山日記057番(04.07.11二ノ森 1929m土小屋から 登山口から登山口7時間50分 歩行6時間41分)
2004年7月11日(日)曇り 気温19度 松山29.7度
家(3:35)→中央IC(3:46)6.8km →(4:15)豊浜SA(4:22)66.3km →西条IC(4:45)110.8km→寒風山口(5:24)145.8km→土小屋(6:14)172.4km
土小屋(14:28)172.4km →寒風山口(15:23)198.9km→R11(16:00)227.4km→西条IC(16:20)234.0km→中央IC(17:05)329km
コースタイム
土小屋(6:22) →五葉松(7:05) →北面のトラバースヘ(7:13) →東稜基部(7:24) →鳥居下(7:48) →面河道ヘ(8:12)
→面河二ノ森分岐(8:20)16度→西ノ冠岳下(8:55) →西冠コル(9:05) →(10:05)二ノ森(11:00)19度→西冠のコル(11:42)
→樹林帯へ(12:25)→石鎚登山道(12:34) →(12:40)弥山頂上(12:54) →鳥居(13:09) →東稜基部(13:28) →五葉松(13:41)
→休憩地(13:49) →登山口(14:12)
登り3時間43分
下り3時間12分
同行者:なし
1. 出発、土小屋
3時すぎに自然に目が覚めた。夕べはアモバン半錠のみ9時に寝た。湯を500ml沸かし魔法瓶に入れた。水分他に1500ml、フルーツゼリー二つ、小カップラーメン二つ、羊羹5個、非常食。アゾロの新品革靴、半そでシャツとカッターシャツ、手袋、痛み止め塗り薬、防虫ネット。スパッツは持たず。高速は140kmで飛ばした。豊浜ではホットドッグと缶コーヒーを買い、車中で食べた。西条まで50分。家から土小屋まで172km、2時間39分。気温17度。愛媛県上浮穴郡面河村土小屋。車が10台くらいあった。
2.石鎚山まで
6時22分出発。7−8人のパーティと単独者に続いて、出発した。広葉樹林帯の中の緩やか登り道を相当の速さで歩いた。靴の重さを全く感じない。早朝とガスのために、薄暗かったはずだが、その様子が頭に浮かんでこない。
五葉松前の階段道も一気に上り、7時5分到着。青と黄のシートで小屋をくるんでいる。何を保管しているのか気になる。石鎚山の頂上はわずかに雲に隠れている。しかしこれ以後頂上はだんだん見えにくくなった。
北面トラバースの木道を、滑らないように歩いて東稜基部に来た。単独者が先の人たちは東稜コースにいきました、と話してくれた。坂がきつくなり、白装束の信者が大勢下山してきた。頂上山荘で宿泊していたとのこと。瓶ヶ森も成就社もガスで見えない。
7時48分鳥居下着、ここで水分補給、小休止。
3.二ノ森へ
8時12分面河分岐に来た。面河12kmの標識に従い、石鎚登山道から右へ離れた。ここの入り口は狭くて、貧弱。ヨイショと岩を越えて降り、ガレ場をくだり、8時20分面河と二ノ森の分岐に来た。左が面河、右が二ノ森。16度で気温は上がらず、この付近でフリースを着たはずだが、はっきり覚えていない。
樹林帯をしばらく歩き、笹原に出た。ガスに包まれやや逆光の中、石鎚山が見える。トラバース道は石、岩が出てスムースではないが、悪路とはいえない。全体としてやや下り気味になっていて、西ノ冠岳直下を通り、赤さびで字の消えた道標を過ぎ、9時5分西冠コルに来た。この赤さびの道標は西ノ冠岳への道を示していたのか。面河道と面河渓谷はガスがかからず、よく見え続けた。石鎚山の山腹崩壊が二箇所見える。
9時5分西冠コル着。北面にでるとガスがさらに濃く、笹は腰の高さまであり、ここでゴアのレインズボンをはいた。下ったり、上ったりを繰り返した。白骨樹が多く、あとから追いついてきた男性に写真を撮ってもらった。西ノ冠岳西面にも崩壊が何ヶ所かあった。かなり急な坂を上り頂上着。10時5分ニノ森頂上着
4.頂上
土小屋から3時間40分。気温は19度。頂上は狭くて、10人も座れば一杯になりそう。展望は360度あるが、なにせガスが北からどんどん流れ込み、視界は悪い。南の筒上山、手箱山は見えるが、西の鞍瀬ノ頭、堂ヶ森は方角さえ判定できない。石鎚スカイラインを左に追っていくと、土小屋の建物が白っぽく光っている。石鎚山は完全に雲に隠れて見えなくなった。
座り込んで、後から追いついてきた人と一緒に昼食。虫は少なかったが、家に帰るとやはり左耳と顔をかまれていた。耳が赤く腫上がっている。間もなく男性が一人で上がってきた。梅ヶ市からきたそうだ。天気は回復しないと判断して下山することにした。頂上の写真を撮るのを忘れた。
5.下山、石鎚山へ
11時00分下山。急坂を下っていると、男性が、続いて女性が上がってきた。夫婦だが女性が置いてきぼりの様子だった。また男性一人が上がってきた。白骨樹、笹原、樹林帯の北面の道を下って、西冠のコルに11時42分着。地図では高瀑渓に下りる道が途中から左へ向かっているが、発見できなかった。
11時42分西冠のコル着。ここから笹原の中の縦走路に出た。面河渓谷はガスがかからずよく見える。広大な笹原の中の面河道を石鎚目指して登っているペアーがいる。石鎚のガスは一向に晴れる様子はない。進んでいくと、多くの人が岩場の花を撮影していた。シラベの樹林帯に入り、まもなく面河道と合流した。先ほどのペアーの一人に伺うと、ここまで5時間半で、頂上へ行って今日のうちに面河へ帰るとのこと。もちろん歩いて。こういう健脚の女性もいるんだなー。
12時34分石鎚山登山道と合流した。ここに来ると急に人が増えた。頂上へ向かった。三の鎖巻き道の新しい鉄桟は、手すりがつき、往復が分離され、とても山の上のものとは思えない。下りではここで駆け足をしてみたが、まったく危険はない。
6.石鎚山、弥山頂上
12時40分弥山頂上着。気温17度、約100人はいたはず。ガスばかりで、成就社方面も瓶ヶ森も全く見えず。ただ西ノ冠岳、二ノ森の山腹、面河の渓谷は見えた。天狗岳も周りのガスから浮き出るように見えた。ここで最後の水分補給、温くなったフルーツゼリーを食べ下りた。いつもバナナを持ってきていたが、皮が重いから今日は止めた。
7.弥山から下山
12時54分弥山下山開始。下るのは速い。新しい靴は快調で、マメもなし、痛むところも皆無。夫婦を追い抜いた。女性が「膝が痛いがやき」と言いながら、横向きになって階段道を下っていた。そういえば二ノ森から下っているときに会った女性も土佐弁をしゃべっていた。山に行っているうちに、土佐弁になじみができてしまった。
14時12分登山口着。土小屋駐車場まで3−4分くらい。車は70台くらいまだあった。場所を移動して石鎚山を見たが、やはり雲の中。今日は最後までガスが晴れず、再度登りたいと思ったが、石鎚の南面を見て、縦走路を歩き思いの8割は達成できた。膝の痛みは全くなし。快調。
水分は湯も入れて1200m摂取した。
8.帰途
土小屋で饅頭を買って職場への土産。香川県三豊郡の生産であった。豊浜SAの1km高松よりで走行距離が10万kmを超えた。机に土産饅頭を置いた。Asoloの靴は履き心地がよい。