山日記078番 05.02.05寒風山1763mから鷹の巣山支尾根
2005年2月5日(土)曇りのち晴れ 頂上マイナス5度 強風、高知13.7度、松山10.7度
家発(5:36)→中央IC(5:49)6.6km→(6:24)豊浜SA(6:31)65.0km→西条IC(6:56)108.6km→登山口(8:03)143.3km
コースタイム
登山口(8:15) →桑瀬峠(9:10) →左へ降りる所(10:27) →(11:14)頂上(11:43) →25分の標識(12:07) →桑瀬峠(12:45)
→支尾根(13:40) →撤退(13:46) →桑瀬峠(14:23) →登山口(14:48)
駐車場(15:03)143.3km→チェーン脱(15:53) →家(19:07)285.3km
登山口から登山口6時間33分 歩行6時間4分
登り2時間59分
下り3時間03分
同行者:なし
平成17年2月5日(日)今期初めて、雪のある寒風山に登りました。その帰りに伊予富士登山道半ばまで、様子を見に行った。天気予報では午前快晴、午後降水確率10%でまあまあ暖かい様子。
1. 出発、
5時におきて、食パン、コーヒーを一杯。フェニックスの厚いタイツと冬用のズボン、上はいつもと同じ。ムーンストーンのジャケットをリュックに入れた。湯を500ml、ジャムパン、ブドウパン、カップ麺を持った。豊浜SAでトイレ休憩、トイレは改装中で3月に完成する。西条ICを降り、R11 からR194を走り、寒風山トンネルを抜けた。予想外に雪が少なく、林道の途中まではチェーンなしで行けた。
以外にも除雪は完全だった。その理由は駐車場に着いて分かった。瓶ヶ森林道へ大型の車が入ったタイヤ跡がついていた。何か関係がありそう。1時間ちょっとで35km走り、8時すぎに登山口に着いた。
2.登山口、頂上
我が車を入れて6台あり、3台の人はすでに出発していた。四人組には新人二人がいて、いろいろ指導を受けていた。この人たちは伊予富士へ行った。アイゼンをつけずにどのくらい歩けるか、試しに歩いてみた。トレースがあり歩きやすい。薄日が当たり、気温は高そうで木々には雪も積んでおらず、当然霧氷もなかった。靴跡を見ると先行の人もアイゼンをつけていない。上空を愛媛側から強風が吹き、雲がどんどん流れてる。桑瀬峠までは風が当たらず暑く、シャツとジャケットの前を開けて登った。白骨樹では快晴になっていた。
9時50分桑瀬峠着。強風で気温はマイナス2度。寒風山に向かってトレースが付いていたが、伊予富士へのトレースは確認し忘れ。去年12月19日に新調された道標は健在であった。
前の峰は見えるが、奥の山は雲がかかり見えない。冠山、平家平は見える。冬はだいたい、高知側が晴れて、瀬戸内海側が曇っている、今日もその通り。きれいに壷足が続いている。大きい足跡(鹿らしい)も付近にたくさん付いている。夏道と違うところにトレースが付いているところもあり、だいたいは雪が氷結しているが、笹原に踏み入ると股間まで潜り、脱出に苦労する。
トナカイのような木、折れたウラジロモミの木もある。雪原に風で飛ばされた霧氷が積もっていて、それは大型ケーキの生クリームの上に散布された粉砂糖のようだ。ただこちらの粉砂糖は細長い。強風のたびに粉砂糖がきらきらひかり、顔面に吹き付けてくる。振り返ると白い雪原に黒い点が二つ、後から来る二人が伊予富士に向かっている。
だんだん天気が良くなり、寒風山が見えてきた。峰の頂上で男性が座り込んで休んでいました。一番下のステンハシゴ手前は、転落防止ロープが埋もれてしまい、新しいロープが垂らされている。あのオジサンがつけたのだろうか?このあたりでアイゼンの跡が二人分確認でき、二つ目のステンハシゴを超えて僕もアイゼンを装着した。
二人歩いているが、あとの人は確実に壷の中に足を入れている。雪がだんだん深くなり、足が潜ったり、滑ったり、体力を消耗するようになったが、トレースがあるのでまだまだ楽だ。
痩せ尾根では道が1mは高くなっていて、木の枝が胸のあたりにあるので、しゃがんでもリュックに当たりなかなか歩きにくい。青空が出て霧氷の写真をとるには絶好になった。愛媛側に向かって霧氷が発育している。頂上下のトラバースでは雪が膝くらいの深さで、ズボッと潜ることもあり、歩きにくい。頂上に人がいるのが見える。11時14分寒風山頂上に着いた。
先人が二人おり、一人は早朝に一人で登り、トレースはなく5時間かかったとのこと。ノースフェイスのオバーパンツをはいていた。二人目の人は3時間、僕は2時間59分だった魔法瓶に湯を入れてきたが、食べたのは羊羹、ジャムパン、ブドウパンと甘いものばかり。
気温はマイナス5度、強風で、頂上標識のふもとの祠が完全に雪に埋もれている。360度の展望は絶景。笹ヶ峰、ちち山が今日はきれいに見える。さすがに笹ヶ峰への踏み跡はない。最初の人は三脚を据えて写真を撮っている。どこから来たんですかと聞かれたので香川県ですと答えた。風が強いのでジャケットを着込んだが頂上から降りてすぐ脱ぐことになった。
頂上からトラバースを見ると白い雪原とその向こうの伊予富士への黒い尾根がコントラストを作り絶景だ。今日4人目の登頂者がトラバースを上がってきている。
3.下山
11時43分下山開始。僕が下りていると4人目が上がってきた。トラバースの雪はカンプのピッケルの柄の高さ。下山中に4−5人に会い、結局8−9人の人が登ったようだ。日当たりが良く気温も上がり、アイゼンに雪団子がつき、雪が一部ザラメになったところもある。雪をクッションにして歩き、12時45分桑瀬峠着。
4.伊予富士へ
気温0度。時間があるので伊予富士を見に行くことにした。道を外れると太腿まで入る。支尾根近くのトラバースでは雪は深くて、歩きにくいが、ここを越えると楽だ。
13時40分支尾根を越えた。トレースはずーっと続いている。この付近では道を外れると潜るが、もう少し先ではどこを歩いても潜らない。道標の背側にトレースが付いていたから、笹原を歩いている。あちこち歩いても大丈夫だった。雪の深さは道標の矢印が見えるだけで、約1m。夫婦が下りてきた。
珍しいものを発見した。スノーシューで踏みつけられた部分だけが、風に飛ばされず突出して、踏み石のように続いている。頂上に人が見え、その後二人と四人のパーティが下りてきた。初めに一人見ていたので、合計9人見た。
5.退却
13時46分退却開始。単独で時間もないし、ここで引き返すことにした。2時間余裕があれば頂上まで行けたのに残念。
帰りは、雪をクッションにして滑るように歩き2時23分桑瀬峠、2時48分登山口着、気温は2度、温い。車は8台あり、愛媛、高知ナンバーがほとんど。3時すぎ帰途に着いた。温いはずで、当日、高知市の最高気温は13.7度、松山市は10.7度だった。
帰りにとんでもないことになった。チェーンをはずす時にこれがサスペンションのどこかに引っかかり、取れなくなり、車をジャッキアップしてタイヤを外して、チェーンを取った。道に寝転がったり、四つん這いになったり、手は冷たいし、トランクは雑荷で一杯だし大変だった。やはり早く撤退して正解だった。