山日記022番(屋島292m 登山口から登山口4時間03分)
2003年5月5日(月) 快晴 微風 遊鶴亭で27℃
コースタイム
我家→二つが池(13:30)→不喰梨(13:56)→(14:14)屋島寺→1等三角点(14:40)→談古嶺(15:00)→北嶺分岐(15:10)→(15:48)遊鶴亭(16:05)→屋島寺(17:00)→(17:33)二つが池→我家(17:40)
同行者:なし
1. 出発
CO-OPでアンパン、ジャムパン、スポーツドリンク、茶を買い自転車で二つが池へ。自転車を公園に置き出発した。このあたりは住宅地である。ここから東に500mのところにロープウエイの駅があり、さらに500mくらい東に屋島ドライブウエイの入り口がある。
2.屋島寺まで
約200m歩くと道の左に小さい札があり、本堂まで1665mとの記載があった。コンクリート舗装されている。しばらくすると敷石を敷き詰めた道になった。ついで薄茶色の舗装になり、両端は敷石できれいに固められていた。その上はまた薄茶色の舗装になった。豪華な遍路道である。木には名札がつけられ、ほとんどが知らない木である。
不喰梨(くわずのなし)というのがあり空海の逸話が書かれていた。。所々にベンチがあり立派なみかげ石でできたのもあった。ところどころ木に赤い布が付けられており、近づくと南無大師遍照金剛と書いていた。
樹林帯の中で木が多く見晴らしは悪いが、登山道は若葉で覆われて明るい。針葉樹は目につかない。
木に名札がかかっていた。子供の頃カブトムシを採った木はアベマキという名前だった。
アベマキ(ブナ科コナラ属)、ヤマモモ、クロマツ、クスノキ、ネズミサシ(ヒノキ科)、クロガネモチ(モミノキ科)、トベラ、ナクシログミ、ガマズミ、ムクノキ、イロハモミジ、エノキ、イヌビワ、ガマズミ、アキニレ、アラカシ、ヤマガキ、ハリエンジュ、ヤブツバキ、モチツツジ、ナワシログミ、シロダモ、ヤブツバキ、ヒサカキ、ウバメガシ、キハギ、コナラ、アオダモなど。
本堂には参拝客が多かった。若い夫婦に写真を撮るようにたのまれて撮ってあげた。ケーブルカー山頂駅に向かって歩いた。目的は1等三角点、標高292m。300mくらい歩いたところの左側の小さい木に1等三角点と書いた札がかかっていた。古い給水塔付近を10分間探したが、結局発見できなかった。
3.談古嶺
東の端に向かった。駐車場は広く大混雑で、その横を通り五剣山の見えるところに来た。ここまで来ると観光客はうんと少なくなっていた。五剣山と言っても剣は四つしかない。入り江の向こうの五剣山の山腹は庵治石(良質の花崗岩)の採掘のために地肌が剥き出しであった。痛々しい。山腹の中ほどに85番札所八栗寺が見えた。少し北へいくと談古嶺というところについた。ここからは海がよく見え、大きい小豆島、女木島(桃太郎で有名な鬼が島)、男木島、対岸の中国地方も見えた。南峰の周遊コースで、道はほとんど水平である。営業をやめた旅館が廃屋になり撤去されず何軒か残っていた。
4.北嶺へ
観光地屋島は南嶺にあり、北嶺への分岐から先端の遊鶴亭(展望台)まで2.15kmとの事。北嶺の西側の道を取った。道は舗装され広く快適であった。緩やかな下りと登りの繰り返しであった。パラパラとハイカーに出会うくらいで静かなところであった。道の両側のツツジはもう最盛期を過ぎていたが満開で、道に蜜の匂いが立ち込めていた。木には名札がついていた。
落葉広葉樹林が多く松の木がたまにあるくらいで杉檜は全くない。ウグイスがよく鳴いていた。屋島の地質、植物、鳥についての説明板があちこちにあり、分かりやすかった。花崗岩の上に安山岩がのりそのために侵食から守られて、高く残ったとの事。紫雲出山、小豆島も同じ構造だとの事。
岩盤に育つのはウバメガシで松は無理であると書いていた。北嶺の先に近づくにつれウバメガシが多くなり、先のほうはウバメガシ街道であった。
遊鶴亭からは瀬戸内海が一望でき、西には逆光の中坂出の五色台、高松の紫雲山が見え、海には小豆島、男木島、女木島など瀬戸内の島々が散在している。フェリー、レジャーボートが行き交い、釣り船も見える。養殖のマスが整然と並んでいる。
5.帰路
水分を補給して帰途に着いた。北嶺の東側の道を取った。入り江や五検山がよく見えた。トイレもあり尾根には公園もどきも整備されており、ツツジが満開であった。山上駐車場は夕方で閑散としており、屋島寺も参拝者はほとんどいなかった。上がってきた遍路道を下り二つが池に着いた。遍路道に享保年間(1700年代の前半)の地蔵が二体あった。往復ちょうど4時間であった。池の土手はコンクリートで固めているので魚はいないと思っていたが、のぞきこむと大きい黒い鯉が何匹もおり、亀が浮き上がり頭を出した。
自転車で帰宅した。