山日記084番寒峰1604.5m 
2005年4月16日(土)快晴 頂上11度 徳島21度くらい 

家(6:02)→三頭トンネル(7:04)55.1km→県道44号へ(7:33)77.2km→悪路(8:11)97.2km→落合峠(8:30)104.1km
コースタイム
登山口発(8:47) →落禿(9:11) →(9:58)前烏帽子山(10:02) →(11:30)寒峰(12:15) →前烏帽子山(13:54) →(15:15)登山口 (15:29) →三加茂(16:35)130.7km→美馬IC(16:55)144km→家

登り2時間43分
下り3時間00分
登山口から登山口6時間28分 歩行5時間39分
同行者:なし

1. 出発、落合峠
 17年4月16日(土)久しぶりに落合峠に行った。昨年の4月10日以来。3時に目覚めてまた寝て、また4時頃目覚めて今度は目覚ましの音で5時半に起きた。コーヒーと食パン一枚。中国製の魔法瓶に湯をいれて持っていった。ズボン下、長袖下着とフリース、革靴、カップラーメン、フルーツゼリー二個、ぶどうぱん4個、ポカリ1L,湯500ml、羊羹4個と非常食を持った。
 
 6時2分出発。国道32号から国道438号へ。三頭トンネルを越え、初めて美馬へ。JR江口駅でトイレの大休憩。三加茂で県道44号へ入り未舗装路を約1km走り、そこを過ぎると烏帽子山登山口がある。2−3台停まっていた。2トン未満の車は通行OKであった。雪はなかったが昨日までは通行止めであった。
 悪路で前をゆっくり行く車があった。ナンバーは八戸だった。左へよりとまったので横へ行くと、この道は落合峠へいきますか、この悪路はズーと続きますか、と聞く。間もなく終わりです、落合峠で会いましょうといって追い越した。
 
 少し遅れてその男性がやってきた。日本中の1500山を登り、前の車は30万km走ってつぶれたそうだ。今日の予定は、矢筈山―石堂山―白滝山ー県道におりて歩いて落合峠へ、だそうだ。矢筈山から石堂山へは行けるかどうか聞かれたので、北斜面は雪が多いだろうと答えた。今晩はここで寝て明日は烏帽子山へ行くとのこと。
 峠には、東北地方の車とわが車の二台、下の駐車場に一台見える。ここは1520mで寒峰は1605m、標高差85mで平坦な尾根道だと考えるのは間違い。5−6人が矢筈山へ向かっていった。

2.登山口
 8時47分、落合峠出発。膝くらいの笹の中を落禿目指して上がって行った。少し行くと、寒峰4.7kmの道標があった。20数分で落禿頂上についた。道ははっきりして歩きやすい。振り返ると落合峠が見える。鎖場が9時17分、特に困難もなく下りた。すでに笹が倒れかかり歩きにくい。
 
 ここから前烏帽子山までが難行であった。笹が深くかつ雪で倒されて登山道が完全に隠れている。下りは笹が下向きに倒れて、まだ歩けるが、上り坂になると腰まである笹が強力な抵抗勢力になる。
 それに木もあちこちで道に倒れかかり、乗り越えたり迂回したりして進んだ。何回か道を見失ったが、尾根が狭いからその内道に出会った。雪は所々残っているが、特に問題にならない。軽アイゼンをつけた、今日のではなさそうな足跡が一人分だけ雪の上に残っている。
 広葉樹にまだ新緑は出てない。ウグイスがあちこちで鳴いている。キツツキのドラミングが聞こえてきた。鹿の糞があちこちに落ちている。
 
 9時58分前烏帽子山着。ここでポカリを飲み、4分間休憩。向こうは寒峰、ここから3.0km。右1kmに烏帽子山。快晴で南西の天狗塚、西熊山、三嶺、南東の次郎笈、剣山、塔ノ丸まで全て見える。急坂を下る。この坂が帰りに効いてくるのだ。この付近が一番展望が良い。ここから向こうも時に笹で道が分かりにくいところがあったが、だいたい道は良かった。峰を3−4個越えて、奥の井分岐まで来た。残り0.3kmで寒峰頂上に人が見える。黄色い服の人がゆっくり手前の峰を上がっていく。

3.寒峰
 11時30分寒峰着。三人先客がいたが、すぐに夫婦が来て、またすぐ後に4人組が上がってきた。昼食にはラーメンとフルーツゼリー。中国製の魔法瓶は性能が悪く、湯は熱くなかった。快晴、気温11度、風が気持ちよい。360度の展望はすばらしい。ほとんどの人は落合峠とは反対側の住吉神社から上がってきていた。福寿草の群生地に雪はなく花は満開だそうだ。4人組みは山に詳しい。土佐矢筈山もちゃんと指摘してくれた。天神丸もだ。2万5千の地形図を何枚も取り出して、山座同定をしていた。みんないい双眼鏡を持っていた。
 
 落禿の向こうに落合峠がある。北には国見山、中津山、腕山が見える。霞んで石鎚山は見えなかった。剣山頂上の鉄塔は双眼鏡で見える。

4.下山
 12時15分下山開始。抵抗勢力の下向きの笹と前烏帽子山の上りが気になるが、ピストンせざるを得ない。帰りにもやはり何回か道を見失い林の中を漕いでいるうちにズボンが破れた。前烏帽子山のふもとに来ると、左の烏帽子山頂上に人が見える。フーフー言いながら急坂を登り前烏帽子山に着いた。
 
 13時54分前烏帽子山着。ここから烏帽子山まで1km、往復2時間弱。日が長いから行けるだろうと思い、歩き出したがやっぱり時間、体力を考えると無理は禁物で引き返した。前烏帽子山を下っていると、東北の男性が上がってきた。石堂山へは雪が深くて行けず、引き返して、これから烏帽子山へ行くとのこと。今2時だから落合峠へ帰着するのは午後5時頃か。
 少し下ると阿讃山脈の三角形をした大川山が見え出した。阿讃岐山脈を見ていて時間を食ってしまった。ここから落禿までまた笹こぎであった。靴紐の端がささくれだった。端の硬いところが壊れてしまった。15時15分落合峠に着くと峠の車は3台になっていた。高知の大きいone box carが来ていた。今日ここから寒峰へいったのは僕一人みたいだ。
 
 往路が2時間43分、復路は3時間ちょうど。休憩をいれて6時間半の山歩きだった。樹木や長い笹が倒れかかり、登山道は荒れて歩きにくかった。もう一度歩くかと聞かれても、あまり気が進まない。しかし快晴、日は明るくて涼しく360度の展望はすばらしかった。

5.帰路
 峠道沿いにはふきのとうがえんえんと生え続けていた。高度が下がるほど発育が早い。桜はもう最盛期を過ぎていた。この車は快調に走る。悪路もものともしない。エンジンは軽やかだ。気にいった。
 体重は54.6kg。かなり山中で食べたから。夕食を食べて55.6kgになった。ビールを飲んだら、ふらふらになった。久しぶりの本格的山歩きであった。昨年の瓶ヶ森、二の森に比べたらまだ体力が不足している。