山日記027番(天狗塚牛の背登山口から登山口6時間18分 歩行5時間32分)
2003年7月26日(土)天狗塚1812m、牛の背1757m)快晴のち曇り 頂上22℃ 弱風 最高気温は高松29.0℃、徳島27.3℃
サンクス(5:47)→脇町IC(6:38)→池田井川IC(7:06)→大歩危橋(7:36) →京上トンネル(8:06)→三嶺タクシー(8:20)131.4km→(8:40)138.6km登山口
登山口(15:37)138.7km→国道439(16:03)147.0km→京上トンネル→大歩危橋→池田井川IC(17:45)203km→脇町IC(18:12)235.2km→家(19:15)277.2km
コースタイム
登山口(8:52)→1476m峰(9:55)21℃→(11:05)イザリ峠(11:25)→(11:40)天狗塚(11:58)→牛の背三角点(12:32)→巻き道分岐(13:07)→尾根道(13:15)→イザリ峠(13:35)→1476m峰(14:32)19℃→(15:10)登山口
同行者:一人
1. 出発、道順
サンクスでイナリ寿司、相棒は冷やしウドンを買い簡易冷蔵袋に冷凍したスポーツドリンクと一緒に入れた。県道10号を南に行き、さぬき市で右折し県道3号に入り多和から清水峠へ行った。国道193号で南下し脇町ICで高速に乗り、途中吉野川PAでトイレ休憩。脇町ICまで51分要した。井川池田ICで高速を降り、国道32号で大歩危橋へ。ここまで1時間49分。大歩危橋から国道394号まで丁度30分。京上トンネルを越え、三嶺タクシーまで14分、高松から131kmであった。右折し、大体は舗装されているがごく一部は未舗装であった。舗装していても大きな穴があいているところもあり。登山口に8時52分着、138.6km、国道を離れてから7kmであった。
2. 登山口
登山口の標高は山と高原地図によると1120mくらい。車が6台になった。我らと同時にPajero Miniで男性が二人到着した。今日は三嶺小屋で泊まると言った。登山口は道の横のコンクリート壁を階段で攀じ登ったところ。
3.天狗峠まで
8時52分出発。左側は檜の植林帯で右側は広葉樹の自然林である。道はあまり整備されてなく、最近の大雨で土が流されて石が道に浮き出ている。檜は間伐され、枝打ちも適当にされ日の光が差し込んできた。広葉樹の自然林より明るい。キキキキキキキという泣き声が絶え間なく聞こえる。これは何かの鳥の鳴き声かなと思っていたが、帰りにかずら橋の食堂で尋ねると、蝉の鳴き声だとのこと。ウグイスの鳴き声も聞こえる。
樹木が邪魔をして展望はなし。相棒は30分毎に小休止。1746m峰に着いた。時々差し込む日の光は眩しく、空気は乾燥して気持ちが良い。木々の葉はもうしっかりした濃い緑色をしており、すでに新緑のころは過ぎている。気温21℃、小さな突起だった。ストロボを光らせて記念写真を撮った。ここで後から来た髭を生やした中年男性に追いつかれた。
1746m峰を過ぎると右前上方に、快晴の空を背景にして緑色の牛の背が見え出した。早く行かねば逃げてしまうと一瞬思ったが、今日は天気は良いはずだから大丈夫だろうと思い直した。
登山道が一部ぬかるんでいるところがあった。だんだん笹が多くなってきた。樹林帯を抜けると、笹原になりアザミとイブキトラノオが目に着く。笹は緑色で細く巻いた新しい葉が先に出ている。
両脇から笹が道にせり出しており、登山道が見えない。石がごろごろしていて歩きにくい。2時間かかって天狗峠に着いた。
4.天狗峠から天狗塚
登山口から南に向かって真っ直ぐ上がってきた。気温23度、快晴、弱風、日は強いが涼しい。西に天狗塚が三角形に屹立しており、東に三嶺、剣山と次郎笈、その尾根の向こうに一の森が見える。南には矢筈山と烏帽子山、その間の落合峠、寒峰、その西には赤石山系が見える。落合峠には車が駐車しているらしくキラキラ光って見える。西赤石山の左の稜線にコブが幾つか見える。これは越えても越えてもまだ峰がある、あの峰に違いない。西の一番奥に見える台形の山が石鎚山だろう。
コメツツジの花にミツバチが蜜を集めにきている。ミツバチより一回り大きい黒っぽい蜂もたくさん見かけた。
男性二人が手首につけたGPSを見ながら、1700、何十mやな、とか温度が31度もある、体温やな、などと話していた。僕のリュックの寒暖計を見つけて何度ありますかと聞いた。
5.天狗塚
天狗峠から少し下がり、下から見ると天狗塚は急坂だが、登ってみるとそれほどでもない。20分弱でついた。先人二人が食事をしていた。われらも食事をした。相棒は冷やしウドンを保冷袋に入れて持ってきていた。ちゃんと冷えていた。僕も少し分けてもらった。
土佐矢筈山、綱附森もすぐそこに見える。南の矢筈山の頂上に少し雲がかかってきた。西には一面緑の笹に覆われた牛の背が広がっている。
6. 牛の背
12時58分牛の背へ出発。相棒はまだ食事をしていたのであとからゆっくり来るとのこと。急斜面をすべらないように下り、縦走路を西に進んだ。しばらくすると湿原が現れた。中央部には水がたまり、コケが群生しており、コケの一部は縦走路まで進出していた。三脚を持った3−4人の人たちが何かを撮影しようとしていた。
笹原の中に大きい岩が突出しており、珍しい風景だ。笹が深く道が分かりにくいところもあり、でこぼこしており、自分の来た道も振り返れなくなった。
端で二人が食事をしていた。12時32分三角点(1757m)に着いた。その向こうは斜面が下っている。だんだん雲が広がってきた。急いで帰路に着いた。相棒が向こうから来ているのが見えた。なかなか端に来ないのでもう引き返そうかと思っていたと。
湿原近くで連中が黄色いテントを張っていた。禿げ頭の男性、女性を含む4人組が端を目指して行った。大きい岩の頂上に上がり記念写真を撮った。来た斜面のトラバース分岐に1時7分に着いた。
7. 下山
巻き道は笹に埋もれており、斜面そのもので歩きにくい。8分で尾根に着いた。ここでまた相棒が休憩、かなり脚が疲れた様子。岩に登りまた写真撮影。イザリ峠に着いた時には、雲が北から流れてきてすでに天狗塚も見えなかった。下山にかかったが、道には石がごろごろして、笹に覆われてよく見えず、滑りやすく苦労した。樹林帯に入ると青いシャツを着た髪を後ろで束ねた若い男性が上がってきた。茶髪男性の一家3人も今頃上がってきた。禿た頭の男性4人組にも追い抜かれた。
僕の膝は痛んできた。数分休むと痛みは少なくなる。1時間35分で登山口についた。すぐ後に例の髪を束ねた男性が下りてきた。疲れた様子もなく、あとで相棒がいうには、天狗塚まで上がり昼食をして下ってきた。どこから来たんですかと彼女に尋ねたらしい。老人夫婦がやっと歩きかねる感じで最後の階段を下りた。相棒は20分後に降りてきた。太腿が張って力が入らなくなったそうだ。
水分は1100mlと羊羹二つ、イナリ寿司3個を摂取。
8.帰途
3時37分出発。来た道を逆に走ったつもりが、久保小学校近くの橋に出てしまい、すぐ国道394号に出た。途中かづら橋で小休止しそばを食べた。相棒は食欲がなかったらしく、半分残しそれは僕が食べた。ここであのキキキキキと鳴くのが蝉であると聞いた。
池田で前買ったソフトクリームをまた買い食べた。200円でかなりおいしい。徳島道を通り、脇町で運転を交代し、清水、多和を通り県道10号で帰った。
277km走行。