山日記074番(05.01.02石鎚山1982m 登山口から登山口6時間10分 歩行4時間50分)
2005年1月2日(日)快晴マイナス7度
家発(6:06)→中央IC(5:20)6.7km →(5:52)豊浜SA(6:18) →西条IC(6:57)108.6km→R194(7:07)115.0km→駐車場(7:39)137.0km

コースタイム
成就駅(8:27)→登山口発(8:50) →八丁(9:07) →売店(9:54) →夜明峠(10:25) →(10:50)鳥居(10:55) →(11:35)頂上(12:50) →鳥居(13:12) →夜明峠(13:55) →売店(14:05) →八丁(14:39) →登山口(15:00) →駅(15:30)
16年12月31日に雪が降り、元旦には多くの人が登頂し、2日は踏み後が頂上まで続いているに違いなく、おまけに快晴の天気予報。登山口は愛媛県西条市の石鎚神社成就社向かいの門。
登り3時間08分
下り2時間40分
同行者:なし

1. 出発
 カップラーメン二個、ポカリ1000ml、水500ml、羊羹5個、果物ゼリー一個、非常食、バーナー、ジャケット、スパッツ、アイゼンをリュックに入れた。
 豊浜SAでインスタント味噌汁とおにぎり二個食べた。雨が強く降り出したが、間もなく止んだ。西条ICで高速を下り、R11、R194から県道12号を走り42分かかって下谷駅に着いた。道路は除雪が完全、全く凍っていないのは融雪剤をまいているのか。700円駐車場は凍っている。かなりの車が停まっている。
 西条ICで高速を下り、R11、R194から県道12号を走り42分かかって下谷駅に着いた。道路は除雪が完全、全く凍っていないのは融雪剤をまいているのか。700円駐車場は凍っている。

2.頂上まで
 ロープウエイは大混雑で、10分待って臨時便に乗った。ほとんどはスノーボーダーで登山者は4−5人見たのみ。大きいリュックを持った若者がいた。土小屋へ行き、さらに瓶ヶ森まで行けたら行きたいと。8時27分上の駅着。標高1270mくらい。スキー板やスノーボードを立てる器具が並んでいる。駅舎の寒暖計はマイナス5度。スパッツ、アイゼンをつけ雪の中を成就社目指して歩き出した。25kgのリュックを持った若者に写真を撮ってもらった。左には白くなった瓶ヶ森が見える。20分弱で成就社に着いた。雪は20−30cmの深さで、歩くところはちゃんと踏み固められている。地形図では標高1420mくらい(ネットでは1450mになっている)。遥拝殿の戸が開いているので、中に入ると窓越しに石鎚山が見える、真っ白だ。
 
 8時50分登山口出発。石鎚神社成就社向かいの門に登山口と書いている。屋根からつららが下がっている。雪は積んでいるが踏み跡がついて、軽い下り坂を快調に歩ける。真っ青な空を背景にして霧氷が朝日に輝いている。
 9時7分八丁着、標高1300m。休憩小屋は壊され、小さく切られて重なった廃材に雪が積んでいる。さすがに、西之川から来る道には踏跡はない。しかし帰りにはふみ跡があった。ここからは登りになる。木の階段道だが、雪で木はほとんど隠れている。
 単独男性に追いついた。アイゼンは付けていなかった。次は夫婦に追いついた。話しをしながら一緒に歩いたが、この辺のことをあまり知らないようなので、尋ねると熊本から来たとのこと。昨日は剣山に登ったそうだ。
 
 試し鎖は誰も行ってない。左への階段のまき道は雪に埋もれて、歩きやすい。夏なら売店も開いているのだろうが、今日はだれもいない。中にテントを張っていたが、人影はなかった。
 夜明峠が見えた。その向こうには輝く石鎚山。10時25分夜明峠、1652m。右から弥山、天狗岳、南尖峰。左からの日に照らされて紺色の空に浮き出ている。雪の白、空の紺、眩しい日光がすばらしい。この付近の霧氷は本当にきれいだ。ここは撮影ポイントである。
 10時50分鳥居に着いた。ここでリュックを下ろし、休憩。羊羹と完全に冷え切ったポカリのおやつ。お腹にしみわたる。ここに人はいないが、少し上の小屋には人がいた。雪は深くないが、階段は隠れている。5分休憩して、登りだした。二の鎖巻き道は、新しい鉄橋が完成しているようで、安全に歩ける。アイゼンの爪が網鉄板の目に食い込む。面河への標識は半分は雪に埋もれている。スノーシューの踏み跡が多分一人分、二ノ森方面に向かっている。これは本気でそこに向かったのか?ここでの気温はマイナス7度。
 三の鎖巻き道は雪が深くなっているが、みんなが通る片側だけは鉄板が見える。反対側は膝までの雪。この新しい鉄橋は手すりまで付いて、本当に楽だ。

3.頂上
 11時35分弥山頂上着。先人は10数人。快晴で空は紺色、西方は雲海、天狗岳は真っ白。360度の展望。西方向では、右の西ノ冠岳、二ノ森、鞍瀬の頭、堂ヶ森。東方向では。真ん中は瓶ヶ森、その左は笹ヶ峰と沓掛山、その間に赤石山、右は東黒森と伊予富士。寒風山は瓶ヶ森に隠れて見えない。少し右方には剣山系が見えているはずだが同定できない。みんな天狗岳に向かって写真を撮っている。これが本当の絶景。天狗岳をバックにして何人もの人に写真を撮ってもらった。
 石鎚神社頂上社の南向きの石階段は日がまともに当たり、風がなく温いのでみんながたむろしていた。雪と氷をのけてアイゼンの袋を座布団代わりにして座った。湯を沸かすスペースがなかったのでラーメンはあきらめ、羊羹をしっかり食べ氷点下(多分)のポカリスエットを飲んだ。これだけ人がいるのにガスを使っている人がいない。
 下山するのがもったいなく1時間以上も滞在した。石垣の中に避難小屋が作られ、ドアが外向きに針金で固定されていた。この中では二人がガスを使っていた。僕もここでガスを使えばよかった。頂上山荘は閉鎖されている。今日、天狗岳に行った形跡はなし。下るところを探したが、どこを下ればよいか分からなかった。

4.下山
 12時50分下山。階段が整備されているので、何の苦もなく下りられる。鳥居が13時12分。この辺で雪は深いところで50cm。いつもは人で一杯のここも、今日はだれもいない。
 夜明峠が13時55分。気温は0度だが、日が当たりリュックに付けた寒暖計は10度。しっかり踏みつけた道でも、雪の深さは30cmであった。ここから西之川へ下りる道に踏跡があるので追跡すると、すぐ途切れてピッケルとスノーシューが置いてあった。デポしているようだ。ここでカメラを落とし、レンズの前面に雪が付き、後の写真が曇ってしまった。
 大きいカメラを据えた写真家が座り込んでいたので、カメラを見せてもらった。あおり機構のついたプロ用カメラで、下山者が二人寄ってきて、随分時間を食ってしまった。このカメラマンは人がよくて、いくらでも説明してくれた。
 前社森の売店が14時5分。ここで先人が二人休憩中であった。一人はガスでなにかを沸かしていた。朝のテントはもう撤収されていた。
 14時39分八丁。ここから西之川へ通じる道に踏跡が一人分ついている。追跡するとずーと続いているので、この人は西之川まで行くようだ。夏歩いて2時間強要する。ここからは標高差100mのなだらかな上り道が続く。
 15時00分登山口着。観光客が多く、売店も開いてにぎやか。大粒の納豆を売っていた。石鎚神社成就社本殿で神さんに挨拶、ただ挨拶しただけ。気温はマイナス2度。すぐロープウエイ駅まで下り、15時40分発に間に合った。成就社から下は観光客やスキー客で本当に賑わっていた。まだ観光客が成就社目指して上がってきていた。ズックをはいている人も多い。下谷駅近くの駐車場で熊本の人が車の中にいるのに会った。婦人は買い物をしていたようだ。別れの挨拶をして、僕も車に乗った。
 今日は30人以上の登山者に会った。踏み跡があり、快晴で絶好の登山日和であった。紺色の空と霧氷の取り合わせはすばらしい。