山日記017番(寒峰 1605m 登山口から登山口6時間25分 歩行6時間5分)
2003年3月2日(日)寒峰1605m 頂上5℃ 弱風 快晴高松15.8/7.7℃ 徳島14.5/8.7℃平年より約5℃高い
サンクス(7:00)→脇町IC(7:54)→(8:15)吉野川PA(8:20) →井川池田IC(8:26)→県道45号へ(8:56)→県道32号へ(9:07)→R439へ→下瀬(9:38)→(9:50)登山口
登山口(16:40)→R439へ(16:53)→国道32号へ(17:35)→井川池田IC(18:07)→脇町IC(18:41)→清水峠(18:52)→県道10号へ(19:15)→我家(19:40)
コースタイム
登山口(10:05)→福寿草看板(11:13)→(13:40)頂上(14:00)→福寿草看板(15:40)→(16:30)登山口
同行者:一人
1.出発、道順
サンクスでイナリ寿司、お茶を買い出発。県道10号を南へ行き、さぬき市で右折し県道3号に入り多和から清水峠へ。国道193号で南下し脇町ICで徳島道へ入った。脇町ICまで54分要した。井川池田ICで高速をおり国道32号で大歩危へ行った。高速道が吉野川を越えるトンネル付近から国見山を見当をつけた。脇町ICから井川池田ICまで吉野川PAでトイレ休憩して32分。井川池田ICから国道32号を離れて県道45号に入るまで30分かかった。元の料金所の門を越えトンネルを通り県道32号に入り、かずら橋の横を通りR439に出会った。左折しすぐ京上トンネル1023mを越えまもなく下瀬集落で左折した。道標があり寒峰登山口の案内があった。ここからグネグネした舗装道路を約12分走り登山口へ着いた。
2.登山口
2万5千分の1地形図ではここは標高800mくらいの模様。住吉神社の少し上に駐車場がありすでに4−5台あり、道端に我が車を入れて4台あり。案内板の少し下の駐車場に置こうとしたらそこはだめだと石垣の上の男性に注意され、神社の上の道端に駐車した。ここから舗装されていないが林道はまだ上に延びていた。道に雪はなく住吉神社の上の道はぬかるんでいた。みんなすでに出発していた。神社に至る石段前に寒峰の案内板があった。
3. 頂上まで
住吉神社の左横から登山口が始まっており、小さい寒峰の案内板があった。初めは竹林の中を上がりその内よく枝打された杉林の中を上がった。杉が密生しており日の光は地面に届かず、薄暗く下草はなかった。初めは車の音が聞こえていたがその内、沢の水が流れる音が良く聞こえだした。この付近には雪はなく順調に上がれた。道に沿い水道らしい黒いパイプが引かれていた。杉林が終わるころから雪が深くなり踏み抜くと膝まで入った。ダムから水が落ちるようなザーという音が良く聞こえる。祖谷川の水音にしては近すぎる。福寿草の看板がありここで杉林が終わっていた。
広葉樹林帯はよく日がさし明るく温い。しばらく広葉樹林帯を歩き雪は深くなってきた。日の当たる所は雪は融けて地表が時々見える。小さい沢に雪融け水が流れており、一箇所水飲み用のコップが準備され、水を飲むときは使用して下さいと書いていた。
広葉樹林がすむとまた杉林になった。手入れは悪く小さい枝が低い所にいっぱいついていた。道は急で踏み跡はあるが深く、よくズボッと入った。膝の深さ。急な斜面をトラバースしており歩きにくかった。ここ数日の雪が積もったのだろうか。先行している登山者が数人おりその人たちが歩いているが登山道は固まっておらず、壷足跡があるのみ。赤いテープと足跡をたよりに歩いた。先行人が間違った道を進んでおり我らもそれに従ったらやはり間違って引き返した。杉林内は薄暗く写真がとれない。葉の氷が融けてザーザーと雨のように降ってくる。日を反射してキラキラ筋になって落ちてくる。
下山中の男性が二人道から少し離れて休んでいたそうだ。高度を増すにつれて雪が深くなり歩きにくくなった。疲れは相当なものだ。登山道からは時々天狗塚付近が見えるのみで展望は悪い。
その内頂上らしい峰が見えたが、それは手前のコブであった。そこを先行している人たちが休み休み登っているのが初めて見えた。丁度その時高年者夫婦が降りてきた。伺うと20分くらいで頂上らしい。ここからは雪は日に当たり融け地表が出てぬかるんでおり、斜面は急で疲れと筋力足らずで苦労した。相棒は遅れ気味。やっと頂上に着いた。3時間35分かかった。
4.頂上
絶景かな絶景かな。快晴、弱風。気温5℃。少し寒くなったので黄色いGoreのカッパを着た。これは軽くて着やすい。下から登攀中の人たちを見ていたが彼らは頂上を過ぎ烏帽子山よりの笹の中で食事中であった。後で写真で見ると8人であった。
相棒はカップラーメンを食べたが、僕は食欲がなく、チョコレートを食べたのみ。
赤石山系、笹カ峰または乳山らしいの、国見山、中津山が見える。烏帽子山、矢筈山、黒笠山、その手前のサガリハゲ山が見える。剣山、次郎笈、三嶺、西熊山、天狗塚が見える。国見山、中津山以外はみんな大きな冠雪を付けている。最近の雨が上では雪になったのだろう。国見山からみるよりずいぶん大きく見える。石鎚山はこの時は分からなかったが後日望遠の写真を見ると、笹カ峰の南に写っていた。
5.下山
彼らは縦走しており、向こうに向かって出発した。我らは来た道を折り返した。この頃から左の膝が痛くなった。ぬかるんだ斜面は道横の木をつかんで降りた。登りよりは歩きやすいが、杉林の中で吐きそうになり、道端で吐いた。水分とチョコレートが少々でた。過労らしい。吐くと楽になった。僕より相棒が元気みたい。福寿草看板まで1時間40分、登りはここから頂上まで2時間27分。
杉林の中は午前中よりいっそう暗くなり、道を間違わないように慎重に下りた。これより遅くなるともうよく見えないかもしれない。左膝がかなり痛くなり、十分左足を上げられなくなった。右膝の外側も少し痛くなった。
その内車の音が聞こえ始め、水道の黒いパイプが道に沿い出したのでいよいよ登山口が近いのが分かった。住吉神社の屋根が見えやっと下山したと思った。登山口では6-7人が帰る準備をしていた。この人たちは縦走して治山ダムを通って下山した人たちなのか。下山中に会った人は4人で彼らはもうとっくに帰っているはずだ。アイゼンは持って行ったが使わなかった。2時間30分。
6.帰途
駐車場を出たのは我らが最後であった。道路工事の所は轍が深く顎を土でこすった。下瀬への途中またむかむかしたので、道端に車を停めて吐いたが液が少し出ただけ。その時後ろからランドクルーザーのシグナスと中型車が来た。R439、県道32号と連なって走ったが、運転がしんどくなったので交代した時に連中は追い越していった。この二台は駐車場のまだ上の林道から来たようだ。
吉野川PAでまた吐いたが胆汁が少し出ただけ。道の駅長尾でトイレ休憩、人が近づくと自動でライトがつく新鋭機だった。我輩が吐いたのに相棒はことにもよって、どこかによって夕食食べよと提案した。R32,塩江街道、県道3号、10号は何回も走っているのに相棒は全く土地勘がない。
帰宅は19:40、丁度3時間要した。264km。
7.考察
体重は56.6kgであったが、少し休んで風呂に入ると元気が出て、うどん、イナリ寿司、ビール、チーズを食べた。膝が痛い。
翌日も左膝の中心、右膝の外の靭帯が痛い。こんなのは初めてだ。いつも一晩したら痛いのは治っていた。翌々日には膝の痛みは治った。
積雪の多い標高差800mの寒峰は体力が要る。初級ではない。道理でベースキャンプの登山でも積雪期の寒峰は行ってない。3月3日から風邪をひき、6日には38.6度、インフルエンザBであった。
疲れたら休み食べる。尻に敷く銀マットが要る。