山日記088番三嶺1893m西熊山1816m 
2005年6月11,12日(土、日)曇り 晴れ

コースタイム
登山口(15:47) →1517m峰(16:15) →合流点(16:17) →マユミの木(14:48) →(17:12)小屋(17:16) →頂上(17:27)
三嶺発(7:17) →(8:23)西熊山(8:42) →三嶺(10:08) →1600m点(10:42) →合流点(10:56) →登山口着(11:18)
同行者:なし

1. 出発
 明日は晴れとの天気予報が変更になり、初めての小屋泊まりに行くことにした。職場から帰りすぐ準備した。セレス50の使い初め。パックご飯、レトルトカレー、アルファ米、ドライフリーズのスープと味噌汁、ブドウパン、ゼリー、紙皿、スプーンを詰めた。モンベルのフリース、傘も入れた。使い中の250と新品の110のガス。ザックカバー、ツェルト、スパッツは入れず。水は1.5L、ポカリ1.2L。靴はシリオ。非常食は入れず。9.4kgからいろいろ入れ結局11kg弱。
 井川まで1時間半、62km。サンクスで草もちを買った。京上まで約100km。三嶺林道は薄暗かったので飛ばし、15分で登山口に着いた。大阪、神戸アンンバーの車二台だけ。ガスの中だった。

2.頂上まで
 リュックはズシッとしている。初めの登りは急だが、脚は同じく動く。湿度が高いのだろう汗が顎からしたたり落ちる。まゆみの木まで1時間1分。デイバックと変わらない。樹林帯を抜けてもガスばかし。無風で鳥のさえずりと遠くの沢の水音が聞こえる。心臓の鼓動と呼吸の音が大きい。小屋着は17時12分。男女のパーティが食事中であった。入り口を入りすぐ右のところに、シートがあったが先客がどけてくれた。リュックを置き、頂上へ行った。頂上は完全にガスに囲まれて何も見えない。

3.小屋
 胸から靴下まで濡れてしまった。合羽の下を着用すべきだった。マットを広げそこに座り夕食の準備。パックご飯とレトルトカレー、ポタージュスープ。700Kcalはある。6時半にはみんな寝てしまった。ラジオを聴いていると阪神が5−0で勝ったそうで、勝投手は藤川。

 夜遅く女性が多分トイレに行ったのだろう、帰って星空やと言っていた。パンツ、シャツでシュラフに入ったが、これでも暑いくらいでチャックを開いて寝た。朝、4時半やという声で目覚めた。すぐに日の出を見に行った。ズボンは湿っているのでゴアの合羽の下を履いた。風は冷たく、すぐに耳が痛くなった。雲の切れ目から太陽が見えた。塔ノ丸と丸笹山の間から出た。今日は温度計を持ってきていない。土間で女性にどこから来たんですかと聞くと、大阪です神戸の人はここが混んでいたので昨日お亀岩に行ったのだそうだ。大阪の人は全部で6人。
 
 朝飯はブドウパンと味噌汁の変な組み合わせ。トイレは行かず。ズボン、靴下は湿っているが換えがない。今日どうするんですかと尋ねると、昨日西熊山に行ったので、いまから下ります、とのこと。僕はどうするのか聞かれたので、食物が少ないので遠くに行けないと答えると、女性3人がバナナ、ムスビ、菓子をくれた。グレープフルーツは重そうだったので辞退した。彼らは先に三嶺頂上へ向かった。リュックは池横にデポしていた。僕が三嶺頂上へ行く時にすれ違った。

4.西熊山へ
 モンベルのフリース、ゴアのズボンを履き7時17分三嶺から西熊山へ出発。早朝に見られた雲海はだんだん消えていった。晴れで少し寒い。はるか上空に雲があり、空気は澄んで視界は良好、晴れ。ゆっくりと単独男性が向こうから上がってきた。余裕の歩きだ。ついで高年の夫婦らしいペアとすれ違った。お亀岩で泊まったとのことで、神戸の人はリュックをデポして天狗塚へ向かったそうだ。途中峰を越えて最後の坂を登って西熊山に着いた。
 
 8:23西熊山頂上着、1816m。西の天狗塚、はるか向こうの沓掛山、笹ヶ峰、瓶ヶ森、石鎚山、そして北の寒峰、烏帽子山、落合峠がすぐそこに見える。少し南に移動すると小屋付近がよく見える。お亀岩付近で人が動いている。ポカリを飲んでゆっくり風景を楽しんだ。いつもは羊羹を食べるが、今日は持ってくるのを忘れた。温度計も。

5.下山
 8時42分西熊山発。風が「冷たい」から「心地よい」になった。静かで、遠くの下の方の高知の谷からブッポウソウ、ブッポウソウとのなき声、蝉のなき声も湧くように聞こえてくる。ブッポウソウと鳴くのはぶっぽそうでない、コノハズクだと書いている。この1週間で蝉はたくさん地上に出てきた。高知のカンカケ谷、フスベヨリ谷の木々はモクモクとして豊かな樹林帯を作っている。空気が澄んでいるので細かいところまで見える。いつまで見ても見飽きない風景だ。合羽の下とフリースのシャツは脱いだ。団体三嶺頂上からが南へ下って行くのが見えた。三嶺頂上したで、もらった物で腹ごしらえ。
 
 10時08分、三嶺頂上。だれも居らず、素通りした。昨日とは打って変わって良い天気。剣山への尾根筋がよく見える。三嶺へはたくさんの人が上がってきている。登山口までに30人近くに会った。下のほうで、早いですねと声をかけられた。泊まったんです、と答えた。いつものことだが、高度が下がるほど暑さがこたえる。11時18分、名頃登山口着。ゆっくり休んで、ポカリを飲んだ。神戸の車はまだあった。ブレーキのディスクが錆びている。この近辺に11台、下の登山口に4台駐車中。

6.帰途
 見ノ越経由の道のりを知りたくて、今日は見ノ越経由で国道438号を通り、貞光を経て帰った。剣山の見ノ越駐車場はまだまだ余裕があった。暑くもなく寒くもなく、空気は澄んで視界は絶好。好天に恵まれ西熊山三嶺間はいつまでいても飽きないようなすばらしい所だった。
 山にいた時間は長いが歩いた時間は少ない。体重は55.0kgであまり減っていない。見ノ越経由が大歩危橋経由より短い。