山日記045番(04.03.06笹が峰 登山口から登山口6時間20分 歩行5時間45分)
2004年3月6日(土)笹が峰途中 暴風雪 斜面マイナス6度 丸山荘マイナス5度 宿マイナス5度

コースタイム
登山口(9:25)→宿(10:40)→(11:35)丸山荘(11:55)→樹林帯抜けた(12:43)→白骨樹(13:30)→(14:10)丸山荘(14:25)→宿(14:54) →(15:45)登山口
登り4時間05分
下り2時間15分
同行者:一人

1. 出発、登山口
 曇りで降雨確率40%であった。サンクスで熱いお茶を650ml購入。6本爪アイゼン、カップラーメン、羊羹、バナナ、熱い湯500ml、非常食チョッコレート、カロリーメイト。中央ICから高速に乗り、豊浜SAで朝飯。
 下津池から左折し林道へ。序序に雪が現れ、チェーンを装着した。道路工事の横を通してもらい、その向こうは轍が一台分のみ。駐車場には愛媛のプラドが一台止まっていた。雪の深さは10cmで全く融ける様子がない。

2.宿まで
 5分歩いて魔法瓶を忘れたことに気づいて、車に取りに帰った。雪が積んでいるがアイゼンなしで十分、ロープを伝って登るところは雪で岩が見えなくなっていた。太陽が出そうになるが、完全には出ない。ゴーゴーという強風の音が絶えず聞こえる。足跡は二人分くらい付いている。宿まで1時間15分かかった。

3.丸山荘まで
 宿から左へ踏み後が付いていたので少し追ってみたが、づっと続いているようであった。雪が深くなり、ここでマイナス3度。木の橋は誰も渡らず、沢におりて渡っている。風、雪が強くなりリュック、体が雪まみれであった。カメラのケースの中まで雪が入りカメラはジャケットの内側に入れた。
 丸山荘に着いたがだれもおらず。宿から丸山荘まで55分。暴風雪で笹が峰は全く見えなかったが、一瞬雲がはれて、周囲が明るくなり、斜面の笹原と白い樹林帯が見えた。バナナを食べてすぐ出発した。さすがにモミジ谷へは誰も行ってない。

3. 樹林帯から斜面へ
 雪が深くなり、風もますます強くなった。樹林帯の中は深いところは膝の深さの雪。踏み跡があるのでまあまあ楽。新雪の下は固く氷結した古い雪だ。ジグザグ登り、高くなると霧氷が見え出した。男性二人が下山してきた。雪が深くで風が強いので、下りてきたとのこと。
 樹林帯を終える最後の約50m手前で踏み後が消えていた。膝の深さの新雪の中を進み、樹林帯を抜けた。風と雪は猛烈に強くなり、体がゆれるくらいであった。ここからピッケルを持った。
 斜面は雪は深いところで40-50cm、その下はアイスバーンになっていた。新雪を除けて氷結した雪を20cm掘ったがまだ下は氷だった。笹は雪から出ていて、登山道ははっきり確認できる。根雪がかなり融けたところに新雪が積んだようだ。

 沓掛山の東には雲が湧き、西風が強いことが分かる。相棒が帰ろう帰ろうと言うのでそこまでと言って、笹が峰20分の表示まで来た。ちょうど孤立の白骨樹のところだ。上の方は雲に隠れて見えず。気温マイナス6度。天気がよければすぐ頂上なのに、今日はこれで撤退することにした。

4. 下山
 頬が冷たくて痛くなったが防ぎ様がない。目出帽が必要。下りは楽だが、相棒は歩くのが下手で脚に力を入れてしっかり歩けない。何回か滑って転んだ。樹林帯へ入るととたんに穏やかになり楽になった。日は全くでないが明るく道を失うことはなし。すぐに丸山荘に着いた。
 背中にスノーボードを背負った男性が登ってきて、スキーできそうですかと聞くので、雪は少ないですよと答えた。バーナーをつけて食事をはじめた。
 長居はせず、下りた。間もなく大きいリュックを背負った4人組とすれ違い、小屋泊まりだといった。
 スノーボードの男性が勢いよく下りてきて我らを追い抜いていった。丸山荘から宿まで30分。宿では気温マイナス5度で朝より低い。
 登山口に近くなると気温が高くなったのが肌で分かる。風も弱くなった。吉井川の水音が大きくなり、駐車場が見えた。宿から登山口まで50分。

5.登山口、帰路
 プラドはなく、スノーボードの男性がすぐに出発した。大きいリュックを背負った人たちの車はなかった。気温マイナス2.5度。車につららがぶら下がっていた。
 林道の工事の車はなく、未舗装の悪路は2kmで舗装路は7kmくらい。帰りの194号から見ると天気は良くなっていて寒風山がくっきり見えた。
 ゼウスで食事するには早すぎるので、豊浜SAで食べることにした。相棒は半々ラーメンと中華丼、僕輩はトンカツ定食、量が多く腹がパンパンになった。