は、一面に、氷が大きい鱗が逆立ったように立ち上がっている。こんな光景は初めて見た。ポール、頂上の標識にも氷が北に向かって20cmくらい成長している。
 次郎笈、三嶺の頂上は雲に隠れ、一宇村は雲海の下で、東祖谷山村は雲がなくよく見える。三嶺方向から雲が次々に流れてきて、風景が刻々と変化する。次郎笈への尾根道が白く浮き上がって見える。
 
4.下山
 下山するときヒュッテの窓はまだ開いていたので主人は仕事が終わっていないようだ。ドンドン歩き、足が雪のなかにズズーッと入っていく。斜面道では霧氷の氷が大量に落ちてあたかも雪崩のようになり、踏み後がなくなって木が倒れ掛かっているところもあった。這いながら横断した。岩も丸太も雪のしたで歩きやすい。
  そうこうしているとヒュッテの主人が追いついてきた。名刺をくれた、新居さんという。1時間20分で下山。
 
5.見の越
 気温0℃。山頂、中腹より谷が気温が低いことがあると山と渓谷社の本に書いていたとおりだ。駐車場に後から来た大きい車二台が我が車の横にあった。スタッドレスをはいている。登山者でない人が二人いた。
 
6.帰途
 順調に走った。スキー場横でチェーンをはずした。極めてすばやくできた。空港通りも市内に近づくに連れて混んで来て順調に走れない。