山日記085番三嶺1893m 頂上21度 高松30.7度 徳島26.8度
2005年4月29日(金)みどりの日
コースタイム
登山口(8:18) →最終林道(8:47) →1476m峰(9:02) →イザリ峠(10:08) →(11:18)西熊山(11:25)19度→讃岐富士さん(12:35) →(12:55)三嶺頂上(13:25) →西熊山(14:50) →お亀岩(15:15) →綱附森分岐(15:58) →(16:03)イザリ峠(16:10) →峰(16:50) →登山口(17:27)
登山口から登山口9時間9分 歩行8時間32分
登り4時間37分
下り4時間2分
同行者:一人
1.出発
朝五時頃三嶺へ行く準備をしていたら知り合いから電話があり、天狗―三嶺の周遊をすることになった。しかしすぐその後また電話があり、三嶺林道がどうなっているかわからないので、ピストンにしようということになった。ポカリ1.5L、湯500ml、カップラーメン、フルーツゼリー二個、羊羹、ぶどうぱん4個と非常食を持った。ズボン下は履かず。
国道32号、新しい琴平のバイパスを通り宝田の里で落ち合った。大歩危橋から県道45号に入り、かずら橋横を通り国道439号をさかのぼり三嶺タクシーのところで西山林道に入った。林道を約7km走り、登山口に着いた。悪路もパジェロで快調に走れる。途中50-60kgくらいの雌鹿が車の直前を横切り斜面を石を蹴落としながら上がっていった。レールに折りたたみ式のマウンテンバイクを固定(デポ)している人を見かけた。
砂防堰堤のところに白の香川ナンバーの車があった(後で讃岐富士さんのであることが分かった)。栗園の看板のところにもすでに駐車中であった。登山口には高知ナンバーが一台あった(これは紫雲さんが乗せてもらった車であることが後で分かった)。
2.登山口からイザリ峠
8時18分出発。暑そうなので丸首シャツ一枚、つばの広い帽子手袋をして出発。左側は檜の植林帯で間伐されて朝日が左から射しこみ明るい。右は広葉樹の自然林で新緑が出ている。南に向かって直に上がっていく。林道がすぐ左側まで延長されている。ウグイスの鳴き声だけが聞こえる。9時2分1476mの峰に着いた。この少し向こうにぬた場の湿地帯があったが、干上がっていた。水分補給をしてから急坂を登った。背後に祖谷山系が見え出し、少し笹原の中を歩いて10時8分イザリ峠に着いた。
快晴で360度の展望。右には天狗塚がすぐそこにあるが、今日は左へ向かう。双眼鏡で見ると牛の背の露岩の上に誰かいる。指導標は倒れて、文字盤は割れていた。下山する時林道登山口への分岐点が不明瞭で、ここには四国外の人も多く来ているようだから、しっかりした案内板が必要だ。コメツツジはまだ咲く様子はなかった。先々週歩いた落合峠から寒峰までの稜線がきれいに見える。
3.三嶺まで
笹原の中を進み下り、綱附森分岐を過ぎ、北斜面の林の中には少量の残雪を見、お亀岩も過ぎた。大柄な人が下りて来られいろいろ話しをしていると紫雲さんでることが分かった。西熊東尾根から上がってこられたとのこと。高知のあの車にのせてもらったそうだ。
なだらかな坂を西熊山頂上目指して上がって行った。寒峰がだんだん左により矢筈山が近くなってきた。11時18分西熊山頂上に着いた。1815m、19度。陽射しは強いが、風は涼しい。人はいない。振り返ると向こうに天狗塚の三角系が突き出ている。7分間休憩、水分補給して三嶺を目指した。あちこち写真を撮った。
ここまで来ると、三嶺から西熊山や天狗塚へ行く人がポツポツ現れだした。大分県の二人連れは母親と息子みたい。
天狗塚まで行きたいが遠いので西熊までにするというので、帰りに車で名頃まで送るので天狗まで行ったらどうですかと勧めた。やっぱり止めときますとのことだった。若い女性の二人連れ、男性の単独行、さらに若い男性の白髪山から天狗塚までの往復者など。この男は軽装で、水はお亀岩にありますかと聞いた。リュックが小さいので必要最小限しか荷物はもってないようだ。
向こうから下山してくる讃岐富士さんにあった。Hさんが讃岐富士さんと何回か声をかけたがなかなか分からなかった。濃いサングサスをかけておられた。
三嶺の高知側斜面は崩壊が激しい。フスベヨリ谷から上がってくる大きいザックを背負った二人組が見えた。三嶺の頂上に肉眼で人が見えるようになった。光石登山口への道標が根元から倒れていたので立てようとしたが、穴が石で埋まってしまい無理だった。
4.三嶺頂上
12時55分三嶺頂上着。1893m、気温21度。ちなみに当日徳島26.8度、高松30.7度。頂上には10数人、避難小屋周辺にも人がいる。入れ代わり立ち代りやってくる。東の剣山、次郎笈、北の矢筈山、黒笠山、烏帽子山、寒峰、南の白髪山など360度の展望はすばらしい。阿南のベテランらしい格好をした男性がさかんに山の名前を聞いていた。徳島の御夫婦はシグマのカメラを持っていた。風景をとるにはこれが一番いいと言った。CannonやNikonは及ばないそうだ。持つと重かった。双眼鏡で白髪分岐近くに数人の行列が見える。昼食は熱いラーメンとフルーツゼリーでいつもと同じ。Hさんはレーメン。ビールも三缶持っていた。
5.下山
13時25分下山開始。下山といってもアップダウンの繰り返しだ。午前中に西熊山や天狗塚に縦走した人達が帰ってきている。大分県の二人連れは天狗塚まで行ったそうだ。あすは剣山へ行くとのこと。次郎笈へも行くように勧めた。白髪山から来た若い男性は水が足りなくなって、お亀岩の下まで汲みに行ったとのこと。若い女性二人連れも帰ってきた。三脚をリュックに縛り付けて本格的な格好だ。単独男性は牛の背まで行って帰り、今晩はお亀岩小屋泊まりとのこと。
14時50分西熊山着。誰もいない。写真を撮り水分の立ち飲みで通過。お亀岩周辺で一人散策している。小屋を見ると周辺に三人いるので、小屋泊まりらしい。登山道に寄りかかっている木を鋸で切り整備しながら進んだ。
16時3分イザリ峠着。笹原が広くて、かつ指導標が倒れているので、登山口への方向が分かりにくい。太陽は牛の背方向に傾いている。天狗塚はここから往復1時間だが、もう遅いのでそのまま下山した。今日は丸首シャツ一枚で首の後ろが日焼けして熱い。左から夕日をもろに受けて暑い。高度が下がる程気温が高くなるのが体感できる。
17時30分登山口着。往路4時間37分、復路4時間5分の空中遊歩であった。摂った水分は1.5Lとゼリー二個。首の後ろがヒリヒリする。右腕がしびれるが山歩きには特に支障はない。脚は快調で全く問題なし。高知の車はなく京都の車があった。
6.帰途
17時35分出発。猛烈に土ほこりを舞い上げて走った。四足の動物が林道を横切った。ハクビシンらしい。林道横にタラの芽が出ていたので少々採らせてもらった。デポ中のあの折りたたみ式の自転車はまだあった。近寄ると立派なマウンテンバイクであった。山登りにしてはデポの場所が変だし、何なのだろうか。沿道のぼたん桜は満開であった。大歩危橋、猪鼻峠を越え宝田の里で別れた。満足の一日であった。