山日記013番(剣山 登山口から登山口3時間5分 歩行2時間2分)
2003年1月13日(月) 剣山1955m 晴れ 温暖 頂上は強風 頂上0.5℃ 見の越2℃ 雪深い腰まで
我家出発(6:43)→清水峠(7:19)→貞光(7:48)→土釜(8:06)→菅生分岐(8:21)→木屋平分岐(8:27)→見の越着(9:20)
見の越発(13:10)→つづろ堂(14:11)→菅生分岐(14:20)→土釜トンネル(14:33)→貞光(14:51)→清水(15:22)→我家(16:28)
コースタイム
登山口発(9:38)→(10:21)西島(10:29)→(11:15)頂上・昼食(12:10)→登山口着(12:43)
登り1時間37分
下り33分
同行者:なし

1. 出発、道順
 今日は単独行。サンクスで熱いお茶を買い、カップ麺、魔法瓶に湯をいれて持っていった。真っ直ぐ南に行きそのまま県道10号となり、長尾で県道3号に入り南へ、多和、清水、穴吹、貞光へ行った。貞光までいつも1時間ちょっと。一宇村の道路標示で気温−2.7℃。ここの温度はいつも少し低めに出るような気がする。

 その少し上、つづろ堂の手前でチェーン装着。見ノ越まで道は除雪され、腹をこすることもなかった。スキー客の車にどんどん追い抜かれた。丸笹登山口に車はなし。夫婦池を越え南面にでるとやはり雪は少なくなっていた。駐車場へ行く斜面を登れるかどうか不安だったので下の道端に駐車した。先客が二台いた。一台は車じゅうに霜がつていたので夜間置いていたのだろう。

2. 登山口から頂上
 はじめからアイゼン装着。着衣は下着、フリース、ジャッケト、下はタイツ、ズボン、スパッツで毛糸のセーターはザックに入れた。神社横から凍っている。女性(多分神社の)がいたので、西島の雪は深いのかどうか聞いたら踏み固められているとのこと。気をつけてと言ってくれた。しばらくすると男性二人のパーティに追いついた。写真を撮ってもらったら、Pentax SP、古い、いいカメラですねと言ってくれた。無音で時々鳥の鳴き声が聞こえ、風もない、今日は霧氷の氷が落ちる音もしない、全く静寂。

 上の方に男性一人と女性二人のパーティが見えた。43分で西島当到着。晴れ微風気温2℃。塔の丸、丸笹、剣山、次郎笈、三嶺、黒笠、矢筈山がきれい。西島で男二人のパーティが来るのを待って、写真を撮ってもらった。彼のミノルタで二人を撮って上げたところ連写になっておりびっくりした。24mmのレンズだった。僕が中学生のころPentaxSPがでました、と言っていた。男一人若い女性二人のパーティが出発したあと僕が出発。大剣道をしばらく上がり、すぐ左の尾根道に入った。ここの道標は初めて見た、最近設置したようだ。
 大剣道は足跡が一人だけついているが踏み固められているのは尾根道である。初めて尾根道へいった。急だが短い。刀掛けの松があるらしいがどれだかわからない。坂は急で松が多く大剣道よりきれいだ。避難小屋があった。霧氷の氷がたくさん落下している。これがあたると怪我をしそう。いずれのパーティも写真をとったり、騒いだりして楽しそうにしていた。雪は深く、吹き溜まりでは腰まで入りそう。登山道を踏み外さないかぎり苦労しない。一の森への踏み跡はついてない。

3. 頂上
 絶景かな。抜けるような青い空、高高度の白い巻雲。太陽のきらめきは地上で見るのとは比べ物にならないくらい強い。0.5℃。雪は少なく、凍っている。先行する二人連れを後ろから見ると、真っ白い平原と真っ青な空の中に格好よく見える。最近の好天気で標識やロープの氷は融けてしまったのだろう。135mmの望遠で見ると、次郎笈頂上の山頂標識がよく見えた、登山者はいないもよう。しっかり雪が積んでいる。塔の丸の向こうは右から黒笹、矢筈、烏帽子山、寒峰、西方は手前から三嶺、西熊山、天狗塚がよく見える。三嶺の少し北に石鎚山がみえるはずだとミノルタの持ち主がいったが、今日は見えなかった。
 
 そのうち高齢者夫婦がやってきた。見の越駐車場に8台車があったといっていた、かなりベテランらしい雰囲気であった。僕の写真を撮ってもらい、デジカメで彼らの写真を撮ってあげた。本格アイゼンを付けた高年者がやってきて三脚で写真を撮っていた。望遠で各山や貞光、穴吹の町を撮った。笹の上の雪が凍り歩いても踏み抜かない。ロープを張っている鉄棒の2/3の深さ。木道の半分は雪が融けている。例のミノルタオーナー、原色のジャッケトを着た若い女性、高年二人連れの女性に写真を撮ってもらった。ミノルタオーナーは500mmの望遠を持ってきて、鳥を撮るつもりだったが今日は鳥がいなかったらしい。ズームは使わないらしい、ピントがあまいという。
 その内、西風の強風になり、フードを立てた。男二人連れが雲海荘横の日当たりのよいところで昼食を始めたので、こちらはヒュッテの陰になり風を避けてカップ麺とイナリ寿司で昼食。パラパラと登山者がやってくる。

4. 下山
 12:10下山開始。雪は深く鳥居は1/3は埋まっている。頭がしめ縄につきそう。大剣道は誰も歩いていない。雪が深く笹が隠れて斜面と登山道の区別がつかない。これではどこを歩いたらよいか分からない。来た道を下り当然尾根道を選んだ。例の男二人連れは楽しそうに写真を撮りながらゆっくり下山していた。男性一人若い女性二人のパーティも同じく。上がって来ている新居さんとまた会った。早いですね、と言ってくれた。12時の下山はたしかに早い。大剣道は雪が深くて歩けないそうだ。後ろから本格アイゼンを付け、三脚をザックに縛り付けた男性が駆けるように下りてきた。まったく滑らない。西島で高年の夫婦がバーナーで湯を沸かしていた。休まず一気に下った。もう誰にも会わなかった。西島から下では所々、斜面を滑って近道をしたあとが見られた。らくちんに違いない。神社横は今日も凍っている。本格アイゼンの男性は頭が禿げた人で神社でアイゼンをはずしていた。頂上登山口間33分。

5. 見ノ越
 アイゼンをつけたまま駐車場を見に行った。立体に9台、道端に我が車を入れて4台あった。簡易トイレの掃除に来ていた。登山の管理は本当によくしてくれている。道標、トイレ、登山道整備など。見ノ越トンネルから木屋平へは通行禁止。車に陽がよくあたり気温8℃、朝より随分暖かい。下山は僕が一番かも。午前よりも天気が良くなった。残念。しかし3度目にして登頂できたのだから、まあ良いとしよう。

6. 帰途
 南面の道路の雪は融けかけている。アスファルトもいたるところで顔を出している。剣山の雲海荘、リフト、頂上がはっきりみえる。次郎笈もくっきり。こんなにきれいなのは初めてで前回、前前回は全て強風雲のなかであった。
 夫婦池横で一家4-5人が遊んでいた。ラフォール駐車場に車が見えた。丸笹登山口にも一台駐車中。第一ヘアピンの少し下でチェーンを外した。一宇村道路標識で気温6.6度、清水峠で気温12度。
 清水から多和、前川ダムへ、長尾道の駅でトイレ休憩。県道10号で北へ。193号に比べると格段に速い。途中ミニストップでソフトクリームを購入、高いだけに美味しい180円なり。帰宅16:28。
 191.6km走。

7. 考察
 温暖好天気が4-5日続いたあとで、今日は雪が少なかった。今日タイムトライアルをしたらやっぱり帰りの車のなかでえらくなった。そのうち治ったが、一人で登山すると無理をする。アイゼンが滑るのでよけいに疲れる。今日見た高年者の本格アイゼンは全く滑っていなかった。
 夕食を食べて体重57.8kg。
 黄色いテントの山の掲示板をみると1月16日の投稿に海山さんのがあった。1月13日(月)に剣山から次郎笈に行き巻き道で西島へ帰ったとある。僕が望遠で見たときは誰もいなかったので、その後に登ったのか?