山日記014番(寒風山 登山口から登山口:5時間51分、歩行5時間11分)
2003年1月24日(土)寒風山1763m 快晴 弱風 頂上−5℃、雪腰まで
我家出発(6:47)→高松西IC(7:13)→伊予西条IC(8:11)→(9:15)登山口
登山口(15:32)→一の谷(16:13)→R11(15:38)→西条IC(15:48)→(17:20)豊浜SA(17:35)→我家着(18:51)

コースタイム
登山口(9:29)→桑瀬峠(10:40)→(12:40)頂上(13:20)→桑瀬峠(14:29)→(15:20)登山口
登り3時間11分
下り2時間00分
同行者:一人

1. 出発
 6時過ぎ起床、曇っていた。サンクスでイナリ寿司、熱いお茶購入。県道10号を南に行き右折し、中央ICへ間違って行きそうになり、高速の下を走り、R32号に入り西ICへ行った。順調に行っても約30分はかかる。高松西ICから西条ICまで1時間。R11号を通り、加茂川沿いのR194号へ。一の谷まで道路に雪はなく、一の谷の少し上でチェーンを装着した。剣山のスキー場付近と比べると雪は随分少ない。標高はこちらが1000-1100mで、剣山スキー場は1300mくらいか。駐車場に車は18台すでにあった。女性7-8人のパーティが出発したが、この人たちとは会わなかった。伊予富士へ行ったのか?

2. 登山口、桑瀬峠
 化繊のズボン下、シャツ、フリース、毛糸のセーター、ジャケット、アイゼン、スパッツで出発。登山道に土は出ていないが、日の当たる所では雪がザラメ様になっていた。快晴で空は真っ青、すでにこの付近で樹氷があった。この南面では風はない。伊予富士へ行く稜線に登山者が見えた。桑瀬峠で記念写真、1451m。いつもここには人がたむろしているが、今日は誰もいない、みんなすぐ寒風山を目指している。伊予富士へ行く道は踏み跡がない。稜線に見えた登山者は手前から登っていったようだ。
 桑瀬峠にでると強風が愛媛県側からふいており寒くなった。この風が続くならGoreのズボンをはく必要がある。足跡のない、風紋のついた雪の平原が広がっている。登山口から桑瀬峠まで1時間11分。

3.桑瀬峠から頂上
 写真を撮ってすぐ出発。秋には笹原を縫って登山道があったが、今はトレースがあるだけで一面雪である。これで踏み跡がなければどこを歩いてよいか分からない。真っ青な空の中に霧氷が浮き出てすばらしくきれいだった。急な斜面にもトレースがありラッセルする必要はなかった。道を踏みはすずと太腿までズボッと入る。雪が凍って踏み抜かないところもあった。頭上を見ると青い空に真っ白い霧氷が浮き出ている。風で霧氷が散りスノウダストのように見える。林に入ると風はなくなり、南斜面は暖かで風もなく、高度が低いところでは雪が少なく笹の頭が出ている。
 
 途中の嶺を越えて、下った所は北面になり日が全く当たらないようで雪が深く歩きにくかった。ここにロープと階段がある。相棒がリュックが木にかかり助けを求めたが、声が僕に聞こえなかった。視界から外れると声は聞こえない。
 北側に転落防止のロープを張っているが、このロープまで雪が積んでいた。約1mの深さか。アルミの階段は4ヶ所あるはずだが3ケ所しか思い出せない。夏道でないところも歩いている踏み跡が何箇所かあった。
 
 後から来た単独の中年登山者が、伊予富士に行ったが、トレースがなく雪が深く途中で引き返してきたといっていた。元気な人だ。前歯のあるアイゼンをつけていた。朝日の写真を撮りに来ていた3人が下山してきた。ストックを二本持った若いサングラスの男性が後から来て追い抜いていった。土佐弁で携帯電話をかけていた。この男性の後ろ姿が霧氷のトンネルの写真に写っていた。岩場も雪に隠れて歩きやすい。1639mの南斜面から前と同じく寒風山をいれて写真撮影。桑瀬峠から頂上まで2時間丁度。桑瀬は−1℃。

4. 山頂
 絶景かな絶景かな。快晴、雲はなし。頂上は弱風で気温−5℃。笹ヶ峰は真っ白、チチ山、冠山、平家平も手に取るように近くに見える。伊予富士、瓶が森は逆光になり、少し霞がかかっている。石鎚山は瓶が森の陰で見えず。筒上山、手箱山も見える。東に剣山系があるはずで、白い嶺がいくつか見える。
 我らを追い越していった、サングラスをかけた若い男性が山の名前を教えてくれた。先日この山に来たが、雪が深く腰まであり、引き返したと。よく黄色いテントを見ているといった。松山のとおさんなんかいますねと。彼は二本ストックを持ち、山頂でビールを飲んでいた。
 
 笹原に入りこみイナリ寿司、カップラーメンを食べた。魔法瓶の湯は十分熱かった。登山者が次々と上がってきた。望遠レンズで各山頂を撮影、大山(と思われる)も撮影した。気温は低いがカメラは動いた。昨年の丸笹山では−3℃で動かなくなったが、今日は日光がカメラにあたり、また時々ジャケットの中に入れたので温度が高かったのだろう。気温は低いがそれほど寒くない。

5. 下山
 登りは休み休みであったが下りは楽であった。逆光になり、雪面が凍っている所では太陽光が反射してキラキラしている。笹原らしい所を歩いても踏み抜かなかった。急な下りで雪がザラメになっているところで、アイゼンが滑り転んだ。登山道で転んだのは初めてだ。頂上から桑瀬峠まで1時間9分。昨秋には桑瀬峠には登山者がたむろしていたが今日は誰もいない。ここは−1℃。寒々している。
 
 桑瀬峠の下で柴犬を連れた一家らしいパーティが登ってきた。かなり遅い登山だ、テント泊するのかもしれない。そのすぐ後に本格アイゼンを付けた人が上がってきた。ゴムの雪防止板は雪ダンゴができないらしい。
 桑瀬峠から登山口まで51分。登り3時間11分で下り2時間0分。いつのまにか24枚撮りフィルムを二本使ってしまった。アイゼンのバンドが凍り付いてなかなか外せなかった。僕のアイゼンのバンドを止める、踵のプラスティックがこわれた。バンドの力で壊れたらしい。駐車場には14台車が残っていた。−1℃。

6. 帰途
 駐車場を出てすぐ、高知のナンバー○○-○○のスカイラインが雪に左前輪を突っ込み動けなくなっていた。右の後輪が空転していた。今日はスコップを持って行っていたので、早速これで凍った雪をのけ、右後輪にマットをかまし、かつ後から来た人たちとともに押して脱出成功。スコップが役にたった。
 一の谷のかなり上でチェーンを外し、後は快調に走った。チロルの森でジュース購入、豊浜SAでラーメン。帰宅は18:51.今日は293km走った。

7. 考察
 飲み物は茶280ml、小のカップ麺一杯。イナリ3個、チョコレート。水分不足なり。今日の気温は高松8.6℃/1.4℃、高知12.5℃/0℃であった(四国新聞)。筋肉痛はないが右背中が翌日から痛く、寝返りの時の痛さで朝目が覚めた。