山日記029番(三嶺 登山口から登山口まで5時間40分 歩行5時間0分)
2003年8月24日(日)三嶺1893m 晴れのち曇り 頂上22度 高松35.1度徳島32.4度
サンクス(5:43)→清水峠(6:17)→貞光(6:56)55.3km→一宇村21.3度→つづろ堂(7:44)80.0km→見の越(8:20)96.0km→丸石パークランド(8:35)103km→名頃橋(8:40)105.7km→上の登山口(9:07)110.6km
登山口(14:52)→下の駐車場(15:00)113.1km→名頃橋(15:24)115.5km→丸石発(16:24)118.1km→見の越(16:43)125.3km→貞光(18:00)165.8km→清水峠27度→家(19:27)220.8km
コースタイム
登山口(9:12)→合流部(10:05)→(11:50)頂上(12:30)→合流部(14:02)→(14:45)登山口
登り2時間38分
下り2時間25分
同行者:一人
1.出発、道順
サンクスでウドン280円を買い、保冷袋に冷凍したアクエリアスと一緒に入れた。お茶500ml、スポーツドリンク1000mlを持った。県道10号を南へ行き、さぬき市で右折し県道3号に入り多和から清水峠へ。国道193号で南下し穴吹で192号に出会い右折した。
貞光町で左折してすぐ駐車し、朝食を食べた。相棒は朝早く起きると何で吐きそうになるんかなと言った。国道438号を走った。一宇村役場をすぎて200-300m行ったところで、そのまま真っ直ぐいけば矢筈山で片川沿いのはずだが通行止めになっていた。剣橋をわたりしばらく行くと温度表示板があり、21.3度。つづろ堂から見ノ越まで36分要した。
見ノ越から国道439号を祖谷川に沿い20分、10km下ると名頃橋に着いた。左折するとすぐに舗装がなくなった。林道は二週間前の台風10号と先週の大雨で洗われて、岩がごつごつ出ており、大きい溝もできていた。道幅は広いが普通車では神経をすり減らす。二回腹をこすった。下の駐車場には5台、上の駐車場には6−7台あった。普通車も半分くらいあった。名頃の橋から登山口まで27分、5km。
2.頂上まで
初めは北に向かって登っている。ダケカンバの林の中で展望は悪い。太い木が多く、幹にコケが着いて、深山という感じだ。登山道は広く木の根っこがもろに出て滑りやすい。多くの人に踏まれて磨り減っている。相棒は30分毎に休憩する。その度に左肩が痛いので僕がリュックのベルトを持ち上げてやる。朝早く起きたのと、急坂でえらい。
1517m峰をすぎると向こうから夫婦がやってきた。今頃下山するのは縦走してきたにちがいない。下の道からの合流地点まで53分。ここから西に向かって登っているはずだ。展望がきかないのでどこにどの山があるかわからない。ウラジロモミの林になってきた。沢の水音も聞こえなくなり全く静かになった。時々日の光が差し込んでくる。気温は25度。登山道を行き交う人も見当たらない。
樹林帯を抜けると坂が急になり、木の階段状になる。尾根の南斜面を登り日が直接当たり、暑くなり大きい岩が頭上に見え出した。後ろを振り返れば祖谷川の谷、塔の丸、剣山、次郎笈がくっきりと見える。吊尾根の奥に一の森も見える。茶色のチョウチョが飛んでおり、近づいても逃げない。
道横の巨大な岩の下で剣山を入れて記念写真。南面は急斜面で落ちると100mは止まりそうにない。最後の坂を登りきると池が突然出現する。その向こうは広い笹原だ。右に避難小屋、左300mに頂上。コメツツジが群生しており、もうその花はない。一番目に付くのはシコクフウロだろう。300mの間に岩場もあり、遭難し亡くなられた人の追悼文が埋め込まれている。
3.頂上
2時間38分かかった。1893m、22度、晴れ。西の天狗塚は雲がかかり見えず。北の矢筈山、落合峠、烏帽子山、南の白髪山、石立山中東山付近がよく見える。緑の笹原が広がり、ゆったりした展望はすばらしい。当日高松は35.1度、徳島32.4度。
食事をしているとつぎつぎ登山者が上がってきた。高知の人は言葉を聞くとすぐ分かるが話しの内容は理解できない。阿波弁は内容まですぐ理解できる。30−40分間に20数人が現れた。高知側から上がってくる人が多かった。二等三角点の標識にアンテナをくくりつけて無線をしている男性がいて、寒暖計を見つけて何度ですかと聞いてきた。
アブがおり、ツバメがこの高度で飛び回っている。ウドンは次郎笈のソーメンより美味かった。
4.下山
西から雲が押し寄せ、ガスが吹き付けてきたので下山することにした。途中、池を観察したがトンボがいるだけだった。小屋は木の香りがして、中はきれいだった。女性がお茶を飲んでいた。前で外人が二人休んでいた。笹原の向こうに菅生に下る道があった。
急な坂を下っているとガレ場で休憩している一家らしいパーティがいて頂上までどの位ですかときくのでゆっくり歩いてここまで35分ですと答えた。
茶色のチョウチョが二匹とんでいたので相棒が「何か暗示しとるんかなー」というので「哲と太か」とわざとに言うと「死んでるお父さんとお母さんや」と言った。
夫婦らしい組がマットをリュックにくくりつけてゆっくり上がってきた。剣山へ行くんですかと尋ねると「いいえ」というので天狗塚ですかとまた尋ねると「できたら行きたいです」とのことであった。
風が涼しいが気温は25度位で頂上に比べると明らかに感じる温度は高い。
膝を痛めていそうな男性が下りてきてわれらを追い越した。しかしまた僕が追い越した。「膝をいためたんですか」と尋ねると「いつもなんです」とのことであった。The North Faceのリュックを背負っていたが、これは頂上で食事をしている時われらのすぐ横に置いていたものだ。「リュック持ちましょうか」というと「軽いからいいです」とのこと。
相棒はいつものように一向にペースが上がらない。僕が早くおりて、待って「おーい、来よるかー」ということを2−3回か繰り返した。従って下山に2時間要した。
5.駐車場、林道、名頃橋
登山口に4台、少し向こうにわが車もいれて4台まだあった。びっこを引いていた人は軽四でわが車の横に止めていた人だ。出発するときに「登山口までどのくらいあるんですか」と僕が尋ねた人だ。
岩だらけの道を出発した。下の登山口まで15分、約2.5km、そこには7台あり、一台は白い日産のX-trail香川ナンバー○○−○○であった。名頃の橋まで5km、32分。
6.奥祖谷かずら橋
ここで小休止、一人500円払ってかずら橋を渡り祖谷川に下りた。川原は明らかに気温が低い。丸石谷からドードーと水が滝になって落ちて、滝つぼも形成されていた。川は深く、水量は多く、冷たい。顔頭を洗った。気持ちが良い。靴下を脱いで足を水に漬けたが冷たくて10秒も持たない。観光客がいっぱいいる。
丸石から縦走してきたパーティが見ノ越方面へマイクロバスで帰って行った。ベースキャンプが今日次郎笈丸石縦走をしていたので、そのパーティだろう。女性が多かったのできっとそうだ。丸石パークランドで腹ごしらえ、僕はキツネウドン、相棒は山掛け蕎麦。
田中好子、沢田研二、菅原文太の記念写真を飾っていた。イザリ峠から見た冬の三嶺、剣山、次郎牛の写真はきれいだった。
7.帰路
見ノ越の向こうに黒い雲が出てきた。国道438号ではガスの中で雨も小ぶりであった。大阪のバスが道を譲ってくれ、また上がってきた遠方の大型バスに道を譲ってあげた。
貞光についたのが丁度6時。ここで運転を交代して、脇町のコンビニでアイスクリームを食べ元気を付けた。清水峠は27度。家に着いたのは7時27分、220.8km走った。