山日記081番(05.03.21大川山)
2005年3月21日(月)大川山1042.9m 快晴 温い)
前回3月6日に象頭山から南に見えた大川山に行こうと、登山口を捜し回ったが、結局登山道のない林道を車で上がってしまい。ほとんど歩かずじまいだった。かろうじて登山口といえば香川県琴南町。今日は平成17年3月21日(月)、快晴。車で上がったからコースタイムはない。

同行者:なし
 R438を坂出方面から南に向かい、落合橋を越えてすぐ右折して県道108号(琴南三野線)を上がって行った。この落合橋は南から見ると名前が確認できるが、坂出側からは名前は確認できない。じつはこの前に、二つの登山口を過ぎてしまっていた。いずれも、大川山キャンプ場まで9km(これはJAの少し手前)、あるいは大川山へ(これは駐在所のところ)、の看板が出ていたが、すぐに登山口が分からずに通りすぎたのだ。
 県道108号を少し上がると、お寺があり一家が遊んでいたので、車を止めて尋ねると少し行って、バス停の所で右へ上がると大川山へいけるとのことであった。その通り行ったが彼が言ったのは、車で行く方法だった。この道には登山道はなかった。
さて、林道を上がると間もなく駐車場に着いた。ここから大川神社まで歩いて、10分もかからない。
 快晴でシャツとフリースで丁度良い。普段着の男性がいた。荒っぽい話し方をするが、人は良さそうだった。この人はあとで宮司であると判明した。
 境内から南を見ていると、夫婦がやってきた。しっかりした登山の格好をして、藪こぎ用の鎌も持っていた。県境尾根歩きをしている。しかし駐車場までは車できたそうだ。落合峠から寒峰へ行ったり、矢筈山を越えて石堂山へ行ったそうだ。かなりの健脚だ。彼の双眼鏡を借りて山並みを見た。
 やや逆光ぎみだが、南は左(東)から一の森、剣山、次郎笈それから手前の矢筈山、右(西)の端の寒峰まで全て見えた。剣山次郎笈の吊り尾根が見える。宮司さんによると、こんなにはっきり見えるのはまれだとのこと。
 この神社にも、二拝二拍一拝の作法が書かれていた。パラパラと参拝者が訪れるが、登山の格好をしたのは、先ほどの夫婦二人のみ。神社の裏手に二等三角点があり、大川山1042.9m。
 宮司さんが、そこの若いおっさん、中へ入って餅でも食べよう、と言い出したので、昼も近く、腹もへってきたので頂戴することにした。石油ストーブに火をつけ、お茶も沸かしてくれ、切り餅を4つくらい醤油をつけて食べた。なかなか美味しかった。古い囲炉裏があったが使っていないようだった。ここまではまあまあだったが、一升瓶から冷酒をコップについでまあ飲んでくれと勧められたが、これは辞退した。餅のお返しに、僕の持ってきたカップラーメンと羊羹を車までとりに帰り、居間に置いてきた。その内別の夫婦も招き入れられて、餅を一緒に食べた。
 高松方面は霞が強く、屋島はかろうじて見えた。宮司さんによると、北面の樹木を少し切ったので、高松から望遠鏡でこの神社が見えるそうだ。
 小鳥がたくさんいて、人声がするとよって来るそうだ。確かに話をしているとどこからともなく鳥が寄ってきた。手に餌を乗せてじっとしていると、指にとまって餌をついばんだ。入れ代わり立ち代りやってきてにぎやかだった。1時間あまり雑談をして、帰途についた。駐車場には計6-7台車があった。下から歩いて登ってきた人はいないようだった。遊歩道がめぐらされており、今は新緑はないがそのうちイヌシデ林がきれいになりそうだ。来た道とは反対に、中通へ向かって下りた。途中、展望台から象頭山と満濃池がよく見えた。
 
 林道と登山道が頻繁に交差して、その度にだいせんみちの道標があり、迷うことはなさそうだ。しかし新しい林道が出来ていて地図とは違う。かなり下ると大川社30丁の石碑があった。ここから1.5km下ってR438に出た。たしかに大川山キャンプ場まで9kmの大きい看板がかかっている。丁度JA(農協)のすぐ手前。そこに古い大きい家があった。
 登山口を探索しに行った。ここから国道を少し南へ行くと左に駐在所があり、そこにも大川山への看板がある。ここから200-300m林道を走るとまた登山道の標識があった。
 
 今日は変わった山だった。取り付きが発見できなかったのは失敗。餅を焼いてご馳走してくれたのは初めて、酒を勧められたのも初めて。次回はしっかり歩いてきますと宮司さんに言うと、そんなえらい事はせんでよい、と言われた。