山日記072番(04.12.19寒風山1763m3度 伊予富士1756m5度 

家発(5:15)→(5:53)豊浜SA(6:09)64.8km→西条IC(6:35)108.3km→一の谷(7:08)135.4km→駐車場(7:15)142.5km

コースタイム
登山口発(7:45)→桑瀬峠((8:30) →(9:46)頂上(9:56) → (10:40)桑瀬峠(10:50) →支尾根(11:22) →(12:15)伊予富士(12:45) →支尾根(13:24) →(13:45)桑瀬峠(13:55) →登山口着(14:32)
6時間47分の往復
同行者:なし

1. 出発
 1カ月前にはまだ霧氷はなかったが、気温が下がるとの天気予報もあり、もう見られるだろうと期待して、寒風山に行った。3時に目覚めてまた寝て5時に起床した。厚い冬用のズボン、ダウンを来て厚いジャケット、アイゼン、スパッツ、ガス、水分1500mlをリュックに入れた。豊浜SAのトイレは改修中で3月に完成する。握りとインスタント味噌汁が朝食。
 西条ICを降り、国道194号から林道に入り、40分で登山口に着いた。しかしR194から見た寒風山に雪は全く見えなかった。
 駐車場には10台くらい駐車していた。瓶ヶ森林道への扉は閉鎖されていたが、雪、氷はまったくなかった。冬山の準備をしたリュックを背負い、先人に続いて7時45分出発した。

2.寒風山頂上まで
 初めの急坂を登ると、早くも大きい三脚を持った男性がえらそうに、座って休んでいた。支柱を担いだ男性もいた。霧氷がきれいだと聞いて、撮りに来たのだそうだ。ここで雑談。この男性はボランティアで階段や道標を作っている有名な方だそうだ。階段ハシゴは寒風山、伊予富士、西黒森山で設置したそうだ。今年の2月に伊予富士で会った人に違いない。桑瀬峠までで、すでに汗びっしょり。アイゼン、厚いジャケット、ズボン、耳当て付きの帽子が重荷になった。体調が悪く、少し風邪ぎみ。曇りだが、雲は高く冠山、平家平が見える。西条側は雲海になっている。 
 
 新しいステンレス製らしい道標が、寒風山向き、伊予富士向きに立っていたが、名前が入っていない。この道標は下山時にはすばらしくなっていた。西条市の寒風山と伊予富士の道標は完全に無くなっていた。だれかが持っていったにちがいない。気温7度、寒暖計を振ってみたが、確かだった。ここから頂上目指して北に向かって上がって行った。
 笹原でガサガサ音がするので少し引き返して、見ると鹿だった。尻が白く、毛はグレーがかっていた。目と目が会い、鹿は大きくジャンプして消えていった。前回は猿、今日は鹿の出迎え。
 僕を追い越していった男性が、半そでシャツ姿で早くも下山してきた。シャツ、ダウンジャケットの前は全開にし、帽子も手袋も脱いだ。暑い。ステンハシゴで下る所には、岩から新しい黄色いロープが垂らされている。
 高知側からガスが吹いてきた。これは夏の天気だ、霧氷どころではないと思った。9時46分頂上着。2時間かかった。気温3度。この頃から急にガスが濃くなった。薄茶の野良犬が登山者について登ってきており、食べ物をもらっていた。後から来た男性は、すぐおりてしまった。10分滞在して下山した。

3.頂上から桑瀬峠
 登りはえらかったが、下りになってらくになったので、伊予富士へ行くことにした。桑瀬峠、伊予富士を正面に見据えて、下っていると、一番下のステンハシゴのところでリュックにピッケルを付けた二人連れとすれ違った。10時40分桑瀬峠着。
まだ寒風山、伊予富士への道標は未完成であった。寒風山、伊予富士、登山口のステンレス製の名札を写真に撮らせてもらった。

4.伊予富士へ
 昼食を食べている人の前を通り、伊予富士に向かった。鷹ノ巣山の支尾根が11時22分。この辺は寒いはずだが、凍ったところはない。伊予富士も寒風山も霞んで見える。瀬戸内海側は雲海でまぶしい。何人かの下山者とすれ違った。
 
 やはり今日は体がだるい。頂上下まで来て、見上げると頂上は高い。赤や黄色の服を着た団体が、蛇行した列を作りゆっくり登っている。小休止して急坂に取り付いた。12時15分伊予富士頂上着。 
 気温5度、風がありじっとしていると寒い。8人の団体とアベック一組。この8人は言葉から推測すると高知の人にちがいない。「南風では霧氷はできん、マイナス5度以下でないと」とだれかが言った。マイナス5度か、とうてい無理だ。石鎚山、東黒森もガスで見えない。みんな食事をしていたので、僕もラーメンの昼食。写真を撮ったり撮られたり。彼らはフイルム式のカメラだ。

5.下山
 12時45分伊予富士下山。8人の団体に続いて下山した。もう登ってくる人もいないので頂上にはアベック(夫婦かも)一組だけ。13時45分桑瀬峠着。
 
 二人と一犬がいた。朝会った霧氷を撮りに来た人、道標を作っている人、頂上で見た薄茶の犬だ。ステンレス板に打ち抜かれた寒風山、伊予富士、登山口の名前が各道標に付けられて完成していた。不心得ものが盗んでいかないように。

 西条市がつけた寒風山、伊予富士の道標はなくなっているのだ。風で飛ばされたとは、とうてい思えない。道標の板は道の角度に一致させているそうだ、が寒風山のだけは水平になっている。男性は時間を記入するために、伊予富士方面に行ったようだ。姿が見えなくなった。14時32分登山口着。駐車場にはもう8台のみ。この時間には多くの人が下山していた。
 今日は久しぶりの登山だった。雪、霧氷はなかったが、新品ピカピカの道標が見られ、何人かと話もいろいろできた。その他にも楽しいことが一杯あった良い一日だった。