山日記065番(04.10.16二ノ森1929m 土小屋から 登山口から登山口7時間20分 歩行6時間25分)
2004年10月16日(土)快晴 二ノ森頂上15度 弱風)
R194が通れず大豊ICから寒風山口、瓶ヶ森林道経由

家(4:16)→(5:10)豊浜SA(5:16)66.3km→大豊IC(5:45)103.2km→早明浦(6:04)119.1km→R194
6:50)152km→一の谷(6:56)156.4km→寒風山口(7:11)163.8km→土小屋(8:05)190.3km
土小屋(15:46)190.3km→寒風口(16:55)217.3km→一の谷(17:08)224.5km→大豊IC(18:25)278.4km→高松中央IC→(19:21)374.8km→家(19:38)381.4km

コースタイム
登山口(8:15) →五葉松(8:45) →鳥居(9:26) →面河分岐(9:43) →西冠コル(10:26) →(11:05)頂上(12:00) →西冠コル(12:36) →面河分岐(13:10) →合流(13:18) →(13:21)弥山(13:31) →天狗(13:44) →弥山(14:05) →鳥居14:30)→東稜基部(14:50) →登山口(15:35)

登り2時間50分
下り3時間35分
同行者:なし

1. 出発、土小屋
 4時に起きたら快晴でオリオン座が天頂にあった。長袖下着、長袖シャツ、トランクス、ズボン。フリース、ダウン、雨具、笠、リュックカバー、ポカリ1000ml、水500ml、ゼリー180ml、フルーツゼリー二個、羊羹4個、カップラーメン一個、ガスバーナー一式、チョコ、カロリーメイトを持っていった。傘、カバーは向こうで車に置いた。
 豊浜SAで結びの朝食。昆布の煮付けをおかずに持っていった。早明浦上流で夜が明けた。県道17号は土砂崩れの跡が何ヶ所もあるが、車は通れる。194号から寒風山がきれいに見えた。その登り口には車3台のみ。土小屋着は8時5分、190.3km。3時間49分。

2.二ノ森まで
 何組かの団体が出発していった。8時15分出発。単独登山者は少ない。たまに単独者に会うとそれは写真撮影が目的の人で、大きい三脚をリュックに付けている。快晴、雲は一片も見えない。道はほぼ乾燥して歩きやすい。五葉松まで30分。ここを過ぎると、頂上をバックにして両脇に紅葉したカエデがきれいな撮影ポイントがあるが、今年は台風のため葉が落ちてしまっている。高度が増すと紅葉が目に付き出したが、昨年10月17日よりはかなり見劣りする。
 
 成就社も瓶ガ森もすぐ手が届きそうに、はっきり見える。9時26分鳥居着。休憩なしで登り続けた。二の鎖巻き道の鉄橋もかなり完成している。三の鎖巻き道脇には霧氷が落ちて、氷が一杯。9時43分面河分岐へ来た。ここから右へ下りていった。とたんに人声がなくなり、一人の世界。しばらく行くと、左が面河右が二ノ森、しかし二ノ森の道標が無惨に折れて地面に落ちていた。シコクシラベ林を抜けると、絶景が広がった。右前方は手前から西ノ冠岳、二ノ森、鞍瀬ノ頭、その右向こうにわずかに低い堂ヶ森が見える。

 道が二本平行してあり、上のは二ノ森へ下のは面河へ通じる。後ろは石鎚頂上、左前は面河渓谷、上は紺色の空。ずーっと先に登っている二人連れが小さく見える。石鎚山から少し歩くだけで、こんなすばらしいところがある。
 西冠のコルに10時26分着。ここから向こうは道が北斜面にある。笹が両脇からせり出していたが、9月初旬に刈られた様子で本当に歩きやすい。これならレインズボンなしで露のなかでも歩ける。
 左奥は西条方面、瀬戸内海は見えない。石鎚山は右の奥で視野にない。紅葉し終わったカエデの葉が大量にコケ生した岩や倒木の登山道に落ちて、その香りが漂っている。甘いような、こうばしいような香り。道が再び南斜面に出ると暖かく、北にでるとやや寒い。
 
 先人は先ほどの二人連れのみ。頂上標識が倒れていたので、石で固定して、瀬戸内海方面をバックにして撮影。
 気温15℃、弱風。高知側は雲一つなく、愛媛側は白雲が雲海になっている。西の果てに高い山が見えるが、ひょっとすると九州の山かも。空は紺色。過去3回ガスの中のうっぷんを一気に晴らした気分。向こうへ下りる道もきれいに刈り払いされている。空を飛ぶ飛行機が標高1929m分だけ大きく見える。空気が乾燥して飛行機雲も今日は全くない。
 今日からソバはやめて、暖かいラーメン(インスタント)にした。包装のシートがなかなか取れないので暴力的にやると、容器の底に穴があいてしまった。しまったと思ったが後の祭り。ラーメンを小さく折って、グツグツ煮て食べたら味は同じだった。
 次に上がってきたのは岐阜と名古屋のペア。明日もこの近辺の山に登るそうだ。頂上直下であった男性、下山中の男性を入れて、今日二ノ森で会ったのは6人。

3.下山
 12時00分二ノ森下山開始。西冠コルまであっという間。面河道を一人下っていくのが笹原の中小さく見える。シラベ林を抜けると人声が聞こえ出し、すぐに石鎚登山道に合流した。北斜面は日が当たらず、風を受け気温12度、寒かった。鉄橋を上がり弥山着。13時21分。
 頂上では50−60人がくつろいでいた。ここでフルーツゼリーを食べて、リュックを置き天狗岳に向かった。すぐ前の女性が鎖を伝って下りるところで怖い怖いと言い出したので、怖ければ止めた方がいいですよと言ってあげた。彼女すぐ止めた。天狗岳頂上には岩場を登っていくものと思っていたが、岩場の南の笹の中に踏み跡があってみんなそちらを登っていた。昨年はなかったように思う。頂上で女性4人組が写真をとるのに、僕が邪魔になるのだが逃げ場がないので後ろを向いていた。右端に後ろ姿の男が写っているはず。紅葉は終わっている。1982mから360度の展望は絶景。こう見ると弥山の頂上神社と山荘はかなり大きい。奥は瀬戸内海。
 東には祖谷山系と剣山系、その間に塔の丸らしい凸が見える。少し左には笹ヶ峰、沓掛山の吊り尾根とその向こうの赤石山が見える。今日はロッククライミングもしていた。

4.弥山発
 14時5分弥山発。頂上下の鉄橋で知り合いに会った。しばし雑談。今晩は山頂荘に泊まるとのこと。早く下りないと暗くなってしまうので、急いで下山した。15時35分登山口着。駐車馬に車は随分少なくなっていた。売店のドアの外に寒暖計が掛けられており、それは11度。着るものは上は二枚だけ、下はズボンのみ。
5.帰途
 瓶ヶ森林道は紅葉が夕日に照らされきれい。走っている車は少なく、ほとんどが高知ナンバー。R194の通行止めが影響しているようだ。林道を過ぎてR194に出るとすぐトンネルが見える。
 県道17号は土砂崩れの跡が何ヶ所もあるが、車は通れるように整備されている。早明浦ダム付近では真っ暗になってしまったが、大豊ICまで来てもう安心。
 1か月ぶりの山登りと長時間の運転で疲れ、足裏に豆ができそうになった(これは靴下のせい)。真っ青の空、乾燥した空気、適当な気温、一人の世界、すばらしい眺望で全てのマイナス因子は吹き飛んだ。今日も右足小指が靴で痛くなった。いつも右の小指。