山日記015(笹ヶ峰 1860m 登山口から登山口6時間22分 歩行5時間20分)
2003年2月9日(日) 頂上快晴3℃ 雲海著明 風 丸山荘7℃高松14.7/8.6℃ 高知19.7/6.4℃ 午前中は曇り午後から天気予報のとおり快晴。
サンクス発(6:44)→高松西IC(7:09)→西条IC(8:15) →(8:25)スピード違反(8:39) →(9:20)登山口登山口(16:10)→R194(16:45)→西条IC(17:20)
→(17:50)豊浜SA(18:15)→高松西IC(18:49)→我家(19:18)
コースタイム
登山口(9:38)→宿(10:45) →(11:30)丸山荘(11:55)→(13:25)頂上(13:45)→(14:36)丸山(14:50)→(15:07)宿(15:10)→(16:00)登山口
登り3時間47分
下り2時間15分
同行者:一人
1. 出発、道順
サンクスでイナリ寿司、お茶、菓子を買い出発。高速下を走り、国道32号に入り西ICへ。順調に走り西条ICから国道11号へ入りさらに加茂川沿いの国道194号を南へいったが、スピード違反でネズミ捕りにかかった。ここで14分要した。194号から下津池で左へ入り細い道をグネグネと上がっていった。雪が融けかけていたが道の真中でチェーンをつける間二台車が後ろで待っていた。3-4分でついた。後ろの運転手が早く着くんですねと。彼はスタッドレスをつけていた。
その内舗装がなくなり悪路のゴトゴト道になった。道に大きい石が転がっている。手前の駐車場に4台、奥の大きい駐車場に7-8台とまっていた。これで駐車場はいっぱいであった。大便意を催したので通行止めになっている林道へ入りこんで木の陰で排便。
駐車場は積雪は10cm位で融けかけていた。
2. 登山口、宿
2万五千分の一地形図で見ると登山口は標高1010mくらい。10本爪アイゼンを付け、吉居川の右岸の尾根を登っていった。土が出ており、雪は融けていたがその内雪が積みだした。周りは霧の中で周囲は見えず、天気予報では快晴のはずだったのにいったいどうしたんだと憂鬱になった。
宿まで1時間7分かなりきつい登りだ。これは桑瀬峠よりきつい。左へ行くと沓掛山の表示があった。宿付近は積雪は深いところで膝の深さであった。踏み後がありそこを踏んでいる限りあまり踏み抜かない。2万五千分の一地形図で見ると宿は標高1320mくらい。
3. 丸山荘
2万五千分の一地形図で見ると丸山荘は標高1520mくらい。宿から丸山荘まで45分で到着した。標高差200m。雪は深く踏み跡はあったが歩きにくい。ズッボと入るところが多い。岡山から来た男二人のパーティと後から来た夫婦が我らを追い抜いていった。霧の中で丸山荘近くになってやっと笹ヶ峰方向に青い空が少し見えるようになった。低い所は霧の中。雪はザラメであった。凍っていない。
丸山荘につくと岡山の二人がバーナーを出して食事をしており、高年夫婦も手巻き寿司を食べていた。我らも食事。上から数人降りてきたので様子を聞くと登山靴アイゼンで登れるとのこと。岡山の二人はここで12本爪アイゼンを着けた。高年夫婦は軽アイゼン。どうもお腹の具合が悪い、昨日からクシャミがあり微熱があるので風邪をひいているようだ。トイレでまた排便。明かりがなく戸を少しあけて用を足した。
丸山荘は7℃。笹ヶ峰は雲の中でここから見えない。宿から丸山荘まで45分。ここまでは困難はない。
4. 丸山荘から頂上
樹林帯をジグザグと登っていった。ウラジロモミ、ダケカンバらしい。雪は深く踏み抜くと太腿まであり、踏み跡も平坦でなく歩きにくい。ズッボと入って無意識的に脚を引き上げる時に腰がピクッと痛むがそれ以上にはならなかった。霧氷の氷が融けて雨のように一面にパラパラと降ってくる。
その内に晴れてきて北にある沓掛山が雲海から突出して見えた。高年夫婦の男性があれは沓掛山ですと教えてくれた。彼は先々週もこの山に登ったが雪が腰まであり登頂できなかったそうだ。石鎚山、瓶が森も雲海から突出しているのが斜面からよく見えた。360度展望可、快晴になった。登ったかいがあり気分が良くなった。
樹林帯を抜けると笹の急斜面になり7-8人が連なって登っていった。我らは最後尾。標高が高くなると踏み跡が分かりにくくなり、先頭のほうで相談しながら夏道を確認していた。踏み跡は小さくかろうじて足跡がついているだけで急な斜面にへばりつくようにして登っていった。我ら二人だけでは登頂を諦めていただろう。
ここの雪は凍っておりアイゼンを効かして登った。転落すると下まで落ちてしまいそうでここではピッケルが必要だと思うがピッケルを持っている人はいなかった。上のほうではもう雪は硬くて踏み抜かなかった。霧氷がきれいであった。斜面の表面が太陽光を反射してキラキラしていた。
丸山荘から頂上まで40分と表示があったが夏でも速すぎ、全く違う。1520mから1860mまで標高差340m、かつ雪の中である。1時間30分かかった。
5. 頂上
絶景かな絶景かな。頂上は風が強く快晴。気温3℃。標識付近に雪はなく、土がぬかるんでいた。7-8人いた。チチ山、寒風山、伊予富士、西黒山、東黒山、瓶が森、石鎚山、筒上山、手箱山が同定できた。剣山系、赤石山系もよく見えた。
双眼鏡で見ると寒風山、伊予富士頂上の人たちがよく見えた。高年夫婦の男性にも双眼鏡を貸してあげた。彼らの写真を撮ってあげて、我等のも撮ってもらった。帰りの時間のこともあり長居はできず写真を撮りながら下山した。いつのまにかフィルムを二本撮ってしまった。
6. 下山
時間が経つとともに雲海の雲の量が少なくなり西条付近の街なみも見えるようになった。高年夫婦は脚が強くドンドン下って行った。一人の男性が真っ直ぐに雪上を滑って下っていた。これは省エネであった。斜面トラバース中右後ろ内側の爪が一度くらい左のスパッツに引っ掛かかり、もう一度は左のアイゼンバンドに引っ掛かった、が転びはしなかった。疲れと山側の足が内側により易いためだと思う。引っ掛かるのは内側後ろの爪であるとたしか黄色いテントに書いていたがその通りであった。
そのうち左の膝が痛くなった。アイゼンの踵の爪がよく効いて滑らない。樹林帯に入ると霧氷が融けて雨のように降ってくる。ザーザーという感じである。他の音はなくたまに飛行機の音が聞こえる。樹林帯でも雪は深く道標がほとんど埋まりかけている。
頂上から丸山荘まで51分。気温が高く丸山荘の屋根の雪がドンドン融けている。雨のように庇から降ってくる。日が当たると暑いくらいだ。丸山荘から宿までは17分であっという間であった。宿をすぎるとその内吉居川の音がゴウゴウと聞こえ出した。雪解けの水が多く登山道にも小さい沢がたくさん横切っていた。宿から登山口まで50分。途中でアイゼンをはずした。吉居川の水の音がやかましいくらいに大きい。
7. 帰途
国道194号下津池までは悪路だ。この道では不安で今後来難い。道から突出していた大きい石で車のどこかをこすった。9kmを35分要した。
新居浜付近で高速から山を見ると丁度雪を被っている赤石山系が見えた。西方は陽が沈みかけており、真っ赤な夕焼けであった。豊浜SAで夕食、レストランに入った。
あとは高速で高松西ICから国道32号、高速下を走り、上天神交差点で左折せざるを得なくなり今里町を通り帰宅した。19:18。274km走行。
8. 考察
10本爪アイゼンは良い。登りで先が少し空いてアイゼンが全体に内側によるので、もう少し短く調節する必要がある。下りでは前に詰まるので具合が良かった。今日初めてマメができた。
宿から下るときに転んだ、よそ事を考えていて転んで手を突いたら腕が全部雪の中に入ってしまった。
黄色いテント20030108 ANちゃんの笹ガ峰1月8日(水)紀行文が参考になった。
黄色いテント20010214 大空さんMさんの笹ガ峰2月10日紀行文も参考になった。